ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2019年
時間 132分
監督 マイケル・ドハティ

2014年のゴジラ襲撃から5年後。世界中で怪獣が発見され、モナークの中国基地ではモスラが目覚めるが、謎の傭兵部隊が押し入りエマ博士と娘のマディソンを拉致。エマの元夫のマークは2人を助けるために芹沢博士らとモナークの南極基地に向かうが、氷の中で眠っていたキングギドラが目覚め、火山からはラドンが、そして世界中の怪獣たちも目覚め始め、世界は大混乱に。怪獣王の覇権をかけてゴジラはキングギドラに立ち向かうが…。

「キング・オブ・モンスターズ」見てきました!

ゴジラでした!!
めっちゃゴジラでした!!!嬉(もう語彙力崩壊

予告通り、ゴジラ・モスラ・ラドン・キングギドラ4大怪獣揃い踏みの大怪獣バトル、それも正面からぶつかり合い組み合いの文句なし大乱闘を繰り広げてくれます。なお、キングギドラは作中ではモンスターゼロと呼ばれていて、ギドラの名前が出るのは終盤ですが、レビュー内ではキングギドラに統一させていただきますね。

今作では2014GODZILLAでチラッと名前が出て来て、キングコング髑髏島で詳細が分かってきたモナークが前面に出て来て話が展開します。モナークとは巨大生物の調査・研究を行う組織。芹沢博士はモナークの幹部で、マーク・エマ夫妻もモナークの一員だったが、14年の事件で息子を亡くしたことでマークはモナークを離れていた。モナークの基地は怪獣が発見された場所に築かれ怪獣の様子を観察しており、今では世界各国に多数の基地がある。モスラは中国基地、ラドンはメキシコの火山、キングギドラが南極、5年前に姿を現したゴジラは追跡チームが後を追いながら観察中。だからゴジラが向かう先を芹沢博士らも追えるのです。

ゴジラはキングギドラの目覚めを察知してさっそくご到来、早くもキングギドラと大バトルしてくれます。咆哮も東宝ゴジラとほぼ同じで嬉しい限り。前半戦のゴジラvsキングギドラは人間の余計な介入でいったんお開きになりますが、後半戦ではモスラ・ラドンも加わって、昭和お子様向けゴジラ世代には直球ストライクの「これが見たかったんだああーー」を繰り広げてくれて大満足! 怪獣ものにはつきものの「逃げ惑う人々」も世界規模で見られますです。

音楽もゴジラよ! モスラが成虫になる時はモスラの音楽が流れておおっとなったわー(モスラ、美しい…)。中にはアレンジし過ぎ?なのもあったけど、昭和ゴジラの音楽が惜しげなく流れるのにはアガります。

しかも更に嬉しかったのは、出てくる怪獣はゴジラたち4体だけではなかった…!?

<ネタバレ>
世界各地で目覚めて暴れる怪獣たちのシーン…これどっかで見たことある…怪獣総進撃ですよ、これ、4大怪獣だけでなく怪獣総進撃までオマージュしてくれたのか!? クモンガらしき姿を見て手を叩きたくなりましたが、謎のマンモス出現で「……誰?」に(^^;。ここでアンギラスとか出てくれたら最高だったのに、大人の事情で4大怪獣以外は今作オリジナルらしい。それでも怪獣いっぱいいるぞ!感は味わえたので良しとします。

キングギドラと言えば、地球侵略を企む宇宙人とセットになることが多いですが、さすがに今作には宇宙人はいません。その代わり、思想的な面でX星人などの代わりをしてくれたのがエマ博士かなと思います。彼女は息子の死を無駄にしないために「怪獣を支配」しようとし、更には「怪獣で地球を浄化させる」という考えに傾いていく。エマは傭兵部隊に拉致されたのではなく、自分から進んで彼らに協力していたのでした。

エマはキングギドラを解き放つが、キングギドラは太古の昔に地球外から来た宇宙怪獣だった。キングギドラは地球の生態系には属していない、故にキングギドラが覇権を握れば地球の生態系は壊れる…。キングギドラでは駄目なのだ、ゴジラでないとエマの望む地球にはならないのだ。間違いに気付いたエマは最後にキングギドラを引きつけてゴジラにチャンスを与えることで責任を取る。キングギドラが宇宙怪獣であるという東宝の設定を上手い具合に落とし込んだなと思いました。

芹沢博士も「芹沢」の名をもらった時から「ゴジラに気合いを入れる」役回りになるのは必然だったのでしょうね。芹沢の考え方は「怪獣との共生」。マークはエマとは反対に息子を殺した怪獣を憎んでいたが、芹沢博士が「ゴジラに気合いを入れる」役を引き受けたことで怪獣を憎むのではなく向き合う覚悟を決める。今作の怪獣は自然の化身として描かれているので、怪獣との関わり方=自然との関わり方への問い、ということになるのでしょうね。ところでパンフを見てあっと思ったのですが、確かに今作では怪獣のことを「kaiju」ではなく「タイタン」と発音してました(字幕で見たので)。つまり「巨神=太古の神々」という意味が込められていたのだなと。

うんちくはともかく、今作は簡単に言えば「ゴジラとキングギドラが地球の王座をかけて戦う話」です。それでいい。とことん怪獣プロレスに振り切って今のCG技術で最高にブラッシュアップしてくれた嬉しい作品。いやもう正直ゴジラだけでなくモスラ、ラドン、キングギドラをハリウッド映像で見られただけで幸せよー。素直に喜んで楽しめればいいのです。

アバウト

チュータ
Author:TAEKO
洋画・SFを中心に映画や本の感想をきままに書いてます。ネタバレあり。...more≫

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