ゴジラvsモスラ

1992年
時間 102分
監督 大河原孝夫

小笠原海上に隕石が落下してバトラが出現、ゴジラも目覚める。一方で南太平洋のインファント島からモスラの卵が現れた。インファント島をリゾート開発していた丸友観光はモスラの卵と小美人コスモスを日本へ運ぼうとするが、卵から孵ったモスラはバトラとの戦いに向かう。そこにゴジラが加わり、日本は三大怪獣のバトルの渦に巻き込まれる。

平成VSシリーズにモスラが登場! VSキングギドラで海底に沈んだゴジラが復活し大暴れしますが、物語の主役はモスラとバトラですね。モスラの造形は昔とほぼ同じですが、夫が「小美人がザ・ピーナッツじゃない」と文句を言う。いや、さすがにそれは無理だから素直に新生小美人を応援してあげましょうー。VSシリーズの小美人は超古代文明を築いた先住民族コスモスの末裔。モスラはコスモスの守り神で、歌でモスラとつながってます。

「ゴジラvsキングギドラ」がターミネーターなら、今作の冒頭はさながらインディ・ジョーンズ。トレジャーハンターの藤戸に丸い岩が転がってきたらどうしようと思ったわ…(^^;。作中には環境問題も取り入れられており、災厄は人間自らが招いてるんじゃんというのを分かりやすく描いてくれてます。バトラは(環境破壊に対する)地球の怒りを表しており、モスラとは対になる存在。このバトラがめっちゃ強いんですが、モスラも昭和シリーズからパワーアップしており、巨大な羽を広げた二頭が空中で渡り合うのはなかなか見応えあります。

ところで、ゴジラが名古屋城と栄に現れるのは昭和「モスラ対ゴジラ」のオマージュなのか…?

モスラ

地球の守護神。コスモスと通じている。卵、幼虫、繭、成虫とフルバージョン見せてくれます。

バトラ

地球の破壊神。環境破壊などで地球が怒ると出現する。破壊の神らしく先鋭で怖い造形、攻撃性能にも優れている。幼虫時代も這うだけでなく、体を持ち上げて突進したり、ゴジラと肉弾戦もする。繭にはならず幼虫がキラキラしながら成虫に変化します。

ゴジラ

隕石で目覚めたからオレ暴れちゃうぜーみたいに登場するも、モスラとバトラの存在感の前に賑やかし要員に終わる!?

<ネタバレ>

コスモスは太古の昔に文明が発達しすぎてバトラを招いて滅んだと言うことで、文明への警鐘を鳴らす存在としても機能してるところが平成版小美人。モスラとバトラは太古からの因縁関係だけど、最後は和解し共にゴジラに立ち向かい、モスラはバトラの遺志を継いで地球を守るために宇宙へ旅立つ。やっぱりモスラ崇高です、平成になっても立派です。モスラが主役だと話が引き締まるなあ。

昭和ゴジラで育った私にはモスラと言えば糸を吐ける幼虫の方が強いイメージでしたが、今作のモスラは成虫もパワーアップ。鱗粉でゴジラの放射熱線を封じ、ゴジラにやられそうになるも、触角から超音波ビームを発してゴジラとも互角に渡り合う。と言うか、超音波ビームなんか持ってるならさっさと出せよーと思ったのは私だけか…?

モスラとバトラの物語が主軸になっているので人間はほぼ脇役ですが、藤戸と手塚の離婚夫婦のドラマがちょっと味を添えてくれてます。これが怪獣バトルの邪魔にならない程度のいい塩梅。モスラと関わることで2人の関係が変わっていったらいいですね。三枝未希はコスモスの存在感が強かったこともあって、取りあえず顔見せました状態に留まってましたが、ゴジラがモスラに主役の座を譲ってる状態ではしかたないかな。

蛾の怪獣が二頭で羽を広げるのは今作ならではの華やかさがあります。バトラの顔つきは怖いけど、羽ばたく姿は美しい。夜空に舞う鮮やかな色彩が横浜みなとみらいを彩る。細かいところは気にせずモスラたちの舞いを楽しむが吉ですね。

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