ゴーストバスターズ2

ゴーストバスターズ2 BD

1989年
時間 108分
監督 アイヴァン・ライトマン

前作から5年。ピーターたちはNYを救ったものの、街への被害が大きくゴーストバスターズは解散。バラバラに暮らしていたピーターたちだが、裁判所にゴーストが現れたことで復活。ディナが遭遇した異変を調べていたゴーストバスターズは地下に流れるスライムの川を発見。一方美術館ではビーゴ大公の肖像画が怪しげな動きをしていた。再びNYを襲うゴースト騒動、ゴーストバスターズの活躍はいかに!?

「ゴーストバスターズ」の続編です。前作のラスボス(という表現でいいんだろうな^^;)のインパクトが大き過ぎて、アレを越えるのは簡単ではないだろうし、今作終盤のアレは意表を突くという点では前作にかなわなかった感はありますが、アイデアとしては十分に面白く楽しませてくれるものでした。コメディなので真面目に突っ込まないでノリ切って楽しむべし。

前作メンバーも続投。ディナはなんとシングルマザーになってます。あれからピーターと別れて色々あったらしい。赤ちゃんを育てながら美術館で絵画修復の仕事をし、子どもが育ったらチェロ奏者に戻ろうと考えている。ルイスも税理面でゴーストバスターズに仲間入り。事務所の女性、前作ではイゴンが好きだったようですが、今作では…?

いったん影を潜めていたゴーストたちがまたNYにたくさん現れるようになり、前作のゴーストキャラが再登場したり、歴史ネタがあったり(XXXXXX号の遅れた入港には笑った)、今回も色々楽しませてくれます。スライムも面白い。そして今作のゴースト親玉、ビーゴ大公。肖像画から蘇って世界を悪に陥れようと企んで下さる。魔力で人を操ったりもしますが、完全復活するためにビーゴが狙ったものとは…。

<ネタバレ>

序盤で最新理論を研究していたイゴンが立てた仮説「感情に物理的な力がある」がスライムの伏線に。地下の廃線を流れるスライムの川はNYの人々の感情(イライラ、怒りなど)が具象化したものだった。スライムの動きは感情に左右される。イライラや怒りが溜まれば悪の方向に、楽しいことを考えれば善の方向に動く。悪のスライムがビーゴに力を与え、肖像画から復活させた。しかし完全に復活するには霊体のままでは駄目で体が要る。そこでビーゴが目を付けたのがディナの赤ちゃん。無垢な赤ん坊に乗り移り肉体を得ようとする。

ビーゴは美術館のヤノシュ(ディナの上司)を操り赤ちゃんをさらって美術館をスライムでガード。このガードは強固でさしものゴーストバスターズも突破できない。そこで自由の女神にスライムを入れて動かすと言うトンデモ作戦に! スライムに陽気な音楽を聴かせれば悪のスライムではなく善のスライムになる。悪のスライムもNYの人々の心が怒りから愛に変われば善のスライムになる。

ここで、街を救うのは街に住む人間1人1人の心がけ次第というのが、身につまされるようでした…。コメディ作品だけどこの部分は本当だよと思う。自分たちの街は自分たちの力で救おう。なお、自由の女神は私から見たらマシュマロマンほどのインパクトはなかったけど(面白いアイデアだけど想定の範囲内という感じで)、アメリカの人から見たら日本人とはまた違う感じ方をするのかも知れませんね。

スライムから悪のパワーを得られなくなったビーゴは弱ってついに倒される。後から駆けつけたルイスがいい味出してました。ルイスはこのまま事務の女の人といい関係になりそうね。ピーターとディナはまたよりを戻しそうです。よかったね。これからも楽しくゴーストから街を守っていって下さい、ゴーストバスターズ!