ロボコップ2
年 | 1990年 |
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時間 | 117分 |
監督 | アーヴィン・カーシュナー |
デトロイト市は麻薬「ヌーク」の蔓延で治安が乱れ、オムニ社はより強力なロボコップ2号の開発を始めていた。ヌーク教団の教祖ケインを追っていたロボコップはオムニ社に再調整されおかしくなってしまう。一方、デトロイト市長はオムニ社への負債を抱えて、このままでは市がオムニ社に乗っ取られてしまうことに頭を抱えていた。そこへついに完成したロボコップ2が姿を現すのだが…。
ロボコップシリーズ2作目。前作で自分を取り戻したマーフィですが、この姿では妻子の前には出られない、自分が生きてると告げても妻を苦しめるだけ、やむなく涙を飲んでロボコップとして生きる決心をしたようです。ロボコップの脳にはプログラムも組み込まれてるので、基本はプログラムに沿いながら行動。そのため犯罪者は逮捕できるが一般市民は傷つけられない等、動きに制約がかかる場合も。今作ではオムニ社に変な調整をされて、変なロボコップになってしまう一幕があり、それも見もの(笑います^^;)。
今作ではヌークという麻薬が蔓延って、ヌークの密売組織のボスであるケインがロボコップの宿敵となる。市警は相変わらずストライキばっかりやってて、ロボコップとルイスだけが孤軍奮闘してる状況。オムニ社は新しいロボコップを作って治安に生かそうとするけど、それも市を乗っ取ってデトロイトをオムニ社の思うように作り替えたいという思惑があってのこと。しかし市長は民間企業に市を渡したくないので、何とかしようと頭を捻るが、そのことが…。
いろいろあっても、それを乗り越えて颯爽と活躍するロボコップはやっぱり頼もしい。今回はロボコップ2との対決も見どころです。さすがにロボコップ2は階段を降りられなかったED-209とは違って、しっかり組み合ってバトルしてくれる。もちろんお互いの武器による攻防戦もあり。なおED-209は各都市に配備されたものの故障が多くて不評のようです!?
<ネタバレ>
オムニ社のロボコップ2計画はなかなか上手くいかなかった。サイボーグ化に耐えられる強い精神の警官がいない。マーフィがサイボーグ化に耐えられたのは強い正義感がもたらした奇跡のようなものだった。そこで心理学者のファックス博士が目を付けたのが犯罪者。彼らなら強靱な精神でサイボーグ化に耐えられるだろうと。いや、犯罪者に警察官させようって時点でどう考えても駄目だと思うんですけどね…サイボーグに適合できるかどうか以前に。
ロボコップvsケインの1回戦は残念ながらロボコップの負け。ケイン一味にバラバラにされたロボコップはオムニ社のファックス博士にいい加減なプログラムを入れられてこっけいな言動になってしまう。だがしかし! 技術者たちの会話を聞いて、ロボコップは危険を承知で自ら数千ボルトの電流を浴び、プログラムを消去することに成功! 泣けるよ、すごいよ、ロボコップいやマーフィ! 彼の行動はスト中の市警の皆の心も動かした。さあ皆一致団結してケインにリベンジだっ。
リベンジ戦はロボコップの勝利、ケインは逮捕されるが、そこにはファックス博士が手ぐすね引いて待っていた…。被験者ご到来ーってことで、ロボコップ2にされてしまうケイン。ファックス博士はケインがヌーク中毒なのを利用すれば命令に従うと考えてたようですが…。取りあえずはオムニ社の命令通り市長がお金を調達するのを阻止するけど、ロボコップはホブ少年からケインがロボコップ2号になったことを知るのだった。
そしてロボコップどうしの最終戦! ヌーク中毒者にヌークの取り締まりさせるなんて無理だろう、案の定ヌークを見て興奮したケインは暴走、そこへロボコップが駆けつけたから、ロボコップとの雪辱戦にも燃えるケイン。かくして決着をつける大バトルへ。しかし前作のボブといい、今作のファックスといい、何で体を機械にしただけで人を操れると思うかね、体がどうであれケインはケイン、マーフィはマーフィなのに。ケインを倒したマーフィは改めて自分は人間だと思うのだった。
しかしオムニ社、ケインの件であれだけ失態しておきながら、まだ逃げようとするか…。