バイオハザード

2002年
時間 100分
監督 ポール・W・S・アンダーソン

複合企業アンブレラ社が極秘に開発していたウイルス兵器が漏れた。研究施設ハイブは研究員を閉じ込めたまま自動封鎖。ハイブの封鎖を解くためにアンブレラ社の特殊部隊がメインコンピュータをシャットダウンしにやって来る。謎の屋敷で目覚めた女性アリスは記憶を失っており、彼女の前に現れた特殊部隊と共にハイブへ入るが、彼らがそこで見たものとは…。そしてアリスの失われた記憶に隠された真実とは…?

バイオハザード1作目。ゲームを元にした映画ですが、ゲームはしたことがありません。そのため映画のみでの感想になります。舞台はラクーンシティの地下にあるアンブレラ社の研究施設ハイブ。アンブレラ社はITや医薬品などを扱う複合企業で、バイオテクノロジーの研究もやっている。ハイブで何者かがウイルスっぽいものを運び出し、それが落ちて施設内に拡散し、バイオハザード発生。感染を封じ込めるためにメインコンピュータがハイブを研究員ごとシャットダウン、ハイブ内大パニック──と言うところから始まります。

冒頭のパニック描写は研究員たちの視点だけでなく、しばしばメインコンピュータの監視画面らしき視点からも描かれる。研究員たちのパニックを観察しながらコンピュータ(作中ではレッドクイーンと呼ばれる)が冷酷にどんどんシャットダウンしていく様子がけっこう怖い。そして謎の屋敷で主人公が目覚めて本編に入るわけですが…。

主人公が記憶を失っており、ここはどこ?私は誰?状態なので、主人公が特殊部隊員に状況を尋ねる形で観客にも説明がなされていく。しかし特殊部隊も何が起きたか詳しく知っているわけではなく、ともかくもレッドクイーンを止めることが彼らの任務。まずはレッドクイーンの防御システムを突破するのに一山、しかし本当の恐怖はその先に。

基本ホラーサスペンスだと思いますが、主人公の記憶の謎もあり、謎解きミステリーの要素もあります。未見の人は一切情報を入れずに見るのをお勧め。ホラーだけでない楽しみ方が出来ます。スプラッタ要素もあるので耐性のない方はご注意。

<ネタバレ>

有名な作品なので知ってる人には分かってることですが、一応ネタバレ扱いで、今作はバイオテクノロジーで理由付けしたゾンビホラーです。でも個人的には単なるゾンビより科学的な理由付けのあるゾンビの方が好き。SF要素も楽しめるからです。今作ではアンブレラ社が開発したT-ウイルスが人間をゾンビ化するという設定。レッドクイーンとの戦いもなかなかエグいですが(レーザーとか)、その後にわらわらと出て来る研究員ゾンビたちとの攻防がやっぱり見せ場のメインでしょうね。

主人公が一時的な記憶喪失になったのはレッドクイーンの防御システムで神経ガスを吸ったからですが、彼女も特殊部隊の一員で屋敷の中にあるハイブへの秘密の出入り口を警護する役目だった。彼女は特殊部隊の1人と偽装結婚をして屋敷に住んでたのですが、偽装結婚相手も同様に神経ガスのせいで記憶喪失になっており、これが話をミステリーにもしてました。

主人公はアンブレラ社の悪事の証拠として同社の研究員リサにT-ウイルスを盗み出す約束をしていた。それを聞きつけた偽装婚約相手が先にT-ウイルスを盗み出し(お金のため)ハイブ内にウイルスを撒くことになった。冒頭の"何者か"は彼だったのです。それがお互い記憶喪失になってたおかげで前半は協力しあい後半は敵になるという展開に。一応決着はついて、主人公とリサの兄だけが生き残って屋敷へ戻れるのですが、2人のところへやってきたのが…?

どうもラストの展開を見ると今回の顛末も実はアンブレラ社の企みの1つだった感じ。そして外の世界は既にT-ウイルス蔓延状態で、戦いはまだまだ続くよ、新しい謎もいっぱい出てきたよ、な終わり方なので続きが気になるのです。