スパイダーマン:ホームカミング
年 | 2017年 |
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時間 | 133分 |
監督 | ジョン・ワッツ |
高校生のピーター・パーカーはシビル・ウォーのアベンジャーズに参加出来て、もうウッキウキ。そのままスタークからスパイダーマンスーツをもらい、研修と称してせっせとご近所ヒーローを頑張るが、もっと活躍したくてたまらない。スタークに認めてもらいたくて友人のネッドと組んでこっそり武器商人を追うが、それが大事件に発展…!?
アメイジング・スパイダーマンの後で再リブートしたスパイダーマン映画。であると同時にアベンジャーズシリーズの1つでもあります。ソニーがスパイダーマンを貸し出すことでアベンジャーズ登場が実現しました。今作はアベンジャーズ世界のスパイダーマンという設定なので、過去シリーズのどれとも違うスパイダーマンになっています。まず若い! 設定が高校生に戻り、初々しさいっぱい。しかしスパイダーマンスーツを着れば、体操選手のような独特のアクションとも相まって、間違いなくスパイダーマンだ!と思えるのが嬉しい。
話はシビル・ウォーをピーター目線からおさらいするところから始まるので、ピーターは最初からスパイダーマンという前提で進みます。スパイダーマンになったいきさつは親友ネッドとの会話で「クモに噛まれた」と言うだけなので、その辺はもう割愛ということでしょう。家族もメイおばさんだけになっています。
青春模様いっぱいの若いスパイダーマンも新鮮でいいけど、シビル・ウォーから続けて見るとトニーのピーターを諭す台詞にも重みを感じて頷いてしまいました。いろいろあったもんねえ…。シビル・ウォーでいなくなったはずのキャプテン・アメリカも面白い形で出て来ます。この辺のマーベルセンスはさすがと思う。ストーリーには関係ないところにもアベンジャーズネタが散りばめられているので、全作見てきた人にはお楽しみも多いです。
なお、ホームカミングとは卒業生のための高校のパーティということらしいですが、「スパイダーマンがマーベルに帰って来た」こととも引っかけているのかも知れません。
人物関係の整理
ピーター・パーカー:高校2年生。スパイダーマン。
ネッド・リーズ:ピーターの親友。「イスの男」に憧れていてピーターをサポートする。
リズ・トゥームス:ピーターが憧れている同じ高校の女の子。
ミシェル:ピーターのクラスメイト。MJ。
フラッシュ:ピーターのクラスメイト。ピーターをよくからかう。
エイドリアン・トゥームス:リズの父。
[その他]
学力コンテスト・チームの仲間、トニー、ハッピー、武器商人たち他。
<ネタバレ>
今回の敵も考えさせてくれる敵ですね。最初のアベンジャーズ戦で残骸処理を請け負った業者がスターク社と政府に仕事を取られた。彼らは生活するために手元に残ったチタウリ軍団の残骸から武器を作って売る武器商人に転身。宇宙人のテクノロジーを利用して強力な武器や空飛ぶ装甲なども制作。それらでATMを襲撃するグループを発見したところからスパイダーマンは何とかして彼らを捕まえようと奮戦するわけです。
補助輪モードには笑った。トニーの作ったスパイダーマンスーツには実は機能がいっぱいあった。ここでピーターに頼まれて補助輪モードを解除するのが「イスの男」に憧れているネッドくん。「イスの男」とは、イスに座ってモニター画面を見ながらヒーローをサポートする人間のこと。念願叶って武器商人を追うスパイダーマンを学校のパソコン室からサポートします。この時、イスでクルクル回りながら「イスの男~」と言うのがかわいくて個人的お気に入り(笑。
功を焦ってトニーに叱られたりもしたけれど、最後は自分の力で敵に立ち向かって成長したところを見せてくれたピーターくん。敵の正体と直面し、そこを乗り越えられた時が本当のヒーロースパイダーマンの誕生だったかなと思う。
ところで。シビル・ウォーではトニーとペッパーの間に距離が出来ていたようですが、今作では関係が戻っているようで良かった^^。ペッパーが出てくるのは最後のアベンジャーズ基地でのシーンだけですが、トニーが8年間婚約指輪を(渡そうと)持ち続けていたことを知って嬉しそうでした。トニーは今作でアベンジャーズタワーを引き払って新しい方の基地へ全て引っ越ししています。
アベンジャーズとの関連
ラストでトニーがピーターを認めてスパイダーマンを正式なアベンジャーズメンバーにします。ピーターは断ったけど、まあメンバーになりますよね(笑。
エンドロールのおまけ映像は2つ。1つ目はリズのお父さんのその後。スパイダーマンに命を救われたことで、スパイダーマンの正体を知らせない心遣いを見せた。やっぱりお父さんにはそうあってほしいものです。2つ目はキャプテン・アメリカの教育用ビデオ録画場面。これがピーターの学校でも流されてました。