ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション

2015年
時間 131分
監督 クリストファー・マッカリー

謎の犯罪組織シンジケートを追っていたイーサンはシンジケートの罠にはまるが謎の女イルサに助けられる。しかしシンジケートの存在を疑うCIA長官がIMFを解散してCIAへ組み込んでしまう。イーサンはシンジケートの存在を証明するため独自に捜査を行い、敵か味方か分からぬイルサと共にシンジケートの独自情報が入ったデータを入手しようとするのだった──。

IMF、何回解体されたら気が済むんかいーと突っ込みたくなりますが、これでまたイーサンは独自捜査路線に。イーサン以外のメンバーは取りあえずCIAの中でそれぞれに仕事してますが(ルーサーはCIAに入らなかったみたいね)、半年後にイーサンからベンジーに連絡が入り、ブラントもルーサーを招集して参加、お馴染みのメンバーで打倒シンジゲート大作戦が始まります。今回の舞台もイギリス、オーストリア、モロッコのマラケシュと世界を巡ります。

冒頭の飛行機乗り、導入だけのシーンに命がけ撮影をしてくれる贅沢さ(2のロッククライミングもですね)。オペラ座の物音立てずに激しい格闘(下で上演中ですもの)、モロッコのデジタル金庫侵入大作戦の水中アクション危機一髪、レースのようなバイク逃走劇、これまでとはまた違う趣向を凝らしたアクションもいろいろ。なお、今回は定番の高い所から降下して床スレスレはなかったようです。水中へ飛び込むのが一応オマージュになってるのかな?

作戦はちょっと複雑。半年間イーサンが1人で探って、ベンジーを呼び寄せてイルサが加わってまずは3人でシンジケートのデータを入手するミッション。しかしイルサの立場も複雑なので後半のミッションはイーサン、ベンジー、ブラント、ルーサーの4人が中心に。ブラントもイーサンの仲間に加わりながらCIA長官ともつかず離れずの立場で、アクションだけでなくスパイものらしい「頭を使った作戦」もけっこう組み入れてきてます。シンジケートのボスとの頭脳戦みたいなところも。

<ネタバレ>

謎の女イルサはイギリスの情報機関MI6からシンジケートに派遣されたスパイ。シンジケートのデータを入手するためにイーサンを利用するが(イーサンを助けたのはデジタル金庫からデータを盗ませるため)、彼女も上司のアトリー長官に騙されていた。実はシンジケートの正体はアトリー長官が組織した秘密機関だった。イルサがシンジケートの存在を証明するデータだと思ってイーサンに盗ませたものはシンジケート計画用の活動資金(口座番号)だった。シンジケートのボスのレーンはこの活動資金が欲しくてイルサを踊らせていたわけです。

イルサが持ち帰ったデータは消されていたため、レーンはベンジーを捕まえてイーサンに本物のデータを持ってこさせようとする。このデータはレッドボックス(イギリス首相しか暗号解読できない)なので、イーサンたちは一計を案じてイギリス首相とCIA長官の前でシンジケートはアトリーが作った秘密組織で実際に存在することを証明してみせる。

ベンジーを解放させるのに成功した後、レーンとのラスト追いかけっこになりますが、追い詰められたと見せかけてレーンを罠に嵌め、四角いボックスに閉じ込めたのはロンドンのリベンジですね。始まりと終わりが同じパターンで逆転する構成、好きです。今回のイルサとの関係はほどよい距離感でスパイものにはこれくらいがちょうどいいと思う。

CIA長官はIMFの活動を認め、前言撤回して(この辺の言い訳ぶりも見もの)IMFを復活させる。で、空席になっていたIMF長官に収まったようです? まあ終わりよければ全てよしということで。