ショーシャンクの空に

1995年
時間 143分
監督 フランク・ダラボン

優秀な銀行員だったアンディ・デュフレーンは妻と妻の愛人を殺した罪に問われ、無実にも関わらずショーシャンク刑務所で終身刑に服すことになる。長年服役中のレッドにはアンディはすぐ音をあげるように見えたが、そうではなかった。アンディは元銀行員の知識を生かして刑務官たちにも頼られる存在になっていく。そんなある日アンディの事件の真相を知る男が入所してきて…?

子どもにお勧めされて(ビデオか何かで見たらしい)見てみたら面白かった作品。刑務所内の人間ドラマですが、終盤には爽快な展開が待っています。語り手はレッド。若い頃に罪を犯しもう20年も服役している。時々行われる仮釈放の面接にもなかなか合格しない。レッドは囚人たちには調達屋と呼ばれていて、外から何でも取り寄せます。そのレッドにアンディーが趣味の鉱物のためにロックハンマーを頼んだのが2人の縁の始まり。

まずはアンディーが独自の存在感を発揮していくところが面白い。優秀な銀行員だったので資産運用や税務にも詳しい。それがアンディーの武器となり、仲間の囚人たちだけでなく刑務官たちにも一目置かれるようになっていく。アンディーの努力で刑務所内の教養施設も向上。描写は淡々としてますが、その分じわっと盛り上がる展開のしかたが新鮮。アンディーとレッドたちを巡る人間ドラマもじわっと見せてくれます。

刑期の長い囚人の悲哀も。外の社会から切り離される時間が長くなることで外社会への順応力が失われていく人もいる。50年も塀の中に居て老人になってから外へ出たなら確かに浦島太郎だな…。外へ出るって嬉しいことだったはずなのに、施設慣れしてしまうと逆に仮釈放が怖くなる。それは囚人の運命なのか、それとも…。

無実で刑務所という理不尽な境遇でありながらも頑張って生きるアンディの姿はそれだけでも感動的。どんな境遇であっても頑張ろうという気持ちにさせてくれます。しかしそんなアンディにも…?

<ネタバレ>

アンディは元銀行員の腕を買われて所長の不正の手伝いまでさせられていた。所長のために架空の名義を作り、裏金は全てそちらへ送金。無実だったのに、罪人を更生させるはずの刑務所へ入ってから罪人になるなんて、とアンディがこぼしたのが印象的。ところがコソ泥で新たに入所してきたトミーという青年がアンディの事件の真犯人を知っていたことで運命の分かれ道がやってくる。

アンディはこれで無実を証明できる!と思うが、所長は不正を知っているアンディを解放したくなかったようです。何とトミーを脱獄に見せかけて射殺して口封じ。所長、所内のどの囚人よりもあんたの方が大悪党じゃないですかー! これでアンディがキレた。もちろんアンディは頭脳派ですから拳で暴れたりはしません。その代わり見事な計画で所長を出し抜く。

アンディは実は20年かけてロックハンマーで壁にコツコツと穴を掘っていた。穴はポスターで隠していた。穴が完成した時(と思われる)、アンディは盟友のレッドに奇妙な伝言を残す。そしてある朝、独房から見事に消え失せる。所長のために作った架空名義の書類と共に。所長が気付く頃にはアンディは架空名義のスティーブンス氏として銀行からお金を引き出してました。所長やトミー殺害に関与した刑務官の告発も忘れずに。お見事でした! すごい爽快でした!

アンディ脱獄後のレッドは服役40年目で仮釈放される。しかし以前仮釈放されて社会に馴染めなかったブルックスと同様、レッドも社会に馴染めない。しかしアンディの伝言を思い出し、その通りにしてみたところ、そこにはアンディからの手紙が隠されていた。レッドはアンディの元へ行く。アンディが語ったメキシコの青い海に面した街へ。かつて刑務所で「希望」を語るアンディに希望など意味ないと言っていたレッドが「希望は素晴らしい」と言うようになる。

ブルックスやレッドが失っていたのは希望だったと思う。だがレッドはアンディのおかげで希望を取り戻した。やっぱり希望はいいです、生きる力になるから。アンディはあれからホテルの夢を実現したのかな。アンディとレッドが抱き合うラストに想像が広がります。いい映画でした~。

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