バイオハザード ザ・ファイナル

2016年
時間 106分
監督 ポール・W・S・アンダーソン

T-ウイルスによるバイオハザードが発生してから10年。荒廃したワシントンD.C.で1人モンスターと戦うアリスは廃墟のモニターでレッドクイーンと再会。レッドクイーンによると残存人類は4472人、48時間以内に抗ウイルス薬を散布しないと絶滅すると言う。疑うアリスだがレッドクイーンの情報に賭けて抗ウイルス薬が保管されているハイブに向かう。刻一刻と期限が迫りつつある中、アリスは人類を救うことは出来るのか!?

バイオハザード6作目。5作目ラストの続きはどうなったのか…はネタバレになるのでひとまず置いといて、アリスは相変わらず1人で奮戦しているようです。1作目から10年後設定と言うことは、5作目ラストから5年くらい経過してるってことかな? その間に決着はつかなかったようで、5作目の皆さんがどうなったのかも不明な状態で話はスタート。

ラクーンシティの跡地でクレアが再登場。5作目では行方不明だったけど生きてたんですね、よかったわ。今回アリスと同行する面々はクレア以外は皆さん初登場のお方ばかりのようです。ラクーンシティ跡に立てこもっていた人たちで、最初はアリスを疑うも、皆でハイブを目指すことになる。もちろんアンデッドも周りにうようよいるので(今回は数で勝負してきた様子)、道中で脱落するお方も。その辺はゾンビものらしい見せ場に。

思いがけない人物が敵側に登場してきます。そいつがアリスと格闘するのですが、アリスと素で互角に渡り合えるって凄過ぎでは。この人って戦闘員設定だったっけと思ったけど、相手の動きを予測するシステムも使ってたみたいですね。レッドクイーンも敵か味方か分からない中、ついに真のラスボスが登場、これまでのアンブレラへの疑問も解け、全ての真実が明らかに。そーだったのかー。

アリスもやっと自分に決着をつけることが出来、長いアリスの物語もようやく完結。1~6作続けて見るとなかなか感慨深いです。

<ネタバレ>

前作の続きでアリスVSレッドクイーンの最終決戦が見られるのかと思っていたら違ったよー。ウェスカー、味方じゃなかった(汗。寝返ったのは嘘で実はずっとアンブレラの社員のままで、生存者をワシントンD.C.に集めていたのも彼の罠だった。アリスを超人化させたと言ったのも嘘で、あれはポーズだけだったもよう。どうりで普通に戦っていたアリス…。

ウェスカーが言ってたことが嘘だったとすると、レッドクイーンの暴走も嘘だったことになりますね。つまりアリスに接触してきたレッドクイーンは本当のことを言っていたことになります。人類を滅ぼそうとしているのはレッドクイーンではなくアンブレラ。レッドクイーンはこのままでは人類が本当に滅んでしまう、しかし彼女はアンブレラ社の人間には手を出せないようプログラムされているので、自分の代わりにアリスにアンブレラのボスを倒して欲しいと言う。

そして装甲車で登場したのが死んだはずのアイザックス博士。3作目で死んだ博士はクローンだったらしい。しかし本物が前戦で戦ってていいの?と思ってたら、こいつもクローンで、本当の本物はハイブで眠っていた。ウェスカーに起こされて出てきたのが真のラスボスでした。アイザックス博士は人類をリセットしようとしていたようです。アンブレラの幹部だけを残して地上を浄化するつもりだったらしい。アイザックス博士流ノアの箱舟計画。しかし経営者がそういう方向へ思想を偏らせてしまってはもう経営者とは言えないよ…ただの狂信者。

アリス計画の謎も判明。アンブレラはマーカス教授とアイザックス博士が共同経営で立ち上げた会社だった。マーカスの娘のアリシアは難病を患っており、マーカスは娘のためにT-ウイルスを作った。アリスがT-ウイルスに適合したのはアリシアのクローンだったからね。2作目ではT-ウイルスはアシュフォード博士が作ったとされていたけど、マーカス教授亡き後をアシュフォード博士が引き継いだのかしら。T-ウイルスは適合しない人間はアンデッドにしてしまうので、アンジーのために抗T-ウイルス薬を開発したのがアシュフォード博士と言うことなのかな。

病気再発で余命がないアリシアはアリスに「なりたかった自分」を託す。クローンだろうがオリジナルだろうが、自分を生きた者が自分になれるのだ。そう思う。アイザックス博士の最後はこっけいでした。オリジナルとクローンが鉢合わせしてどっちも自分を本物と思って共倒れ。それぞれの自分になれたアリスとアリシアとは対照的でした。

10年間自分を生き抜き抗ウイルス薬の散布に成功したアリスはアリシアから幼少期の記憶をもらい、今こそクローンでもアリシアでもない本物の自分"アリス"になる。途中で整合性があれ?と思うところもあったけど、アリスの物語、楽しめました。強くてかっこいいお姉さん好きとしてはなかなかいいシリーズでした。