ゴジラ(1984年)

1984年
時間 103分
監督 橋本幸治

30年ぶりにゴジラが出現。新しいゴジラは放射能をエネルギーとして食し、更に巨大になっていた。原子力潜水艦を襲い、原発を目指して日本に上陸するゴジラ。生物物理研究所でゴジラの研究を続けていた林田博士はゴジラを防ぐための策を考える。日本政府は自衛隊のスーパーXを導入してゴジラを倒す作戦に出るが…。ゴジラを巡り核兵器の危機も重なり、一種即発の中、新宿のビル街でゴジラとの攻防戦が繰り広げられる!

「メカゴジラの逆襲」以来9年ぶりに復活したゴジラ映画です。私のゴジラ歴もブランク期間を経て今作で復活。もう親に連れられて見るゴジラではなく、大人になって自分の意思で見に行くゴジラとして、私にとっても新しいゴジラ歴のスタートとなりました。実はこの前年に「ゴジラ1983 復活フェスティバル」というのがあり、それで1954年(昭和29年)のゴジラを見ることが出来て、復活の下地は整っていたのですね。

今作は1954年ゴジラの直接の続編という設定で、今作の世界では2作目~メカゴジラの逆襲はなかったことになってます。ここからパラレルゴジラワールド、スタート。そのため子ども向けのヒーロー要素はなくなり、1作目を踏襲した怖いゴジラになっており、物語もシリアス路線。今作のゴジラは1954年ゴジララストの「あのゴジラが最後の1匹だとは思われない」を受けて出現した個体のようです。同じ個体ではなくてもゴジラに違いはないから、人間側にとっては30年ぶりということになるのですね。この30年間でゴジラもパワーアップしたようで、放射能を食べるという新たな設定も。

今作はゴジラ単体作品なので、ゴジラと人間側の攻防がメインとなります。生物学者からの提案や自衛隊・スーパーXとの攻防など色々な作戦が楽しめますが、当時映画館で見た者にとっては新宿ビル街を暴れ回る姿も新鮮で目玉の1つでした。ホラー調な導入部もなかなかだったです。なおゴジラ単体作品ではありますが、ちょっとしたおまけ!?も。

巨大フナムシ

冒頭でホラー・ゾンビものか!?と一瞬思わせてくれた小型モンスター。ゴジラに寄生していたせいで巨大化したらしい。人間の血を吸ってミイラ化させる。コイツだけでも主役を張れそうな存在感がありました。これだけで終わるのももったいない気分。

ゴジラ

1954年版に登場したゴジラの仲間と思われる。詳しい誕生の経緯は「ゴジラvsキングギドラ」を参照。

<ネタバレ>

当時はソ連の時代で(冷戦末期)、ソ連とアメリカの緊張を作中に持ち込むという、時代の反映も忘れていないゴジラです。ゴジラ討伐に核は使わないという日本の決意がよい。

対ゴジラ戦はゴジラの帰巣本能を利用して三原山に誘導する作戦と、スーパーXでカドミウム弾を撃ち込む作戦が同時進行。しかしカドミウム弾でいったんは静まったゴジラも、ソ連が誤って発射した核ミサイルのせいで復活してしまう。核ミサイル自体はアメリカの迎撃ミサイルで成層圏で爆破されたものの、その影響がゴジラに力を与えてしまったもよう。で、残るは林田博士の三原山作戦ということになるのです。

林田博士の周辺では人間ドラマも少し描かれており、ハラハラさせるのに一役買ってくれてます。作戦に必要な博士や兄を救助に優先させる尚子ちゃん、立派。スクープに燃えすぎて尚子から反感を買っていた新聞記者の吾郎も、真剣にゴジラから尚子を守ることで見直してもらえたかな。

1954年ゴジラのオマージュもあり、1954年版の続編を意識した作りは、両作品を比較しながら見る楽しみ方も出来ます。30年の歳月を経てゴジラより大きくなってしまった新宿ビル群に何とも言えない感情を抱いたのも今作ならではの思い出ですね。

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