グレムリン2 新・種・誕・生

グレムリン2 新・種・誕・生 BD

1990年
時間 107分
監督 ジョー・ダンテ
制作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ他

ビリーとケイトが働くクランプ社はダウンタウンの再開発を進めており、取り壊されたチャイナタウンからギズモがクランプ社の遺伝子研修所に連れていかれた。だがギズモが水を浴びてしまい、グレムリンが大量発生、クランプ・センターはグレムリンたちに占拠され大変な騒ぎに。ビリーとケイトはこの騒動を収めることが出来るのか!?

「グレムリン」の続編ですが、これはまだ見たことがなくて、ムービープラスで流してくれたのを機に初鑑賞。チャイナタウンに戻っていたギズモですが、飼い主の店主が亡くなり、クランプ社の研究員に拾われて遺伝子研究所で実験されそうになります。ビリーはクランプ・センターで働いてますが、なかなか芽が出ずケイトとの結婚もまだの状態。しかし一緒には暮らしているようで、ゴールインにもう一息というところ。

前作より更にコメディ色が強くなっている感じで、センター案内係のケイトの制服もコメディを意識したようなデザインだし、こっけいなクランプ社長、ビリーに迫る上司のマーラ、ドラキュラ姿で司会するフレッドなど、登場キャラも濃い目な役作りです。研究所員も皆さんコミカルで、端役に至るまで無駄のないキャラ作りでドタバタぶりを楽しませてくれる。前作に出てきたフッターマン夫婦も登場してビリーたちと絡んでくれます。

今回のグレムリンたちも個性豊かで色々なヤツが出てきて楽しませてくれます。グロいのもいますが、歌って踊ってミュージカルまでやってくれるので乞うご期待!? 途中で入るアレは狙ってギャグをやってるのか!? 最初と最後にワーナーブラザーズのアニメが入るのもそういう意図だったのかな。

コミカル部分も多いけど、ビリーは真剣にグレムリン騒動を収めようと奮起。タイトルの意味もここに関係。

<ネタバレ>

遺伝子研究所では色々な薬が開発されてて動物実験をしている。ビリーはギズモが研究所に居るのに気付いて助け出すのだけど、ギズモが水を浴びてしまい、お約束の展開に。生まれたグレムリンたちはどんどん増えて大暴れするのですが、研究所の薬を飲んで更に能力アップして大騒ぎ。これが「新種誕生」と言うことですね。脳ホルモンを飲んだやつが超賢くなって、メガネをかけてフレッドと対談するのは笑う。野菜が生えたやつ、コウモリの羽が生えて空を飛ぶやつ、電気になってしまうやつ、女性化して人間に迫るやつ…(笑。

しかし電気になったやつが切り札になります。ロビーに集まったグレムリンを日光に晒す作戦が曇りになって駄目になった時、水を利用してグレムリン全員に電気を通すことでやっと一網打尽に。おっと、女の子グレムリンが残ってましたね、あのままセキュリティ担当者と結婚してしまうのでしょうか!? 今回はギズモの活躍は少なかったですが、ランボーの映画から勇気を得て蜘蛛グレムリンをやっつけました。

絡み合った人間関係が最後にきれいに収束するのは気持ちいい。ビリーはクランプを助けたおかげで昇進できそうです。ビリーに迫っていたマーラはクランプといい関係になりそうで、ビリーとケイトも仲直り。前作では散々な目にあったフッターマンもビリーに協力して雪辱を果たせたか。グレムリン騒動の生中継をやったフレッドも昇進、カメラ回したカメラ小僧までどさくさに紛れて正規採用に。てかこのカメラ小僧がラストメンバーの1人になるとは思わなかったわー。

予想を裏切るみたいな展開はありませんでしたが、その分安定のグレムリン世界を楽しめた作品でした。