インフェルノ

2016年
時間 121分
監督 ロン・ハワード

病室で目を覚ましたラングトンは頭に傷を負い記憶も混乱していた。しかも何故か警察から命を狙われ、ラングトンを治療した医師シエナと共に逃げる羽目に。ラングトンが持っていたポインターには「ダンテの地獄編」が入っており、隠しメッセージを辿ることでソブリストなる人物がウイルステロを起こそうとしていることを知る。ラングトンはテロを防げるのか、そしてラングトンたちを追うWHOと謎の組織の目的は──。

「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続くラングトン教授シリーズ第3弾。これも1話完結作品なので、前2作との関連性はなく、単独で見ても大丈夫です。映画館で見られなかったのでレンタルで初鑑賞。小説は未読なので映画のみでの感想になります。

これもイタリアのフィレンツェ、ヴェネツィアからトルコのイスタンブールまで観光名所と美術品を巡るツアー映画にもなってますね。今回のモチーフはダンテの地獄編(インフェルノ)。疑獄編の隠し文字からヴェッキオ宮殿のダンテのデスマスク、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のサン・ジョヴァンニ洗礼堂、ヴェネツィアのサンマルコ聖堂、イスタンブールのアヤソフィア、ダンドロの墓…と素晴らしい歴史遺産を背景に冒険を繰り広げてくれます。

今回はラングトン本人が頭の怪我で記憶混乱しているのがミソ。自分が何故フィレンツェにいるのか、何故ファラディー・ポインタを持っていたのか、ポインタに入っていたダンテの地獄編は何を意味するのか、何故警官に襲われるのか、何故WHOまで追って来るのか、分からないことだらけ。しかもメールチェックしたら友人と一緒に何かを盗んで何処かに隠したらしい? そこで自分の"何故"を追い始めたところ、ウイルステロまで関係するらしい? しかも途中で展開が二転三転するので目が離せず、ラストまでジェットコースター状態で持っていかれます。さてその旅の終わりはインフェルノ(地獄)か、それとも?

なおテロの動機は環境問題から来てるようですが(人類を減らすことで地球環境を改善しようとする)、歴史遺産鑑賞サスペンスの方に気を取られてしまって、環境問題方面に目を向けさせるにはちょっとバランスが悪かったかなと言う感じ。

<ネタバレ>

主犯は冒頭から割れてるんだけど、主犯ソブリストがウイルステロを仕掛けてから死んでしまったので、ソブリストに予告された時間までにウイルスを見つけないと!と言う話です。それでWHOのエリザベスがラングトンを呼んで協力を仰ぐのだけど、ラングトンはソブリストに雇われた民間の危機管理会社に拉致されてしまう。実は記憶混乱させられたのも偽警官に襲われたのも全部その会社の芝居で、ラングトンはソブリストの残した謎を解くのに利用されたのだった。シエナも実はソブリストの恋人で、死んだソブリストに代わってウイルステロを実行しようとしていた。WHOも裏切り者はブシュールの方だったしね。でもラングトン視点だとそれが分からないので、そこへ辿り着くのが今作のメインの流れになったわけです。

シエナが裏切ってからはラングトンにも全貌が見えるようになって、WHOも危機管理会社もウイルステロ阻止に力を合わせることになり、テロ実行派VSテロ阻止派のシンプルな構図に。WHOに武装組織あったっけ?てのは流すところですかね?

今回は歴史遺産をけっこうアクションに使っていて、聖堂の屋根裏バトルとか抜け道とか大がかりな動きがあったのは面白かったです。ダンドロの墓って初めて知ったけど、イェレバタン・サラユも面白かったなあ。沈んだ宮殿と呼ばれ、地下の貯水池になってます。そこで最終バトルが行われたのだけど、珍しい場所でのアクションは見ものでした。最後はもちろんテロは阻止されるのですが、本物の歴史遺産の重厚な存在感の前ではテロ派の主張も霞みがちだった気も…。

ラストでラングトンはダンテのデスマスクを返しに行きますが、自分で盗んでおきながら覚えていないのには笑った。お腹の大きかった学芸員さんのその後まできちんとフォローしてくれたのはよかったです。

関連記事:ラングトン教授シリーズ

「ダ・ヴィンチ・コード」
「天使と悪魔」

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