マトリックス3部作

  マトリックス リローデッド レボリューションズ
99~03年 1999年 2003年 2003年
時間 136分 138分 129分
監督 ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー

プログラマーのトーマス・アンダーソンは裏ではハッカーのネオとして活動していた。ある日謎のメールを受け取り、自分が生きている世界がコンピュータに支配された仮想現実であることを知る。「現実」に目覚めたネオはコンピュータとの戦いに身を投じていくことになる…。

マトリックスシリーズも大好きです。この頃は忙しくてなかなか映画館へ行く時間が取れなかったのですが、これだけは頑張って3作全部映画館まで出向いて鑑賞してきました。

■マトリックス

シリーズ1作目。これはマトリックスに限らず、シリーズ化した作品全般について言えることですが、最初の1作はその後の興行展開を考えてか、単体で立つ作品に仕上がっていることが多いです。見ようと思ったきっかけは予告編の映像にハッとさせられたからですが、本編もその期待を裏切らないすごいアクションと映像で魅せてくれました。

落ちてくる緑の字とかワイヤーアクションの使い方とか、もうこの頃にはSFや特撮には慣れきっていて少々のことでは動じなくなっていた私でも「おおっ!」と思わせてくれる新鮮さと衝撃があったんですよね。話もまとまっていて、1作目ならではの完成度があります。どんどんかっこよくなっていくネオもたまらない~。

肉体は寝ていて精神だけが機械が作り出す仮想現実の世界で暮らす、という設定は、SFのネタとしては既出ではありましたが、こういう設定けっこう好きなので、マトリックスならではの部分に素直に浸って楽しみました。

■リローデッド & レボリューションズ

2作目(リローデッド)と3作目(レボリューションズ)は連作なので、続けてみないと意味が分からないです。話も1作目から続いていますから、最初から続けて見ないと「??」なので注意。…全部見てもやっぱり「??」じゃないか?という意見もあるようですが、そこはまあ。

動きの方は1作目ほどの衝撃はなかったものの(ワイヤーアクションに目が慣れてしまって)、さすがにアクションは迫力あって楽しめます。リローデッドの100人スミスには笑った。いや、凄い。レボリューションズのネオVSスミスのラストバトルは「ドラゴンボールを実写でやったらこうなるのか?」てな感じで、圧巻。漫画でしか無理だろてな世界を実写でやっちゃえるところがさすがであります。

ストーリーの方は。1作目だけならエンターテイメントとして完結していたものが、2作目以降謎部分がクローズアップされて様々な解釈を呼び、結末への感想や意見が人によって分かれる作品になりました。それだけ世界が深くなったとも言えるわけですが。

一言でいうと「機械vs人間」なお話なのですが、こういうテーマは最後のまとめ方がポイントとなるかと。どちらかが勝てば分かりやすかったんですが、マトリックスではそうはならなかった。白黒ハッキリつけるのではなく、最後は互いに認め合う?という道が選択され、マトリックスも人の有り方も共に変化し、新しい道が開いた。と私は見ました。ネオが選択するシーンの白い背景は、「2001年宇宙への旅」を彷彿とさせるところもあり、SF的な、実にSF的な展開で好み。作品の中にはキーとなる言葉や暗示がそこかしこに散りばめられていて、それらを自分の中で構築しながら謎の意味を模索してみるのも楽しいものです。

もちろん単純にアクションものとしても楽しめるので、難しいことは考えず「ネオ、かっこいい~」だけでも十二分な作品です。魅力的なキャラもいっぱい登場するので、好きなキャラを応援するのも良し、です。