スピーシーズ3 禁断の種

2004年
時間 113分
監督 ブラッド・ターナー

かつてフィッチと一緒にシルの研究に関わっていたアボット博士がイブから産まれた子を密かに育てていた。彼はエイリアンの卵子で完全な種を作ろうとしており、研究が打ち切られそうになって困っていた学生ディーンを仲間に引きずり込む。そこへスピーシーズと人間の混合種がやって来る。イブの子サラは成人し、繁殖を求めて仲間を探す一方でディーンとの交流も深めていく。サラから新しい種は生まれるのか!?

「スピーシーズ2」の続きで、スピーシーズシリーズ3作目。これは今まで見たことがなかったので、シネフィルWOWOWが流してくれたのを機に観賞。B級っぽいノリで楽しませてくれてたシリーズですが、3作目になってちょっと勢い落ちましたかねえ…? 以下、「スピーシーズ2」のネタバレも含んでいるのでご注意。

物語は2作目の直後から始まりますが、2作目のプレスやローラは出てきません。今作はかつてフィッチの元で働いていたアボット博士と学生のディーンが中心になります。アボット博士はイブの子をさらうつもりで搬送車の運転手に成りすましてたっぽい。ところで、イブの搬送車に乗ってた男の子ですが。前作のラストでパトリックの子どもの生き残りがいて、その子もイブと一緒に搬送されてたのかなと思ってたけど、もしかして自分で勝手に乗り込んでたのだろうか。搬送車から消えた男の子を探す様子もなかったしねえ。

アボット博士はフィッチの間違いは犯さないと言い、イブの子をサラと名付けて密かに育てる。サラは女の子です。ディーンは奨学生でトカマク装置の研究もさせてもらっていたけど、成績が悪くてターナー教授に研究を打ち切られそうになる。アボット博士もターナーによく思われてなかったようで、お互い研究で一発当てようじゃないか!とディーンを誘って共同研究者にする。当然、ディーンはアボットの家でサラと出会うことになるのですが…。

2作目でパトリックが作った子どもたちが何人か生き延びていたようで、彼らは混合種と呼ばれるのですが、これが妙な弱点を持っていて…。サラも敵なのか敵でないのかよく分からず、全体に話の芯がぼやっとした感じで、えーと誰の味方したらいいの?て迷わすところがありましたねえ。

<ネタバレ>

サラは両親からスピーシーズのDNAをもらったおかげで純血種に近い。そのせいか人間的な感情があまりなく、人間味も薄い。それならばさぞや大活躍してくれそうなものなのに、結局サラは誰とも交わってないのですよ。1作目で生物の本能全開でぐいぐい迫りまくったシル、2作目で超精力的に子ども作りまくったパトリック、彼らに比べると押しが弱い。男を求めてるようでブラブラしてるだけ。純血に近くなったから逆に相手がいなくなったみたいな説明はあったけど、それじゃ面白くないって言うか、作品の趣旨がズレてない?と言うか…。

ディーンとの交流も中途半端。2人の気持ちもよく分からないし、ディーンも結局何がしたかったのか。サラが暴れるわけでもなし、ディーンとの恋愛物語でもなし、それに加えて混合種の「弱点」が更に話を混乱させる。免疫力がなくて滅んでしまう運命って、それじゃパトリックの努力って何だったのよー。人間にスピーシーズの種を蒔いて人類を侵略するはずじゃなかったんですか? 人間の科学力の助けがないと種の存続すら出来ないって、随分と弱い種になって下さいましたね…。

サラと混合種も結託するようでしないし、最後はディーンに友情を感じた?サラとサラの卵子(採取されたもの)を狙う混合種アメリアとのバトルになるというよく分からない展開に。ディーンの研究していたトカマク装置でケリをつけられたので、あの装置も一応伏線だったようです。ラストでディーンがサラに仲間(男の子)を作ってあげてましたが、人間側にすごく都合のいい設定で、うーんという感じでした…。それともあれは「友情」というオチだったのでしょうか。

色々と物足りなくはあったけど、イブの子どものその後を見られた(一応ハッピーエンド?)と言うことで、まあ良しとします。

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