サンシャイン2057

サンシャイン2057<特別編> [DVD]

2007年
時間 107分
監督 ダニー・ボイル

2057年、太陽が衰え人類は滅亡の危機にあった。太陽復活作戦のために8人のクルーがイカロス2号で太陽へ向かっていたが、水星の近くで7年前消息不明になったイカロス号の救難信号を受信する。イカロス2号のクルーたちはイカロス号に接近、救助を試みるが、そこには思いもかけぬアクシデントが待ち構えていた…。

スカパーお勧めで見てみたSF。2007年の作品なので宇宙船やCGの出来は十分。イカロス2号のミッションは太陽に核爆弾を打ち込んで太陽を復活させようというものです。この計画は7年前にも試みられたが、イカロス号が消息不明になりミッションは失敗。イカロス2号は2回目のチャレンジという次第。制作はイギリス・アメリカですが、船長が日本人(真田広之)で、アジア系のクルーも他に2人いて、なかなかグローバルな配役になってます。

お話はこの手のストーリーあるあるをストレートにやってくれてます(^^;。いつも思うんだけど、なぜミッションから外れたことをやろうとするかなあ…。命令を曲げて寄り道した結果、7年前イカロス号で何があったのか!になるのですが、そのまま謎解きだけで終わるはずはなく、あのような展開に。あそこで寄り道しなければこんなことには…ですが、何事もなく進んだのでは話にならないので仕方ないですね。

基本はアクシデントの連続で危機また危機でハラハラドキドキ!なのですが、後半ちょっと違うジャンルに入った?みたいな展開もあり。でもこれ、突っ込みどころはあるけれど、アクシデント対応だけではない意外性も楽しめて、個人的には悪くなかったです。

<ネタバレ>

イカロス2号にはイカロス号は無視してミッション通りに進む選択肢もあった。が、イカロス2号が無事なら燃料や核爆弾の予備を得られるかもしれないとの考えで、イカロス2号へ寄り道する進路変更を行う。しかしエンジニアのトレイがミスした結果、船長のカネダが一番乗りでお亡くなりに。イカロス2号も大きなダメージを受け、このままではミッション遂行に支障が。残ったクルーたちはイカロス号に補給の望みを賭けるが、苦労してたどり着いたイカロス号は使い物にならず、クルーも全滅していた。

ここで謎のドック事故発生、イカロス号に乗り込んだクルー4人はイカロス2号に戻れなくなる。それでもキャパとメイスは何とか帰還するがハーヴィーとサールがお亡くなりに。ずっと責任を感じていたトレイは自殺。これで残り4人になり、4人なら酸素が持つということになり、任務続行へ動くキャパたちですが、イカロス2号のコンピューターは「5人います」と言う。5人!? ここに来て「11人いる!」ならず「5人いる!」にシフト!?

問題の5人目はイカロス号の船長ピンバッカーでした。えええ~あんた生きてたの!? 7年もどうやって!?? こいつが神出鬼没でイカロス号の残りのクルーを1人また1人と闇から襲う! 焼けただれた容姿はほとんど怪物の域で、宇宙ミッションものがホラーサスペンスに!! ピンバッカーは狂っており、イカロス号の惨劇もこいつの仕業だったもよう。でもこれでドック事故の謎は解けた。キャパたちがイカロス号を探索している間にピンバッカーがイカロス2号に移動し、ドックを破壊したのね。

5人目の正体については全く予想がつかなかったので、これはやられた!って感じでした。ホラー化した時点でB級の域に入っちゃった感はあったけど、気持ちよく驚かせてもらえたので、よしとする。ピンバッカーの超人状態は突っ込みどころだが、面白かったので不問に処す(笑。

太陽再生は成功したけど、キャパたちが地球に戻ることはもうない…。寄り道しなかったら全員無事に地球へ戻れたかもしれないと夢想しちゃうけど、それも含めて楽しませてもらえたと思うことにします。

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