モスラ対ゴジラ

1964年
時間 89分
監督 本多猪四郎

巨大台風の災害跡地で謎の破片を拾う毎朝新聞の記者たち。そして海上では謎の巨大卵が発見される。ハッピー興業社は漁師たちから巨大卵を買い取り、それを目玉にしたレジャーランドを建設。だがそれはモスラの卵だった。謎の破片が発見された場所からゴジラが出現し、町の破壊を始める。ゴジラから人々を守るため、モスラに助けを求める記者たちだったが…。

見た記憶はあるのですが、公開年では年齢的にちょっと無理がある気がするので、おそらく東宝チャンピオンまつりで見たのだと思われます。しかし覚えているのは卵からモスラの幼虫が××するところくらいで、内容は他のゴジラシリーズとごっちゃになってしまってよく覚えてない。NHKのBSで流してくれたので録画して見直してみました。

今作のゴジラは見事に悪役面ですね!(笑。もう完全に悪役ポジションで、モスラが何を言っても「言うことなんか聞かねえ~」な乱暴者。今回の壊されポイントは名古屋城。伊勢湾から出現したので、名古屋に入り、栄のテレビ塔を壊して名古屋城に迫る。子ども時代は名古屋に住んでいたので、当時の名古屋の映像が懐かしくて嬉しくなってしまう。別の意味でお宝映画になっちゃいましたね、これは。自分の住んでる所(当時の、ですが)がゴジラに破壊されると興奮できるので、ゴジラの破壊舞台をご当地に誘致したくなる気持ちも分かるなあ。

モスラは成虫・幼虫どちらも登場して楽しませてくれる。もちろん小美人も登場。モスラの卵や小美人を利用しようとする悪者もいるのに、虫のいい願いをする人間に応えようとしてくれるモスラ。大人になってから見るとモスラの崇高さに打たれますね、だからモスラは美しく感じるのだろう。

特撮も面白い。モスラは成虫も幼虫も人が中に入るタイプじゃないので、怪獣プロレスとはまた違うアクションを楽しめます。ゴジラが悪役に徹してくれているので、気を散らさずに怪獣バトルに集中出来るのもいいです。

<ネタバレ>

新聞記者が拾った破片は放射能を発していたので、ゴジラの一部だったもよう。ゴジラの出現が何故干拓地の土の中から?と思いましたが、台風で干拓地が水没したので、その時ゴジラも海から流れてきて埋まったのでしょうかね。今作のゴジラは悪役ですが、さりげに悪人たちを成敗してくれてます。そういうところはやっぱりゴジラ。^^

記者たちの願いに応えてやってきたモスラは成虫ですが、もう残り寿命が少ないという設定。ゴジラから卵を守るのに殉じます。代わってゴジラに立ち向かうのが卵から生まれた幼虫モスラ。これが双子でした。双子誕生のシーンは覚えてるので、印象が強かったんだろうな。成虫は羽の起こす風と毒の鱗粉が武器ですが、幼虫は糸を吐く。糸は相手の動きを封じるので、生まれたてなのに強い。2匹がかりとは言え、ゴジラを相手に遜色なく戦う。親が「モスラは成虫より幼虫の方が強いなあ」と言っていたのは今作だったろうか…。

今作はモスラのキャラが立っていることもあり、きちんと怪獣が主役の映画として成立してますね。人間の役割は余計なドラマではなく、作品のテーマを述べるところにある。怪獣主役のおかげでそれが上手く機能していたように思います。虫のいいお願いに命を捧げてくれたモスラに報いる社会を作ること、それが一番のモスラへのお礼だというのにも頷ける。モスラは大人になって見るほどに魅力が分かってくる怪獣だなあと改めて思います。

余談:ゴジラが最初に出現する時、土中から尻尾だけ出して動きまわるところがちょっとシン・ゴジラの第1形態っぽくて、おやっと目を引いた。偶然だろうけど、52年後のゴジラと似たところを見つけられたのが何か嬉しい(笑。

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