クワイエット・プレイス 破られた沈黙

2020年
時間 97分
監督 ジョン・クラシンスキー

エイリアンの危機を乗り越えたアボット一家は家を出て外の世界へ足を踏み出した。だがエイリアンは至る所に潜んでおり、音を立ててはいけないことに変わりはない。ようやく自分たち以外の生存者に出会うイヴリンたちだが、長女のリーガンはエイリアンをもっと広範囲に遠ざけることはできないかと考えて1人で行動してしまう。残ったイブリンたちにエイリアンの危機が迫る中、リーガンの考えは上手くいくのか!?

「クワイエット・プレイス」の続編です。エイリアン襲撃1日目がちょろっと描かれて、その後474日目になり、前作の続きから話が始まります。前作の終わり方がちょっとブツ切りな感じだったので、今作で補完されるのかな?と思いましたが、さて…? エイリアンの特徴や世界の情勢などは前作のレビューでおさらい出来ますが、エイリアン方面にはあまり新しい情報はないような…むしろますます「襲われるホラー」度がアップして、もうひたすら怖い、ハラハラ、ドキドキ、を楽しんで下さい!な方向へ行ってる感じです。

音を立てずにそろそろ進むのは、それだけでもかなり緊迫感を醸し出してくれるので、終始ドキドキしっ放し。今作、と言うかこのシリーズならではのホラー感ですね。今回は家とその周辺だけではなく、色々な場所でエイリアンとの攻防をやってくれるので世界が広がるし、生存者たちとのあれこれもあり、そういう点では前作になかった部分を補完してくれているとは言えそう。

ところで前作ではエイリアンはどこまで音に反応するのか、自然の出す音ならいいのかが気になってましたが、今作を見た感じでは水の音はスプリンクラーから出るものでも大丈夫みたいでした。よく分からないけど自然のアルゴリズムに従う音なら問題なくて、そうじゃないもの(不自然な物音とか生物の出す鳴き声とか)は駄目なのかな。

*以下は1作目のネタバレも入っているのでご注意。

<ネタバレ>

前作で夫を失い、母と子ども3人(1人は赤ちゃん)だけになったアボット一家が家を出て出会ったのはかつての知り合いエメットだった。イヴリンたちはエメットの隠れ家に転がり込むが、前の家では反応しなかったラジオが音楽を受信する。他にも生存者がいる!? リーガンは音楽の内容から生存者がいるのは近くの島だと推察、そこからエイリアンの苦手な周波数を放送すれば皆が救われると考える。

ここでリーガンが「父ならこうする」と単身島へ向かってしまう。だがこれはリーガンが守られる側から守る側に成長したとも言えるのではないだろうか。エメットは娘を心配するイヴリンに頼まれてリーガンを連れ戻しに行くけど、リーガンの熱意に負けて同行。イヴリンもリーガンの帰りを待つだけではいられない、医薬品や生活に必要なものを探すために動かないといけない。赤ちゃんのお守りをしながら留守番することになるマーカス。で、皆がバラバラになる時に限ってピンチと恐怖がそれぞれに降りかかってくるわけで、同時進行のハラハラドキドキ感が胃に悪いです(^^;。また上手い具合にタイミングを合わせてギャー演出をやって下さるのでハラハラドキドキ感も倍増。

果たして目的の島には逃げてきた生存者がたくさんいたわけですが、ここでエイリアンは泳げないから島なら大丈夫という新情報が出てくる。いやそこは突っ込みどころだと思うぞ、その理屈が通るなら島国は大丈夫なはずだし、ここまで世界崩壊はせんだろう。結局船でエイリアンに来られちゃってるし(汗。

それでもリーガンとマーカスの連係プレイのラストは熱かった。リーガンが無事周波数を流し、ラジオからその音が出たのに気付いたマーカスがラジオを掲げてエイリアン撃退! お互い離れた場所にいるのに見事なマッチプレイでした。この姉弟の前作からの(守る側への)成長ぶりもポイントかな。

これだけハラハラドキドキ度が高ければエイリアンの詳しい説明がなくても恐怖体験型映画として十分楽しめる。今作で一区切り感はついたので、1作目から続けて見るのがベストでしょうか。

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