ハンガー・ゲーム2

2013年
時間 146分
監督 フランシス・ローレンス

第74回ハンガー・ゲームで優勝したカットニスとピータは全国を巡る凱旋ツアーに出発。だが民衆の間ではスノー政権への不満が高まっていた。スノー大統領は民衆が支持するカットニスを排除するため第75回ハンガー・ゲームを歴代勝者で争わせることに。再びハンガー・ゲームに出なければいけなくなったカットニスは新たなステージで生き残りをかけて戦う。

ハンガー・ゲームシリーズ2作目。以下は1作目のネタバレも含みますのでご注意下さい。

今作で再びハンガー・ゲームで戦うことになるカットニスですが、このシリーズはサバイバルゲームに勝つだけの作品ではありません。本格的に話が動き出すのは今作からなので、この2作目を見れば1作目はまだ序章に過ぎなかったことが分かります。今作ではサバイバルゲームだけでなくサスペンス要素も加わるのでそれも楽しみどころに。

一度ハンガー・ゲームで優勝したら一生安泰──それがルールだったはずなのに、次のハンガー・ゲームは記念大会に当たるから特別に歴代勝者どうしを戦わせると言うとんでもないことになります。前作からカットニスの"勝ち方"が気に入らなかったスノー大統領。飴(希望)と鞭(恐怖)のバランスが崩れて、カットニスが民衆に与えた希望がスノーへの恐れより大きくなっちゃった様子。そこで潰せカットニス大作戦に出たスノーですが、果たしてその望みや叶うか如何に!?

カットニス、ピータ、ゲイルの関係も揺れ動く。カットニスの本命はゲイルで、ピータもそれは知っている。だが前作で生き延びるために恋人の演技をせざるを得なかったカットニスとピータ。2人は75回ハンガー・ゲームでも恋人の演技を続けながら本戦に臨むことになるのですが…。

今回のゲームは各地区の歴代勝者ということで、プロプレイヤーと呼ばれる強者が勢揃い。ステージに仕掛けられた罠も多数で、下手するとプレイヤーと戦う前にステージの仕掛けにやられます。運営側では前作で失脚したセネカに代わって新しいゲームメーカーが過酷なステージを組んで来るのですが、その裏には…?

<ネタバレ>

前回ハンガー・ゲームでカットニスは運営側がルールを変えざるを得ない事態を起こすことで、ピータと共に2人で生き残ることに成功した。だがこれが不満分子たちに反乱の希望を持たせることになった。スノー大統領はこのままではカットニスが革命のシンボルになりかねないと危惧。それを知ったカットニスは凱旋ツアー中にピータと婚約までしてみせるが、スノーの危惧は去らなかった。ゲイルの一件もあり、結局カットニスは再びハンガー・ゲームに参加させられることになる。

でもこれには12区担当のエフィーもあんまりだと思う。シナもカットニスのドレスにマネシカケスを仕込んで抗議を表す。スノーに不満を持つ者は民衆階層だけではないようだ。他のプレイヤーたちも約束を反故にされたのだから怒りを抱える。ピータの妊娠作戦もゲームを止めることは出来なかったが、この機会に乗じて密かに革命を目論む者たちがいた──。

ヘイミッチにプレイヤーを選んで同盟を組めとアドバイスされるカットニスたちだが、序盤から4区のフィニックとマグスが同行する形になり、自然と仲間に。このフィニックが「1区と2区は信用するな」とアドバイスしたり、最高齢のマグスは最初から若い人たちのために命を捨てる覚悟だったようだし、後半仲間になるジョアンナもカットニスを助けてくれる。そしてフィニックが「本当の敵を思い出せ」とヘイミッチと同じ台詞を言うことで、初見時は気付かなかったけど、2回目以降に見るとあっそうだったのか!と思いますね。

ステージのドームを壊して救出されたカットニスが気が付いた時、そこにはゲームメーカーのヘヴンズビー、ヘイミッチ、フィニックの3人がいた。ヘヴンズビーはスノー側と見せかけて、実は革命側だった。ヘヴンズビーは最初からカットニスを救出する目的でゲームを組んでおり、プレイヤーたちも実は半数がカットニスのために動いていた。彼らにはカットニスが必要だったのだ──革命のシンボルになってもらうために。

カットニスにとっての問題はピータがスノーに捕まってしまったこと。ピータを守りたかったのは今作冒頭ではまだ友人としてだったろう。が、一緒に不安やサバイバルを分かち合ううちにだんだん心がピータに向き始めた気がする。そしてゲイルから12区が攻撃を受けて潰されたと聞いた時、カットニスの怒りも本格的に。ここからカットニスの本当の戦いが始まる──自分をこれまで支配してきたものとの戦いが。この先はもうゲームではない。

サバイバルゲームも見どころだとは思うけど、どんでん返しが好きな身としてはサスペンス展開も大いに楽しめました。ラストのひっくり返しがたまらん(^^;。カットニスとピータのこれからも気になるのです。

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