未来世界

1976年
時間 107分
監督 リチャード・T・ヘフロン

ロボットの暴走から2年、閉鎖していたデロスランドが再開。ウエストワールドの代わりにフューチャーワールド(未来世界)が作られ、新聞記者のチャックは宣伝のための取材に招待された。しかしデロスの特ダネを教えようとした人間が殺され、チャックはデロスワールドは何か秘密を隠していると疑う。同じく招待されたニュースキャスターのトレイシーと共に施設の裏側を探るチャックが見たものとは──。

ウエストワールドの続編。ですが、この作品の存在を知ったのは大分後になってからで、スカパーに入ってスターチャンネルの無料期間でようやく鑑賞することができました。公開時に見てないので当時の評価がどうだったのかは分かりませんが、前作のような「怖さ」をメインにしたものではなくて、パークの裏側に隠された陰謀を探れ!というサスペンスが主体になってます。ロボットには問題ないのでそっち方面の怖さはありません。

主人公は2年前のウエストワールドのロボット暴走を記事にした記者。そのせいかウエストワールドは閉鎖状態になってますが、古代ローマと中世は記事にならなかったおかげか継続。今回はそれにフューチャーワールド(未来世界)が加わって、古代・中世・未来の3つのワールドで運営中という設定。ただしパークの裏側を探るのが主題なので、客側のパークの様子はあまり描かれず、裏方の描写の方が多いです。

未来世界には夢をモニターできる装置があって、トレイシーの夢の中に前作のユル・ブリンナー(黒服ガンマン)がトンデモな形で登場してくれます。失笑必至なので、ユル・ブリンナーも何であんな役どころで出演したのかと思う…(^^;。前作ファンへのサービスかな? CG部分はモニター内だけですが前作よりはましになってきてます。ポリゴン3Dもありますが、昔の作品なので「76年なのだからフィルター」はかけて見た方がいいかも。

ロボットは新しい型が作られ、パークのスタッフまで全員ロボットに。管理も完璧のようで、これならロボットへの不安はなさそう。しかし…?

<ネタバレ>

デロスランドは人間のコピーを作っていた!と書くとまるで2018年のTVウエストワールド シーズン2みたいですが、こっちは要人をコピーのロボットと差し替えてデロスが世界を支配する!というお話。これに比べたらTVシリーズの不死願望なんて罪ないよねと思う…。

チャックに特ダネを持ち込もうとしていたのは元デロスランド従業員だった。彼の資料から世界各国の要人が招待されているのに疑問を持ち、取材の招待を受けることにしたチャックですが、実はチャックとトレイシーもコピー対象だった。新聞記者と人気キャスターをデロスのロボットと入れ替え、デロスの思うままの宣伝をやろうとしていたわけです。だからクライマックスはチャックVSチャック、トレイシーVSトレイシーになって、勝ったのはどちらか!? ラストで「デロスの宣伝は任せて下さい」と出て行った2人はロボットか人間か!?というハラハラ要素もあります。でも見てたらラストが来る前に分かるけどね、これ。

裏側を探っている時、侍ロボットに襲われるシーンがあるけどTVシリーズ シーズン2のショーグンワールドはこれのオマージュかしら…。1人だけ残っていた人間従業員(ロボットは水が苦手なので噴水などの修理に必要)の相棒ロボットが愛嬌ありました。旧型らしいけど、無機的な最新型より人間味あったな。