アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

2022年
時間 192分
監督 ジェームズ・キャメロン

惑星パンドラでナヴィに生まれ変わったジェイクはネイティリと結ばれ、4人の子の親として、ナヴィの族長として幸せな日々を送っていた。だが再び現れた"侵略者"に平和は打ち破られることになる。"侵略者"の目的が自分だと気付いたジェイクは家族を連れて森のナヴィから離れ、海のナヴィの部族に身を寄せる。だがジェイクを追う"侵略者"の魔の手は海のナヴィたちにも届こうとしていた…。

アバター2、見てきました! 前作からずいぶん時間があき、本当に公開されるのかしら…と心配していたので、まずは見られたことだけでも感謝。なお今作は、前作で「価値の逆転」を体験し、ナヴィの青色の容姿に感情移入できるようになっているのが前提の作りになっていますのでご注意を。ナヴィ目線の話で、地球人は悪の侵略エイリアンですので、前作未見の方はそのつもりで意識の切り替えをよろしくです。

物語として意味のあることは前作でやってしまっているので、お話的には前作に匹敵するような展開はないですが、惑星パンドラ体験アトラクションとしては大いに健在。久しぶりの3Dを映画館の大画面・ドルビーアトモスで堪能できて、パンドラへの旅を十分に味わいました。CG画面の作り込みと気合いの入りようが凄くて、映像だけでも満足できる。いやむしろ映像が一番のアピールポイントで、話に捻りがないのも映像体験の邪魔をしないためなのか!?と思ってしまうほどです(笑。パンドラの海の生物や海中描写、丁寧に描かれたナヴィの文化も臨場感たっぷりで楽しい。

3時間12分とめっちゃ長いですが、これはジェイクとクオリッチ大佐の確執も、ジェイクたちと海のナヴィたちとの関係も、ジェイクの子どもたちの成長物語も、全部省略せずに1つの物語の中に詰め込んじゃったからですね。このボリュームで更に数作続くのなら、ジェイクの一生に渡る大河的な物語になるのかも…と思ってしまった。子どもたちにも存在感持たせてたし、ジェイクの養女のキリは今後のキーになりそうな描かれ方してたしね。気になるキャラも出てきたし、先が楽しみになってきました。

<ネタバレ>

ナヴィ視点からのお話なので、主人公も脇役も敵すらも青い人ばっかりなのですが、ナヴィ側に人間の子どもが1人混じってました。なんとクオリッチ大佐の息子スパイダーがジェイクたちと一緒に暮らしてる。前作でジェイクに倒されたクオリッチ大佐は、自分のクローンを保存していた。クローンはナヴィの体でクオリッチ大佐の記憶を持っている(アバターに直接記憶を入れた感じですね)。クオリッチは同じくナヴィの体で復活した部下を引き連れて打倒ジェイクに燃える。激闘の末決着はついた──かに見えるも、この辺の関係が微妙に働き、スパイダーはジェイク側なのだけど、クオリッチを見捨てることが出来なかった。これでジェイクVSクオリッチの確執はまだ続くことになり、今後のクオリッチとスパイダーの動きが気になるところです。

気になるキャラと言えばキリも。前作で亡くなったグレイス(記憶データはエイワに保存されている)のアバターから産まれた子で父親は不明。ジェイクの養女になっているが、エイワとの親和性が異常に高い。キリの父親に関してはネットでも既にいろいろ考察されてますが、私は「父親はいない」に一票。エイワの力でアバターとグレイスとの融合を試みたことが影響している気がします。当たってるかどうかは今後の展開を見ないと分かりませんが。どちらにしろあのエイワとの親和性はグレイス博士の記憶との交流やパンドラの大きな謎に迫る鍵になるような気がします。

ジェイクの息子たちのドラマも組み込まれていた今作。長男を絵に描いたようなしっかり者のネテヤム。やんちゃでトラブルメイカーの次男ロアク。兄弟の物語としてはオーソドックスな取り合わせですが、「クジラと少年」みたいなのも入れ込んできてたので、これ以上捻られたらただでさえ飽和気味の話が分裂しそうだから、これぐらいでいいと思う。ロアクのキャラ立てを狙ったかのような展開だったので、彼の今後にも注目したいです。ところで末っ子のトゥクは女の子だったのですね、パンフで気付いたわ…。

家族を守るために族長を捨ててまで奔走したジェイクがラストでたどり着いた答には共感しました。偶然だろうと思うけど、今の世界情勢に合っていたので。これ以上世の中が悪くならないことを願います。

人類を侵略する側として描いてきたのがアバター世界の特徴ですが、これからはそれだけでなくキャラ中心の群像劇としても楽しめそうになってきました。

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