ゴーストバスターズ

ゴーストバスターズ BD

1984年
時間 105分
監督 アイヴァン・ライトマン

NYの大学で超常現象を研究していた3人の科学者は研究費を打ち切られ、ゴーストを捕まえるゴーストバスターズを立ち上げる。NYに出没するゴーストたちを独自の装置で捕獲し人気者になるゴーストバスターズだが、増え続けるゴーストたちは破壊神ゴーザが現れる前触れだった。最初の依頼者に異変が起き、NYは混乱の渦に。ゴーストバスターズはゴーザからNYを守れるのか!?

コメディタッチのゴースト捕獲大作戦映画。公開時に映画館で鑑賞。あの時の面白さ、特に「あの瞬間」の衝撃&大爆笑は今も忘れられません(詳細はネタバレコーナーで)。多分この感激は公開時の1984年に映画館で見たからこそのもので、今の時代に家のテレビで見ても当時と同じ感激を得るのは難しいと思います。が、それだからこそ「思い出の中の感激」を大切にしたいと思うのです。音楽もヒットしましたね。歌も大好き。

研究費を打ち切られて大学を追い出されたピーター、レイモンド、イゴンの3人はこれまでの研究を生かしてゴースト捕獲装置を作り、ゴースト捕獲の商売を始める。しかしこの3人が大学の先生には見えないコメディアンで(実際にコメディアンの方が演じてるのだからそうなりますが^^;)、三人三様のキャラ立ち具合を楽しませてくれるので、まずはそれだけでも面白い。後半でウィンストンが4人目のメンバーに加わわって更に賑やかに。

そしてヒロイン枠が「エイリアン」のリプリー役のシガニー・ウィーバーなのがまた凄い。最初に見た時は気付かなかったんですよ、後で知って「ああっ」となりました。リプリーとは全然違うシガニー・ウィーバーをお楽しみ下さい。作中ではあまり出てきませんが、今作ヒロイン・ディナのお仕事はチェロ奏者です。他にディナと同じアパートに住んでる税理士・ルイスもいいキャラ。ルイス役の人の演技力も見事。

コメディなので、出て来るゴーストたちも怖いと言うよりユーモラス。食いしん坊でやんちゃなアグリー・リトル・スパッドが今作ゴーストイメージの代表格でしょうか。真打ち登場からNYの混乱ぶりはさすがにスケールアップしてますが、それもお化けと言うよりはモンスター的怖さですものね。あと、役人の役立たずぶりをチラッと皮肉ってるのもよし。

<ネタバレ>

絶好調のゴーストバスターズに環境庁の役人が余計なちょっかいを出しに来ます。これが見事に役立たずで、肝心な時にやってはいけないことをする。こいつのせいでNYにゴースト爆発がもたらされた。適切な判断が出来ず愚かな行動しか出来ない役人の姿に、「後手後手の…」と歌詞が被されば、まさに緊急時にまともに動けないお役人の後手後手っぶりそのまんまで、80年代の映画なのに今でも通じるリアルな皮肉を見せてくれます。

そしてゴースト爆発の起きたNYに降臨したゴーザ。最初の依頼者ディナはアパートの冷蔵庫の中に奇妙な神殿を見ていた。実はそのアパートはかつてゴーザを崇拝する秘密結社が設計したものだった。アパートの屋上にはゴーザを呼ぶ「門の神ズール」と「鍵の神ビンツ」がテラー・ドッグの姿で祀られ、「門の神」はディナに、「鍵の神」はルイスに乗り移る。そして異世界への門が開き、ゴーザがついにこの世に現れ、ゴーストバスターズに破壊神の姿を選ばせるのですが…。

ピーターたちは何も考えないっ!で対抗したのにレイモンドの頭に浮かんでしまった。それは・・・

マシュマロマン!?

ドッと爆笑の渦に巻き込まれる映画館。私も笑った! 何あれ、マシュマロって、え!? 完全に予想外でお腹がよじれました。ここでマシュマロマンを持って来るセンスにも脱帽ですが、観客の気持ちが一体になるライブ感も最高でした。これはやっぱり公開時に映画館で見るという条件下でこその体験でしょう。

ラストで光線を交差させると駄目という伏線が発動し、無事巨大マシュマロマンはやっつけられるのですが、怪獣サイズのマシュマロマンがゴジラみたいに街を壊していくのは面白かったですね。キャラたちの掛け合いの絶妙さもあって面白楽しい特撮コメディとして忘れられない映画になりました。いい思い出をありがとう、ゴーストバスターズ。