妖怪大戦争

1968年
時間 79分
監督 黒田義之

バビロニアの妖怪ダイモンが4000年の時を経て蘇った。ダイモンは海を越えて江戸時代の日本の伊豆に上陸し、代官に取り憑く。代官所をねぐらにしていたカッパがダイモンに追い出され、ダイモンの悪行を知った日本の妖怪たちがダイモンを倒すため立ち上がるが…? 日本の妖怪とバビロニアの妖怪の大戦争が今始まる!

子どもの時に映画館で見て面白かった作品。ゴジラシリーズと同じノリで楽しんでました。この後リメイク作(2005年・2021年)が出てますが、私にとって「妖怪大戦争」と言えばまずはこれ!です。子どもには妖怪が出てくるだけで面白いものですが、これも漫画小冊子を買ってもらって(冒険王の付録みたいだけど買ってもらったのは映画館だったと思う)、映画を見た後でもくり返し読んで場面を反芻することでより思い出に強く残った気がします。

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こんな感じで頁数も48頁とやや多めなので、ほぼ映画通りの展開を描いてくれており、パンフレット的役割も果たしてくれてます。絵柄が可愛かったのもあってお気に入りになり、今でも捨てずに宝物化してます。

日本映画専門チャンネルが流してくれたおかげで懐かしの再会!となりました。今作は舞台設定が江戸時代というのがポイントですね。侍と妖怪の組み合わせはよく合うし、時代劇の感覚で見られるので芝居がかった演技でも違和感なく楽しめてしまう。「おのれ妖怪!」と刀を抜くのがビシッと決まる世界ですものね~。CGのない時代ですが、特撮は当時の技術範囲内で無理なく上手く工夫してると思います。以下に主な登場妖怪などを。

ダイモン

ゴジラシリーズならキングギドラに相当する立ち位置。西洋から日本へ侵略。とても強いのでダイモンから見たら日本の妖怪はみんな雑魚。分身の術も使います。

カッパ

最初に登場して妖怪大戦争への流れを案内する役どころ。

油すまし

日本の妖怪の大将格。でも演じてるのは子どもなんですね。見ていて少年だって分かるから、ターゲット層の子どもの心を引き込んでくれる。私は油すましが主人公だと思って見てました。

から傘小僧

出番が多くて意外に活躍する。

ぬっぺっぽう

形で目立っているので子どもには覚えやすい。

雲外鏡

おなかがモニター。離れた場所の景色も映し出すので便利。

青坊主

雲外鏡と一緒にいることが多いが、人間型なので印象薄かった(少なくとも私にとっては)。

二面女

前と後ろで2つの顔を持つ。

ろくろ首

美女の首が伸びる。実は好きな妖怪(笑。

その他の妖怪たち

日本中の妖怪が集まるので山からも空からも海からも天狗や海坊主率いる軍団がたくさん参戦。数多すぎて録画もしくはディスクでないと確認しきれない;。でも透過効果を上手く使って大勢で大戦争な雰囲気はよく出てました。

<ネタバレ>

ダイモンは血を吸って分身を送り込み仲間を増やすところが西洋っぽい。その一方で日本の特撮悪役らしく巨大化も忘れない(笑。ただでさえ強くて歯が立たないダイモンが巨大化したら絶望感半端ないですが、皆で力を合わせて敵の弱点を攻めようと頑張るのがいいです。日本の妖怪軍にはゴジラのようなスター級のキャラがいない分、全員の協力態勢が鍵になりますからね。弱点を潰されたダイモンはキングギドラっぽく去っていく。

今作では透過効果が上手く使われてて、派手な特撮ではないけれど、ふーっと消えたり現れたり、半透明で大勢の妖怪たちが重なって動くのが妖怪感を出しててよかったです。ラストの百鬼夜行は今見ても美しい。話はシンプルですが全体のバランスはよく、大人になって見てもけっこう楽しめる。当時の子どもにとって心に残る作品だったのは間違いないです。

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