ウルトラヴァイオレット

2006年
時間 87分
監督 カート・ウィマー

兵器研究所で発見されたウイルスから恐ろしい感染症が世界に広がり、ヴァイオレットも感染者(ファージ)となり夫とお腹の子どもも感染者という理由で抹殺された。人間への復讐に燃えるヴァイオレットは生き延びたファージの仲間たちと反撃する。新しく開発された「ファージを壊滅させる兵器」を奪うためヴァイオレットは医療機関へ乗り込むが、その兵器の正体は思わぬものだった…?

予告編が気になって見てみた作品。中身は見事なほどにミラ・ジョヴォヴィッチ姐さん(ヴァイオレット)の演舞もといアクションをひたする堪能するため(だけ)の映画でした。ミラ・ジョヴォヴィッチが舞う、ミラ・ジョヴォヴィッチが華麗にアクション、ミラ・ジョヴォヴィッチの殺陣、ミラ・ジョヴォヴィッチの決めポーズ、ミラ・ジョヴォヴィッチの…(以下略。最初から最後まで「ミラ・ジョヴォヴィッチ舞う!」なので、ミラ・ジョヴォヴィッチファン、強くてかっこいいお姉さん好き系なら満足できる…かもしれない。

えっ、ストーリー? ストーリーってあったっけ?と思ってしまうくらい中身は無いです(汗。そもそも設定が意味不明。上のあらすじ見て意味分かります? 自分で書いてても意味分かりません(笑。恐ろしい感染症と言われても、感染したらどうなるのか何が恐ろしいのかの説明はなく、作中から分かるのは犬歯が尖ることと暗闇でも見えるようになることぐらい。ヴァイオレットも感染者という設定ですが超強いし敵なしだし、むしろ常人以上の能力を得ているように見えるので、これが感染の結果だとしたら、感染することの何が怖いのか全く分かりません。「どんなアホ映画でも楽しむ」がモットーの私ですら置き去りにしてくれる素晴らしさ(困惑。

一応、冒頭でヴァイオレット自ら「ここは理解を超えた世界」と言ってるので、作中で何が起こっても理解しなくていいってことなんでしょうかね。CGがちょっと薄っぺらい感じですが、これはコミック風味を出したかったのかも。アクションもリアルなアクションではなくて舞踏みたいなアクションだしね。殺陣が絵のように決まって、倒れ役もきれいな円を描いて倒れたり順番に流れるように倒れたり、ダンスあるいは歌舞伎や能の舞いを見てるような感じです。この辺は独特の動きで見応えあるので、ミラ・ジョヴォヴィッチのプロモーションビデオだと割り切って見ればいいのかも。

<ネタバレ>

兵器の正体は子どもだった。体内にファージを滅ぼす物質を持ってるってことで、生体兵器て感じですかね。でもヴァイオレットはその子を助けちゃう。流産させられた子どもへの気持ちが働いたのかもしれません。ファージの仲間からも医療機関からも追われることになって、そこここでヴァイオレットアクションを披露することになるのですが、設定が雑なのでストーリー的な緊迫感はあまりなし。

終盤になって、ファージの一掃に力を入れていた医療機関トップのダクサスも実はファージだったとか、生体兵器の目標はファージではなく実は人間だったとか、どんでん返し的なことも起きるのですが、どんでん返しがあってもなくてもヴァイオレットと子どもの関係にはあまり影響はなかった気もする…。9時間しかもたないはずの子どもの命がヴァイオレットの涙に感染することで助かるって、この感染やっぱり生命強化の方向な気がするんですが。

理解を超えた世界で繰り広げられることなんで、よく分かりませんが、最終的に言いたかったのは「圧制者には希望はないが自分たちには希望はある」ということだったようです。感染やファージが弾圧される者のメタファーだったのならば、そのようにもっと分かりやすく描いてくれたらよかったのにな。

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