ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ ブルーレイ&DVDセット

2021年
時間 97分
監督 アンディ・サーキス

ヴェノムと何とか共生していたエディは殺人犯クレタスへのインタビューでお手柄を立てる。だがヴェノムとケンカして別れてしまい、その一方でクレタスがシンビオートに寄生され凶悪なカーネイジとなって脱獄。クレタスは特殊能力を持つ恋人を探しながら暴れ回り、街を恐怖に陥れる。エディとヴェノムは仲直りしてカーネイジを止められるのか!?

「ヴェノム」の続編です。続編だと分かっていながら、前作のおさらいをせず見てしまって反省。せめて自分のレビューくらい見直しておくべきだった…。ヴェノムとエディの関係やバトルアクションは覚えていてもエディ周辺の人間関係が記憶からすっぽ抜けていたため、「アンって誰だっけ?」状態に(汗。前作に出てきたエディの元恋人でした。そうそう、ダンも前作の登場者で、そういうやつだったですねー。最低でもこの2人は見る前に知っておく(覚えておくべき)キャラでした。そう言えばクレタスも前作のエンドロールで予告みたいなのしてましたっけ…。この手のシリーズものではエンドロール大事。

さて本編ではエディとヴェノムのケンカと、VSカーネイジの大バトルが柱になってますが、ヴェノムは相変わらず憎めないやつで面白いキャラ。時と場所によってはヴェノムの姿のままでも人間の中でフツーに居られてるしなあ(笑。でもシンビオートと人間には相性があるので、エディとヴェノムがケンカしたままでは相性が合わない方々に迷惑がかかるので、そういう意味でも早くエディの中に帰ってあげてほしい~と思いつつ見てました。

クレタスの恋人のフランシスは今作オリジナルのヴィランか?と思ったらそうではなく原作にもいるキャラらしい。口から音波を発して攻撃。今作で見る限りでは子どもの頃からその能力を有し、クレタスと恋仲になるも彼女のような人間が収容されているレイヴンクロフトに入れられたと言う設定になってます。レイヴンクロフトはスパイダーマン世界でヴィランが収容される刑務所らしく、今後のシリーズのにもここからヴィランが出てくるのか?と期待させてくれちゃいますね。

<ネタバレ>

エディとヴェノムの仲直りの下りではアンが活躍。アンは前作でも一時的にヴェノムを宿したことがありましたっけ。今回もヴェノムを体に入れてエディの元に運び、エディがケンカのことをヴェノムに謝ることで一件落着。エディとアンに振り回されっぱなしのダンでしたが、ちょっとはヴェノムに認められたらしい?

カーネイジ誕生はエディがインタビュー中にクレタスに噛まれたのが発端でした。エディの血(ヴェノムの一部)がクレタスの体内に入って巣くったのがカーネイジ(赤色)ですが、元になったヴェノムより強いみたい? シンビオートの世界では黒より赤の方がヤバいそうで、やっとエディと仲直りしたのに弱腰になるヴェノム(^^;。いやヴェノムらしくていいよ、そういうやつだったよねえ。でも逃げそうで逃げないのがヴェノム、最後はちゃんと頑張るやつです。

今回のポイントは友情と信頼でしょうか。クレタスとカーネイジは凶暴なところは共通してるが、心はバラバラだった。フランシスの音波攻撃はシンビオートには弱点になる。フランシスを排除しようとするカーネイジと恋人は守りたいクレタス。強くても統制のとれないチームは、弱くても統制のとれたチームには叶わない──てとこでしょうかね。

エンドロールにおまけあり。突然"違う部屋"に来ちゃったエディたちがテレビで見たものは──。スパイダーマンの正体を暴くニュース、つまり「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のマルチバース世界ですねっ。こういう形でアベンジャーズスパイダーマンとつながってくれるのは嬉しい。残念ながらエディ(ヴェノム)はスパイダーマンには会えなかったようですけど。