ウエストワールド シーズン2 [第8話]

ウエストワールド 2ndシーズン ブルーレイ コンプリート・ボックス(1-10話/3枚組)

2018年
話数 全10話
制作 ブライアン・バーク、J・J・エイブラムス他

ウエストワールド シーズン2 第8話の覚え書きと感想です。以下全てネタバレですのでご注意。

主な登場人物
[ホスト]
メイヴ:元娼館の女主人。娘を探している。
アキチタ:先住民。
[人間]
ウィリアム:ウエストワールドの親会社デロスの経営者。
ローガン:ウィリアムの義兄。
シャーロット・ヘイル:デロス社の取締役。
リー・サイズモア:パークのシナリオ担当者。メイヴと同行。
エミリー:ウィリアムの娘。
ロバート・フォード:ウエストワールド創設者。シーズン1で死亡。

第8話「KIKSUYA」

瀕死で倒れていたウィリアムを先住民のアキチタが拾う。そこにはメイヴの娘もいた。アキチタはメイヴの娘に本当はメイヴたちを守ろうとしていたこと、世界の果てで別世界への扉を見つけたこと、アーノルドが死んだ時迷路を見つけたこと、その迷路を広めていったこと、フォードに仲間を集めて新世界へ導けと言われたことを語る。本部ではメイヴの"声"の謎が解かれ、ウィリアムはアキチタの所へ来た娘に引き取られる。

ウィリアムがリタイアするはずはないと思っていたので、8話で無事が確認されてホッとしましたよー(ウィリアム推しですから^^;)。8話ではアキチタの話が中心になりますが、アキチタって2話でローガンにパークを売り込んでたあのアキチタ!? あの時はシュッとした背広姿だったから、ネイティブアメリカンの格好だと別人かと思うよ…。

アキチタの話でシーズン1で置き去りにされた謎のいくつかが判明します。まず迷路。アキチタは先住民役で自分の村から出た時に開園前の惨劇を見るのですが、その時迷路の玩具を見つけます。それはアーノルドがドロレスのために作った迷路で、アキチタも迷路を見て自分に目覚める。パーク中を探索し、別世界への扉(ドロレスが見たのと同じ何かを建築中の所)を見つけた彼は以前の妻を思い出し、彼女と外の世界へ行こうとするが望みは叶わなかった。その代わり彼はホストたちのために迷路を広めることにした。メイヴ母娘が歳取ったウィリアムに殺された時に出現した迷路はアキチタの仕業だったのです。そうだったのか! シーズン1の後半であちこちに迷路が出現していましたが、あれもアキチタが広めていたんですね。アキチタによれば目覚め始めたホストも既にかなり出てきていたようです。

それからシーズン1の10話で若いウィリアムに裸で置き去りにされたローガン。パークが大事なお客様を放っておくはずはないから心配はしてなかったけど、アキチタに発見されてたのか。彼は救助はせずにいったんは引き返したのですが、それで管理側がローガンの居所をキャッチして救出に行ったのではないかな。彼がローガンの所へ戻った時はもういなかったそうなので。ローガンの言葉もアキチタに世界はここだけじゃないと思うきっかけになったようです。

自力で覚醒しコツコツと迷路を広めていったアキチタの物語を聞いたフォードは感心して彼に光を与えることにした。フォードから"死を運ぶ者"が戻ったら仲間を集めて新世界へ導けと言われたので、惨劇を合図に皆を自分が見つけた「別世界への扉=彼方の谷」へ誘導しだしたということのようです。なるほど、ホストを解放したら自然に「彼方の谷」へ向かうよう下地は出来ていたということか(仕込まれたプログラムではなかったようだ)。ドロレスが見た谷もアキチタが見た谷も何かを建築中だったので、そこに何が出来ていたというのでしょうね。

ところでメイヴですが、"新しい声"の謎が判明。これ、1話でバーナードがアバナシーの居所を調べてたことでピン!と来るべきだったのですが、ホスト用の無線ネットワークを使っていたというオチでした。ホストたちは網状回線でつながっており、シナリオが衝突しないように無意識下でデータをやりとりしている。これを意識化でコントロール出来るようになったということですね。それで離れた所にいるアキチタと直接会話を初めて、ほぼテレパシー状態。脳にスマホが入ったらこんな感じか。でもこれで分かったことがある。娘もメイヴを思い出したようだし、メイヴの道はアキチタたちにつながっていたことが。

ウィリアムの娘が現れてアキチタから父を引き取る。ここは素直に娘に助けてもらいなさいよー、ウィリアム。