ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション

2015年
時間 137分
監督 フランシス・ローレンス

カットニスはスノー大統領に復讐を決意。自ら反乱軍の前戦に赴き、451部隊のゲイル、フィリックスらとスノー暗殺を目指すが、何故かそこにはピータも配属されていた。まだ不安定なピータを抱え、カットニスたちはキャピトルに仕掛けられたスノーの罠を突破し目的を果たすことが出来るのか!? スノー大統領と反乱軍の戦いが今ここに結末を迎える。

ハンガー・ゲームシリーズ4作目。以下は3作目のネタバレも含みますのでご注意下さい。

スノー大統領にピータをボロボロにされたカットニスはついに戦いを志願。が、カットニスがスノー打倒を目指すのは革命のためと言うよりは、自分の大切な人、大切な家族のためですね。スノーがいる限り、大切なものが奪われ続ける──カットニスはこの負の連鎖を止めたいのです。コインのためのプロパガンダではなく、1人の人間として、自分の意思で。しかし革命の象徴として働いたカットニスはそう簡単に"マネシカケス"から逃れられるのか?

451部隊ではゲイルも一緒ですが、何故か洗脳がまだ解けきってないピータまでもいて、妙な具合。ここでピータの洗脳が解けるのかどうかも気になりつつキャピトルに侵攻するカットニスたちを見守る。今回はキャピトル自体がトラップゲームステージみたいになってて、大がかりな罠も出てきます。1作目のゲームステージでも不思議だったけど、ハンガー・ゲームの世界ではプログラムを実体化させることが出来て、どこでもステージになるのかな。

カットニスたちはスノー暗殺目的の部隊として動きますが、その背後では反乱軍とスノー大統領の政府軍の戦いも繰り広げられている。もう完全に革命戦争状態ですけど、どのように終結するのか、それがカットニスの生き方にどう影響するのか、そしてカットニス、ピータ、ゲイルの関係はどうなるのか、全ての答は今作に。

<ネタバレ>

もうプロパガンダはやらない!と自分の意思で反乱軍に来たカットニスだけど、やっぱりコイン首相はどこまでもカットニスを象徴として利用。カットニスが入ることになった451部隊は別名「スター部隊」でフィニックやピータなどゲームの勝者・有名人&撮影部隊で構成されたプロパガンダ部隊でした。ピータの洗脳が解けてるかどうかなんてコインにはどっちでもいいこと。どこまで行ってもカメラは回りプロパガンダ部隊の挙動は皆に流され続ける。

しかし隊長のボッグスが忠告と共にキャピトルのトラップマップをカットニスに託したことで、カットニスは「私はスノー大統領を倒す特命を受けている」と嘘を言い、プロパガンダ部隊をスノー暗殺部隊に変える。実は皆嘘と気付きながらカットニスについてきてくれたのでした。皆さん、いいやつだ…。

この作戦の最中、ピータの記憶も少しずつ戻り始める。不安定ながらもカットニスとの思い出を取り戻していくピータ。ピータが元に戻るまではゲイルとの間でカットニスの気持ちも不安に揺れ動くこともあったようだが、やがて決定的な答が出る瞬間がやってくる。ゲイルは革命のためには犠牲もやむなしと言う考え方だった。だがそれはカットニスの考え方とは相反するものだった。ゲイルも関係した反乱軍の作戦でプリム(カットニスの妹)が死んだことで、カットニスはゲイルに別れを告げる。

反乱軍が勝ち、捕まったスノーからカットニスが聞いた真実。コインの目的はスノーの地位だった。それをスノーに気付かせないためにカットニスを"マネシカケス"に仕立て上げてスノーの目をそらしていた。カットニスはスノーの手の上で踊らされていたと思っていたが、真の黒幕はコインの方だった。大統領になって政権を握ったコインはスノーを処刑する代わりにキャピトルの子どもたちでハンガー・ゲームを行うと言い出す。うわっ、これでは頭が代わっただけで中身はスノーと同じじゃん!

かくしてついにカットニスは誰の駒でもなく、自分の意思で「真に自分を支配していたもの」に矢を放つ。初めて見たときはおおっとなりました。こう来たか!と。これは少女が自分を解放して大人になる物語。

形の上では追放になったカットニスの所へピータが来てくれてよかった。カットニスとピータが2人の子どもと過ごすラストシーンにホッとなります。カットニスの中には守りたくて守れなかったもの、背負い続けなければならないものへの思いがあるだろう。でも受け止めて乗り越えていってほしい。もうこれからは誰にも指図されず自分で育んでいけるのだから。それが解放の先にある人生。エフィーはそれを「勝者の人生」と言っていた。

おまけ:余談ですが、エフィーとヘイミッチがちょっといい雰囲気だったのは個人的に嬉しかったです。

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