ムトゥ 踊るマハラジャ

1995年(日本公開は1998年)
時間 166分
監督 K・S・ラヴィクマール

歌って踊るインド映画。大地主ラージャに仕えるムトゥは皆から信頼の厚い人気者。ある日ラージャが芝居小屋の女優ランガに一目惚れし、ムトゥもランガを助ける騒動に巻き込まれてしまう。しかしそのおかげでムトゥとランガは急接近。ムトゥ・ランガ・ラージャがややこしい三角関係になる中、ラージャの伯父アンバラは娘パドミニをラージャと結婚させて土地財産を巻き上げようと画策していた。

忙しくてなかなか映画館に行けなかった時期にレンタルで見て、あまりの面白さに感動と元気をもらった覚えがあります。とにかく歌って踊る!踊る!踊りまくる! ムービープラスで4K&5.1chデジタルリマスター版を流してくれたので録画して久しぶりに見てみました。記憶では歌って踊るシーンしか残ってなかったけど、お話も面白いコメディになってるじゃないですかー。ちなみに作中の言葉はインドのタミル語で耳にも新鮮。

とにかくパワフルです。こりゃ元気をもらえるはずだ。何故そこで突然衣装変わって踊るんだなんて言わない、踊るから踊るんです! てか、こういうのもミュージカ…ル? 歌って踊るだけじゃない、アクションもあります。いちいちビシッ!バシッ!と音が入るのもたまらない(笑。大地主の宮殿みたいな大豪邸も豪華で見どころあります。使用人が山ほどいて、大人数で踊りまくるのも豪華。インドの衣装や風俗も見てるだけで楽しい。

物語も主役たちの変な三角関係に使用人たちのラブコメも混じり込んで大混乱、しかし笑って楽しむだけじゃない、ラージャの伯父が本気出してきて終盤で驚きの展開が。ムトゥたちの三角関係はどうなるのか、屋敷に姿を見せた謎の老人とは、伯父アンバラの企みとは、そしてラージャの母が隠していた秘密とは──。冒頭の歌がラストできっちり収まる構成もみごと。

<ネタバレ>

終盤で素敵などんでん返しがあります。死んだと思われていたムトゥの父が生きていた! ムトゥの父は全てを知っていて息子とラージャを影から見守っていたのだった。ラージャは伯父の罠にはまりムトゥを追い出してしまうが、母から真実を聞き、ムトゥの父に命を助けられて自分のすべきことを知る。ムトゥとランガは晴れて祝福され、三角関係も無事解消。アンバラは散々な悪者だったけど、パドミニはいい娘だと思うよ、ラージャ。

自分が何者だったか知っても態度を変えないムトゥ。冒頭の歌がここで生きる。ここは素敵な領地になるだろう。ムトゥに自然に人望が集まっていたのもこういうことだったのね、と納得できる。最後さりげに伯父も仲間になってるし(笑、いいお話でした。

初めて見た時は歌と踊りとアクションとその超エネルギッシュなパワーに魂奪われて終わってた感じだけど、時を経て見返してみるとドラマにもじんと来るところがあり、更に好きになりました。映画っていいな~。