ジュラシック・ワールド / 炎の王国

ジュラシック・ワールド/炎の王国 BD

2018年
時間 128分
監督 J・A・バヨナ

ジュラシック・ワールドの惨劇から3年、クレアは恐竜保護団体を立ち上げて活動していた。ヌブラル島に噴火の危機が迫り、クレアはかつてハモンドのパートナーだったロックウッドから恐竜救出の依頼を受ける。オーウェンと共にヌブラル島に入るクレアたちだったが、その救出作戦の裏には人間の傲慢な野望が隠されていた…! 今、ついに世界がジュラシック・ワールドになる!?

前作で恐竜は仕事の道具ではなく生物だと気付いたクレアは恐竜を保護する側にまわっていました。あれからマスラニ社は訴訟問題とかで大変だったみたいだけど、クレアはどういういきさつかは分からないけど社からは離れたのね。オーウェンとも3年の間にまた離れてたようです。なかなか関係を続けられない2人みたいですが、今回のことでまた一緒に働くことになったようで。クレアの団体からは技術担当のフランクリンと医療担当のジアも参加。フランクリンがなかなかいい味出してました。

ヌブラル島はあれから放置状態で恐竜たちは野放しになっていたようですが、島に噴火の危機が! 恐竜どうする? 放置すれば島と一緒に滅んでしまう、しかし連邦議会は救出の援助は行わない。そこへロックウッド財団からの救出依頼ですよ。ハモンドにこんな旧友がいたのか…。ロックウッドは新しい島を用意したので、そこに恐竜たちを運んで欲しいと言うが、その救出作戦がとんでもないことに!?

今回も人間の懲りなさが更に辛辣に描かれてます。その結果が招いたものはジュラシック・ワールド関係者だけでなく、全世界の人々にまで波及することになりました。遺伝子工学云々以前に、目先のことしか考えられない人間の愚かさが世界に問題を広げる様は笑えない。ただそうなった「原因」は複雑なので、ラストのマルコム博士の言葉には「それもしゃーないか」と思ってしまう自分がいます(^^;。

[恐竜メモ]

今作で登場するのはジュラシック・ワールドにいた恐竜ですが、前作で見られなかった恐竜も出てきます。新しいハイブリッド恐竜も登場。

インドラプトル

今作の目玉ハイブリッド恐竜。インドミナスを更に強力にしたものらしく、インドミナスよりは小型だが凶暴さは増しているらしい。しかし懲りませんね、ウー博士…。

ヴェロキラプトル(ブルー)

もはやヒーロー枠ヒロイン(やってることはヒーローだが性別は雌なので)。ビデオで幼少期の可愛い?姿も披露。

モササウルス

冒頭で海中からインドラプトルの肋骨が回収された時、開いたままのゲートから逃げ出した。ゲート閉め忘れるなよ。この時点でラストの結果はもうね…。

ティラノサウルス・レックス

冒頭とラストで大活躍。やっぱり始まりと締めはこの方…。

ブラキオサウルス

パーク跡地で最初に徘徊姿をお目見え。知っていても一瞬目がロマンに輝くクレアやオーウェンたち。そのロマンがある限り、誰も責められまい…。

コンプソグナトゥス

ちっこいやつ。あちこちでチョロチョロ登場。

アパトサウルス

首長竜。捕獲された中にもいましたね。

シノケラトプス

オーウェンをベロベロなめたやつ。パキリノサウルスか?と思ったけど、違ったようです。でもよく似てるわ…。

トリケラトプス、ステゴサウルス、アンキロサウルス、ガリミムス他

火山噴火が始まり多種多様の恐竜たちがわっと押し寄せます。この辺りは恐竜ファンには見どころ。

カルノタウルス

2本の角がある肉食竜。ティラノサウルスよりは小型ですが肉食なのでやっぱり怖いです。

アロサウルス

これも噴火の時逃げるクレアたちの前に。後半の○○でも登場。

スティギモロク

頭突き恐竜。オーウェンたちを助け出してくれました? その後も小さな体で大活躍。

バリオニクス

放水路から現れてクレアとフランクリンを襲ったやつ。助けて…あげられませんよね、あの状況では…。

プテラノドン

出番は多くなかったけど、都会の空を飛ぶ姿もなかなか…。

<ネタバレ>

ロックウッド財団のミルズは雇い主であるベンジャミン・ロックウッドの意に反して、裏でこっそり恐竜の密売を企ててました。恐竜救出作戦の実態はベンジャミンの指示に乗っかった恐竜捕獲大作戦でした。オーウェンを担ぎ出したのはブルーを捕らえるため。ミルズの目的はブルーのDNAをインドラプトルと掛け合わせて最強の恐竜を創り出すこと。ミルズにとっては最強=高値なので。クリスはオーウェンを呼び出す役割も担わされていたと言うことです。ベンジャミン自身は心から恐竜を救出したいと願っていたので、哀れ…。

後半に恐竜の密売が来るので、ヌブラル島が舞台になるのは物語前半。ミルズは競売に必要な恐竜を捕獲して後は置き去りで逃げ去る。オーウェンたちも置き去りにされかけ、恐竜たちに揉まれながら噴火の始まったヌブラル島から脱出を目指す。ここは前半の見どころですが、炎に包まれていく島で置き去りにされた恐竜たちの咆哮が悲しい。

傷ついたブルーは輸送中にジアが手当て。その際、船に乗り込んだオーウェンたちの強力でティラノサウルスの血を輸血する。ここでもさりげにティラノサウルスの見せ場が。私もティラノサウルスに触れられるものなら触れてみたい…と思うも、いざとなったらやっぱり怖いかな~。

そして後半の舞台はロックウッド邸へ。ロックウッド邸の地下に研究所があってウー博士がインドラプトルを作ってました。研究所自体は昔ハモンドやベンジャミンが使っていたものだろうな。恐竜たちはロックウッド邸に持ち込まれ、そこで競売が始まるのですが、ロックウッド邸にはベンジャミンの孫娘メイジーがいました。実はメイジーは孫ではなくベンジャミンの亡くなった娘のクローン。クローン技術を人間に使ったのがハモンドとの決別の一端になったようです。これは倫理に関わってきますものね。

オーウェンたちは密売を阻止するもインドラプトルが逃げ出して大騒動に。ブルーVSインドラプトルは見せ場でしたが、小型&中型なのでお互い頭の切れで勝負って感もあり。しかしインドミナス同様インドラプトルにはロマンを感じない。恐竜にロマンを感じるのは彼らが「本当に実在した生物」だからです。そこが怪獣とは決定的に違う。それは大事なことであり、忘れてはいけないことだと思う。

メイジーは恐竜たちを解き放ってしまった。でもインドミナスやインドラプトルと違って、彼らが本物の恐竜(あるいはそれに限りなく近い)なら、何をそんなに恐れることがあろう? 確かに肉食竜は怖い、でもライオンやクマだって同様に怖い。彼らがゾウやキリンやサイやワニたちとどう違うと言うのだ、同じ地球の生物じゃないか。生物ならばちゃんとした生態を持ってるよ。最初は多少の混乱はあるかもしれないけど、共生は出来るんじゃないですかね。そして、そうするのが「生み出してしまった者」の責任であり務めだろう。ようこそ、ジュラシック・ワールドへ!