マトリックス レザレクションズ

2021年
時間 148分
監督 ラナ・ウォシャウスキー

トーマス・アンダーソンは人気ゲーム「マトリックス3部作」の作者で世界的なゲームデザイナーとしての日々を送っていた。ある時、ゲーム「マトリックス」の登場キャラ・トリニティーにそっくりの女性を見かける。更にゲームのキャラクターであるはずのモーフィアスがトーマスの前に現れ、現実に目覚めてネオに戻れと言う。ここは仮想世界なのか!? ネオの戦いが再び幕を開ける──。

マトリックス3部作(作中のゲームじゃなくて現実の映画ですよ~)の続編です。と言うよりは、後日談と言った方が合ってるかも。レボリューションズの後、ネオはどうなったのか? 作中では死んだように見えたけど、個人的にはソースに戻ったのかな?と思ってました。が、今作ではマトリックスは引き続き存在し、ネオもトーマス・アンダーソンとしてマトリックスの中で生存してるようす。そうなるとザイオンはどうなったの?とかあのキャラはどうしてるの?とか色々気になってきますね。答えは今作の中にあります。

1作目のマトリックスは1999年がモデルという設定でしたが、今作のマトリックスは制作年(2021年)がモデルなのかな。パソコンも今の時代のものになってるし、スマホもあるし。謎のトーキョー(笑)を走る新幹線?の中でバトルがあるのですが、乗客がマスクしてるので、このマトリックスまさかコロナ禍なんですかっ!? いや、仮想世界でくらいマスクなしの生活をさせてあげて下さいよー。

アーキテクトは代替わりしたようで、今作ではアナリストと名乗ってます。しかしこの人がちょっと軽め。自ら前線に出てきてちょろちょろバトルする。マトリックスの設計者なら、もっと重々しさと言うか、どっしり構えるようなところが欲しかったような…。その役はスミスだろう?と言いたくなるようなこともする。まあこの人だからこのマトリックス世界になったんでしょうけどね。

話の展開やアクションは1作目をなぞってる感じで、目新しいアクションを期待するよりは、レボリューションズ後の皆さんの動向を知って「そうだったんだー」と楽しむのがメインかなという気がします。続投してる人も多いので、あの人のその後!て感じでどうぞ。

<ネタバレ>

ネオはレボリューションズで死んだけど、アナリストによって蘇生され、体はポッドの中で電力として、精神はアナリストが構築したマトリックスでゲームデザイナーとして暮らすことに。ソースに戻ったのではなかったのですね。ザイオンが解放されたせいで機械の都市は電力不足(人間不足?)になって、アーキテクトの後任のアナリストがネオを使うことを思いついたらしい。

トリニティーはネオと一緒に蘇生され、ティファニーという子持ち人妻設定になりました。ネオとトリニティーがつかず離れずの関係にいる時、発電効率がベストになるらしく、知り合っても発展しないという微妙な関係におかれたようです。

ネオの前に現れたモーフィアスはプログラム(ゲームのキャラとして作られた)。プログラムなので実体はない。だから現実(アイオ)では粒子状のメカで体を構築してるのです。

アイオはザイオンの後に出来た人間の町。リーダーはナイオビ。ここで今作はレボリューションズの60年後だったことが判明。アイオはザイオンとは違って機械も人間と共生している。アイオに賛同するプログラムたちも粒子状の体で研究開発に協力してたりします。3部作から思えば理想的な状態になってるんじゃないの?

モーダルは仮想空間に重なって存在する独立した仮想空間、という感じかな。モーダル・ウィンドウみたいなもの? マトリックスは複数のミニ世界(モーダル)を内包してるってことですね。

前3部作では機械によって仕組まれていた革命を、今作では機械の介入なしに人間自身の中から起こしているのが大きな違いでしょうか。その象徴がトリニティーの覚醒=救世主化なのかも。時代の変化によるアップデートこそが今作のテーマなのかも知れません。でも個人的には「かっこいい救世主のネオ」も見たかったですけどね(今作見るとマトリックス3部作はミーハーな部分の魅力も大きかったのだなと分かる)。話の構成にも甘いところがあるし、あらためて前3部作は凄かったのだなと再認識することになりました。

関連する記事

トロン: レガシー

映画 2020/11/30

トロン

映画 2020/11/26

マトリックス

映画 2018/10/29