ウエストワールド シーズン1 [第7話]

ウエストワールド (ファースト)コンプリート・セット(3枚組) BD

2016年
話数 全10話
制作 ブライアン・バーク、J・J・エイブラムス他

ウエストワールド シーズン1 第7話の覚え書きと感想です。以下全てネタバレですのでご注意。

主な登場人物
[ホスト]
ドロレス・アバナシー:農場の娘。ウィリアムと同行中。
テディ:ドロレスの恋人。黒服の男と同行。
メイヴ:娼館の女主人。
クレメンタイン:メイヴの娼館で働く娼婦。
エル・ラゾ/ローレンス:無法者。ウィリアムと同行。
[ゲスト]
ウィリアム:ウエストワールドに訪れた若い客。
[管理側]
ロバート・フォード:ウエストワールド創設者。
バーナード・ロウ:パークのプログラム責任者。
テレサ・カレン:パークの責任者の1人。
エルシー:パークのプログラマー。行方不明中。
フェリックス:パークの技術者。メイヴと接触。
シルベスター:パークの技術者。メイヴと接触。
リー・サイズモア:パークのシナリオ担当者。
シャーロット・ヘイル:デロス社の取締役
スタッブス:パークの保安担当。

第7話「Trompe L'Oeil」

ウィリアムはドロレスと愛を育み2人は結ばれる。2人はローレンスと別れた後、ドロレスが絵に描いた場所へ向かう。管理側では経営陣とフォードの対立が表面化。フォードの新シナリオを良く思わない経営陣はフォードを退任させるためにクレメンタインを使って模擬実験を行う。突然回収されたクレメンタインを案じて管理側へ行ったメイヴはついにある決意をする──。

ドロレスと彼女の世界にすっかり魅了されたウィリアムはついにドロレスと結ばれます。偽りの自分にはもう戻れない、愛しているのは婚約者ではなくドロレスだ──燃え上がるウィリアムの若くて純粋な恋! もうすっかり愛の逃避行状態になってますね。これもシナリオなの?と思うけど、ウィリアムのようなタイプはこういう状況を作り出してもらわないと現実を忘れてウエストワールド世界へのめり込めないのかも。

6話でデータを外に流していた犯人はテレサだった!と分かったのですが、実はこれは経営陣の命令だったことが7話で判明。となるとテレサに限ってはホストを操る許可を与えていたのは経営側だったということで謎の1つは解明されたことになります。ホストたちの貴重なデータは園内にしか保存されていない。もしフォードが退任させられたら園内のデータを破棄する恐れがある。そうなったら大事な知的財産が失われる…。だから取締役たちは万一を考えてそうなる前にデータを外部にも保存しておこうと企んでいたのですね。

でもフォードは自分の築いたウエストワールドとホストたちを上の人間たちに取り上げられるのは嫌なのです(そりゃそうだよな)。取締役のシャーロットはクレメンタインの実験でフォードのホストは危険だと実証して見せ、バーナードをクビにしてホストも作り直すと宣言したけど、フォードがこのまま引き下がるはずはない。クレメンタインの実験はいかさまだと見破り、バーナードに案内させてテレサを地下の秘密施設におびき出す。そこでテレサが見つけたものは、何と、バーナードの設計図だった!?

バーナードはフォードの創ったホストだったのです! バーナード自身もそのことを知らなかった。ここで「うっわー」と素直に驚けた私は幸せ者(笑。物語を追っていって、こういう瞬間に出会えるのがたまらない。そしてフォードは自分の世界を守るためにバーナードにとんでもない"命令"を下す…。

それらの出来事と平行して、メイヴは回収されたクレメンタインを追ってまた管理側へ。いつもの技術者(フェリックス)がそんなにしょっちゅう来るなよとぼやく。死んだらここへ来れると分かったメイヴは「死に技」を使いまくってますね。まあ普通はメイヴみたいに修理中に覚醒することは出来ないので彼女限定の技ですが。倉庫に回されるクレメンタインを見たメイヴは決心します。ウエストワールドの外の世界へ行くことを。