ウォーキング with ダイナソー
年 | 2013年 |
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時間 | 88分 |
監督 | ニール・ナイチンゲール |
約7000万年前のアラスカ。パキリノサウルスの子どもパッチは生まれて間もなく小さな冒険で頭の後ろのフリルに穴があいてしまった(それがパッチの目印になる)。仲間と大移動を繰り返しながら成長していくパッチ。その時代に生きた恐竜たちを紹介しながらパッチの冒険が描かれる。
BBCのドキュメンタリードラマを元にした映画で白亜紀の恐竜を紹介する作品。ドキュメンタリーと言っても白亜紀の話なので化石などから得られる情報を元に想像したものですが、CGの発展のおかげでリアルな恐竜を楽しめます。なお、恐竜の研究は年々進歩していくので、今作は2013年時点の情報に基づく造形であることを頭に置いておくように。
最初に見た時は吹き替えだったせいか、思ってたよりずっとお子様向けに感じたけど、CGは素晴らしかったのでスターチャンネルで流してくれた時に「動く恐竜図鑑」として録画。ところが字幕で見直してみたら、吹き替え版とは少し印象変わりました。
パキリノサウルスの子どもを主人公にして物語を作ってるのですが、子どもに分かりやすくするためか恐竜がしゃべるんですね。それがけっこうペラペラとしゃべり続けるので、日本語だと煩く感じる。が、字幕で見た時に気付きました。これ、恐竜がしゃべってるんじゃなくて、ナレーターが台詞っぽい口調でナレーションを被せてたんだなと。よく犬や猫の気持ちをナレーターが代弁するのがありますが、あんな感じで。そう思って見たらそんなに悪くもないなと。今作を見るなら字幕がお勧めです。
導入は現代から。化石の発掘についてきた少年に鳥が話しかけ、その鳥がアレクソルニスになってパッチの物語へ案内します。出てくる恐竜のメモを以下に。これらの恐竜の動く姿を見られるのでまさに「動く恐竜図鑑」。
アレクソルニス
原始的な鳥。
アレックス:パッチの物語の案内役。おしゃべり。
パキリノサウルス
角竜の一種で草食。頭の後ろのフリル(装飾部分)がなかなか立派です。
パッチ:主人公。フレアの片側に穴がある。移動の途中で仲間とはぐれたりすることもありながら、たくましく成長していく。
ジュニパー:パッチのガールフレンド。パッチと一緒に冒険する。
スカウラー:パッチの兄。パッチと冒険を共にすることもあれば群のリーダーを争う相手にも。
ゴルゴサウルス
ティラノサウルス科の肉食竜。パキリノサウルスも襲う。パッチにとっては宿敵。
トロオドン
小型の雑食竜。パッチのフレアに穴をあけた。
アンキロサウルス
鎧みたいな背中。
ヘスペロニクス
西洋のかぎ爪。小型の肉食竜。小動物をつついていた。
翼竜
説明では翼竜としか出てないですがプテラノドンぽいのが色々な種類飛んでます。
エドモントサウルス
大型の草食竜。カモノハシみたいな口をしている。仲間とはぐれたパッチたちが群と遭遇。
キロステノテス
とさかのある小型の雑食竜。兄とはぐれたパッチとジュニパーが遭遇。
その他、アルファドンのような原始哺乳類もいくつか登場。小型の恐竜は羽毛があるものも多く、けっこう鳥っぽい。
パッチの成長を通して見られる白亜紀の世界。怖い恐竜もいるけど、大人しい恐竜もいる。こんなふうに肉食竜と草食竜で食物連鎖のバランスを取ってたんだろうね。色付けは想像だろうけど、カラフルで楽しい。実際にも意外に彩りに満ちてたんじゃない?と思わせてくれます。物語は単純ですが、恐竜の知識を得るにはいい映画。