ゴジラvsキングギドラ

1991年
時間 103分
監督 大森一樹

23世紀から未来人が訪れる。彼らは日本の壊滅を救うため、ゴジラを歴史から抹消すると言う。ノンフィクションライターの寺沢は彼らと共に1944年に飛び、核実験でゴジラ化したと思われるラゴス島の恐竜をベーリング海に移動させる。だがゴジラが消えた代わりにキングギドラが現れ、日本を襲撃し始めた。日本政府はベーリング海の恐竜に核を与えてゴジラを復活させようとするが…?

平成ゴジラのVSシリーズ化を確定させた作品。世界設定は1984年ゴジラから続いていて、1984年に登場したゴジラ誕生の理由にも迫ります。今作の特徴はタイムトラベルというとんでもない設定を持ってきちゃったことですね。タイムトラベル要素を入れるとパラドックスが噴出して収拾をつけるのが大変になるのですが、ここでは「ゴジラもの」と割り切ってそこは気にせずやっているようです。なので見る方もパラドックスに突っ込むのはやめて怪獣たちのバトルを無心に楽しみましょう~。

今作はタイムトラベルやキングギドラの他にも、ターミネーターを思わせるアンドロイドが出てきて大活躍したりとか、エンタメ要素てんこ盛りのかなり濃い内容となってます。スピルバーグ小ネタまである(笑。自衛隊もゴジラの怖さもキングギドラの迫力も申し分ないので、難しいことは考えず素直に楽しんだ者勝ち。ビオランテに続いて登場の未希はほぼゴジラ探知要員でしたが…。怪獣及び元になったものたちは以下。

ドラット

未来人のペット。人工的に作られた生物で飼い主に従う。

キングギドラ

第1ラウンド:未来人の策略で生まれた怪獣。ドラットが核実験で合体変化したもの。
第2ラウンド:ゴジラに倒されたキングギドラをサイボーグ化して蘇らせたもの。メカキングギドラとも呼ばれる。

ゴジラザウルス

ラゴス島で生き残っていた恐竜。

ゴジラ

ゴジラザウルスが沈没した原子力潜水艦の核燃料でゴジラ化したもの。なお前作のゴジラとはゴジラ化の経緯(核実験でゴジラ化)が少し違うが、元になったゴジラザウルスは同一の個体と思われるので、同じゴジラのバージョン違いみたいな感じですかね。

<ネタバレ>

未来人の目的は日本を救うのではなく逆に壊滅させることだった。そのためにキングギドラを出現させた。が、凄い科学力を持っている割には抜け過ぎではないですか、未来人さんたち…(^^;。仲間のエミーが裏切りを見せても何をするでもなく放置。おかげでエミーはターミネーターぽいアンドロイドM11を自分の味方になるようプログラム改変し、未来人のコンピューターを破壊したりとやりたい放題。せめてM11くらい監視下におけよ…。この勝負、M11を味方につけた者の勝ちって気がするし。

第1ラウンドはゴジラの勝ち。しかしキングギドラがいなくなってもゴジラが暴れ回るので脅威は変わらなかったりします。そこで今度は未来でキングギドラをサイボーグ化し、対ゴジラ戦機にするというこれまたすごい展開に。しかも遠隔操作ではなくて、内部に直接エリーが乗り込んで操縦するですと!? 命張りすぎだろ、エリー(汗。しかもM11がメカキングギドラの頭脳に収まったりしてて、M11の忠義ぶりに泣けますです。でもキングギドラ、メカキングギドラになることで一転、現代人側になるのが面白いですね。

タイムパラドックスは無視の作品ですが、それがテーマではないのは明らかだし、子どもがゴジラを楽しめれば十分なので、大人は野暮なことは言わずにエンタメ娯楽を楽しむべし。この世界ではこの後もゴジラは出現し続けるので(エンドロールで復活してるし)、この世界線での日本はどんな未来になっていくのでしょうねー。

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