M:i:III(ミッション:インポッシブル3)

2006年
時間 126分
監督 J・J・エイブラムス

イーサンはIMFの現場を退き教官になり一般人の女性ジュリアと婚約。だがイーサンの教え子ファリスが闇商人デイビィアンに捕まったことで現場復帰することになる。イーサンは闇商人デイビィアンを追うが、デイビィアンはジュリアを人質にとり反撃してきた。イーサンはデイビィアンの望むものを入手する必要に迫られるが──。

今作はいきなり危機状況から始まり、回想みたいな形で話を最初からふり返るという手法を取ってます。冒頭で敵はデイビィアンだとあらかじめ観客に知らせておいて、イーサンの目の前でジュリアがあわや──というところから本編スタート。今回の舞台はベルリン、バチカン、上海。バチカンお勧め。

イーサン、奥さんを見つけましたね。婚約パーティから始まって作中で結婚しちゃう。でもジュリアには本業は隠してた様子。隠し事は駄目よ、結婚するなら全部話しておかないと。そりゃ秘密の諜報員だけどさ、隠し事したままでは上手く行かないわよー。男女の問題はムツカシイんですぞ。と言いたいけど、ここはM:I、男女の問題もアクションにふられます。奥さんの職業もアクションの伏線にしちゃうところがM:Iらしい。

今回のミッションメンバーはもう相棒と呼んでいいルーサー、新メンバーのゼーン(女性)とデクラン(ヘリ担当)、イーサンと合わせて4人。息の合ったチームで鮮やかな立ち回りを見せてくれます。イーサンの独断でデイビィアンを追う時も、ジュリアが人質に取られてイーサンが「ラビットフット」を盗まなくてはいけなくなった時も迷わず協力してくれる。みんないい仲間だよー。

アクションも爆発脱出アクション、ヘリアクション、ミサイルとの攻防、ビルからビルへの大ジャンプ等、前2作とはまた違う工夫を凝らして攻めてきます。M:I定番の吊り下げられて地面スレスレ!も重要なシーンではないけど「定番だから無理矢理入れてみました」感で入ってるところが律儀。スパイ要素も前作よりは盛り返し、終盤であっと言わせてくれるところはよい。

<ネタバレ>

ファリス救出ミッションでファリスは助け出すけど、頭に埋め込まれた爆弾で彼女は死んでしまう。デイビィアンの情報の収穫もなく上司に怒られたイーサンはバチカンに赴き独自にデイビィアン捕獲作戦を決行。この作戦は鮮やかでした。バチカン素敵。が、ファリスはデイビィアンがIMFのブラッセル局長と通じていたと言うメッセージを残していた。それを裏付けるようにミサイルが飛んできてデイビィアンは護送中に逃亡。デイビィアンはイーサンの妻を拉致してイーサンを脅しにかかる。

ここで勝手に行動した罪で局長に捕らえられたイーサンをイーサン直属上司のマスグレイブが助けて上海へ向かわせるのですが、実は本当のIMF内通者は局長ではなくマスグレイブだった。これは内通には局長の回線を使っていたのでファリスは局長だと思ってしまった、ということね。この辺の仕掛けはお見事でした。スパイものらしいどんでん返し。ただジュリアの件はM:Iも3作目になると身代わりだろうなと察しはつきますけどね。

IMF内のベンジーの協力でジュリアが監禁されているビルへ辿り着き、格闘の末デイビィアンを倒すものの、イーサンの頭に埋められた爆弾がタイムリミット。ここからジュリアが大活躍。電気ショックの後、イーサンを蘇生させるのにジュリアの看護師設定が役に立つ。更にイーサンが気がつくまでの間、イーサンに教えられた通りに銃で必死に身を守り抜き、(その結果として)マスグレイブも倒しちゃう。彼もまさかジュリアに倒されるとは思ってなかったろう。

てことでジュリアにイーサンの本職がバレるわけですが、秘密にされるよりはずっといいわよ、夫婦間に秘め事は駄目ですもん。局長はイーサンに現場復帰を勧めてましたが、まずは怖い思いさせた奥さんを新婚旅行に連れて行ってあげてね、話はそれからよ。なお、今作でデイビィアンにイーサンが盗まされた「ラビットフット」ですが、中身は謎のままです。「お金になる何か」と言うことでいいのかと。