ゴーストバスターズ / アフターライフ
年 | 2021年 |
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時間 | 124分 |
監督 | ジェイソン・ライトマン |
シングルマザーのキャリーと息子トレヴァー、娘フィービーの3人はアパートから追い出され、亡くなった祖父の農家に移り住む。その町では原因不明の地震が毎日続いていた。フィービーとトレヴァーは祖父の研究室や古い鉱山跡に残された手掛かりから世界がゴーストの危機に晒されていることに気付き、友人らと共に若きゴーストバスターズとして立ち上がる!
「ゴーストバスターズ」、「ゴーストバスターズ2」の直接の続編になります。2016年のリブート版は今作ではなかったことになっているようで、あちらは平行世界という扱いでいいんでしょうかね。今作の舞台は制作年のようなので、つまり2から約30年後の物語と言うことになるのでしょうか。となると前2作のメンバーが今作にも出てくるのかどうか、しかしメンバー4人のうちイゴン役の方はもう亡くなられているので、そこはどういう扱いになるのか、あるいは旧作の方々は出ないで全く新しいメンバーで展開するのか、いろいろ気になるところです。
主人公は12歳の少女フィービー。これまで祖父と接触はなかったようですが、やっぱり血を引き継いでいるのか科学好き。祖父の家に引っ越してきて、町のサマースクールで知り合った男の子ポッドキャストくんがなかなか可愛くていい味出してます。兄のトレヴァーは科学より女の子の方に関心があるようですが、そのおかげで若きゴーストバスターズのメンバーも4人揃うことに。
フィービーの雰囲気から(よく似せたと思う)祖父が誰なのかはすぐ察しがつくようになってますが、祖父がこの田舎町で何をしようとしていたのか、祖父が死んだ時何があったのか、フィービーの知らなかったことが少しずつ明らかになることで、前2作を公開当時に見ていた人たちには泣ける展開が待ってます。30数年という時の流れをリアルタイムで過ごして来ると、その重みが作中の世界と現実の自分の世界で同じになる。ゴースト退治アクションもいいけど、それだけではない込み上げて来るものがありました。ありがとう、ゴーストバスターズ。
<ネタバレ>
フィービーの祖父はイゴン・スペングラー。かつてのゴーストバスターズの1人。イゴンは1人でこの田舎町にこもり、ゴーザの復活を阻止しようとしていた。フィービーは祖父の研究室でゴースト退治の機械を見つけ、ポッドキャストと一緒に町に漏れ出てきたゴースト退治に向かう。納屋からゴーストバスターズの車を見つけたトレヴァーが合流し、トレヴァーの友人ラッキーもゴースト倒しの仲間に。若い人たちが先人の遺志を継いで頑張る姿は見ていて嬉しい。
ところでゴーザ復活には「門の神ズール」「鍵の神ビンツ」が必要なのですが、この顔ぶれだとあの人が「鍵の神」になるんだろうな~と思ってたら、やっぱりそうだった(^^;。もう分かってるんだからさっさと憑依されて話を進めなさいよ~と思って見てたのはナイショ。となると「門の鍵」はあの人になるわけで…。だからキャリーはシングルマザーだったのね。
マシュマロマンは1作目とは違う形で登場。さすがに1作目と同じ大きさでは出せませんよね、あれは一発ネタだし。でも小さいマシュマロマンがいっぱいいるのも面白くて楽しい。フィービー世代メインで進む中でのコメディ&ムードメーカー担当みたいな感じでした。
終盤、フィービーたちの危機にピーター、レイモンド、ウィンストンが揃って駆け付けてくれたのは往年のファンには胸熱な展開。皆さんお久しぶりでした! そして30数年の時の流れを感じ、それが自身にも重なる。イゴンがCGと分かっててもゴーストで出てきてくれたのにはもうウルウル。孫に会えてよかったね。娘(キャリー)の心の溝も埋まってよかったね。ゴーストバスターズがこんなに心に染みる作品になるとは…。これはイゴンの物語でもあったのね。
エンドロールもおまけいっぱいで嬉しい限り。ピーターとディナの今の様子(笑)とか、イゴンとジャニーン(秘書だった人・今作にも登場)の昔のシーンとか(あれ当時のカットシーンだったんですね)、ウィンストンがゴーストバスターズを再始動しようとしている?ところとか、もっと見続けたいシーンが満載でした。アフターライフが作られてよかった。アフターライフ見られてよかったです。