バトルシップ

2012年
時間 131分
監督 ピーター・バーグ

ニートだったアレックス・ホッパーが兄に尻を叩かれて海軍に入って5年。ハワイのオアフ島で14カ国が参加する環太平洋海軍合同演習が行われていた時、謎の飛行物体が地球に飛来。世界各国に甚大な被害が出る中、ハワイは"敵"のバリアに囲まれた。バリアの中に取り残された3隻のイージス艦は"敵"との戦いの最前線に立たされる。駆逐艦「JPJ」のアレックスは護衛艦「みょうこう」の艦長ナガタと力を合わせて謎の敵に立ち向かう。

公開時に映画館で鑑賞。一言で言うと「エイリアン襲撃もの」なのですが、海上が舞台で海軍や戦艦が主役というのは今までになかったと思うので、その点は新鮮でしたね。物語に先立ってハワイから宇宙に向けて通信を送るプロジェクトの話が入りますが、その通信を受けた宇宙人が地球にやってきたという次第。だが彼らは友好的ではなく地球を攻撃しに来たようで、世界中が大変なことになります。アレックスはJPJ(アメリカの駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ)の戦略行動士官で、エイリアンとの戦闘の真っ只中に置かれてしまうことになります。

エイリアン襲撃ものなのに、エイリアンの造形にはあまり力入ってません(笑。人間が宇宙服着てるだけみたいに見える。動き方もメカを使うところも人間と相違ないし、この造形ではエイリアンならではのワクワク感もない。ヘルメットを取らなければ××国人と言っても通用しそう。エイリアンは方便で、仮想敵をエイリアンという形でやってるようにも見えます。つまり今作はエイリアンと言うより「戦争映画」であり戦艦の活躍を見せるのがメイン。どの国からも文句を言われないエイリアンなら仮想敵にぴったりということでしょう。

ということで、今作ではたくさん出てくる戦艦たちにワクワクすべし。実在する戦艦がいっぱい出てくるので戦艦好きな男の子なら感激ものでは。自衛隊の「みょうこう」も活躍。戦い方も単純にドンパチするだけでなく、レーダーで捉えられない敵をある方法で補足してボードゲームみたいな戦略を組んだりとか、工夫があります。戦艦バトルもいいですが、あの真珠湾で日本人とアメリカ人が強力して戦うお話を作ってくれたことも素直によかったなと思いました。

<ネタバレ>

主人公はアメリカ海軍のアレックスですが、「みょうこう」のナガタ(浅野忠信)がまさかの準主役。アレックスとナガタは旧敵どうしで互いにライバル視してるところがあるみたい。演習前のサッカーの親善試合でもぶつかっていて、軍艦のトイレでもケンカして提督に怒られる始末。それがエイリアン襲来で力を合わせなくてはならなくなり、敵対関係から親友へと変わっていく2人の友情は分かっていても胸熱。ナガタ、かっこよかったです(主人公か!?と突っ込みたくなるほどだった…)。レーダーを使わずに「見えない敵」を捕捉する作戦にはなるほど~と。

エイリアンは母星と連絡を取るためにハワイの送信施設を乗っ取ろうとしており、ハワイをバリアで封鎖したのもそのためだった。アレックスの恋人サムから連絡が入り、エイリアンの目的に気付いたアレックスたちは送信施設のアンテナを破壊しようとするが、敵のあがきでJPJも沈没。そこで登場したのが記念艦になっていた「ミズーリ」。70年前のアナログ艦だけど頑丈で、ちっとやそっとでは壊れないよ! 「ミズーリ」のかっこよさは宇宙戦艦ヤマトかと思うほどだった…。颯爽と登場した退役軍人のおじ様たちも渋い。

機転をきかせた作戦でエイリアンのバリア発生装置を壊し、ミズーリの砲撃で送信施設を破壊し、敵の目的を阻止することに成功。敵さんはまだあがこうとしてましたが、バリアが解けたことで、バリア外にいた空母や戦艦がかけつけてくれて大団円。

アレックスのお兄さんが犠牲になったのは悲しかったですが、この一件でアレックスも成長できたようで、サム(提督の娘)との結婚話も進展しそうです。アレッスクたちの裏でサムと一緒にさりげに活躍してたミック(傷痍退役軍人)もよかったなあ。彼もラストで報われてましたね。突っ込みどころはあるにしても、海の上での戦艦バトルが主役という点で希少な作品です。

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