M:I-2(ミッション:インポッシブル2)

M:I-2(ミッション:インポッシブル2)BD

2000年
時間 123分
監督 ジョン・ウー

バイオサイト製薬研究員のネコルヴィッチ博士が開発したキメラウイルスとその特効薬が盗まれ、イーサンはキメラウイルスの回収を命じられる。犯人の元恋人を犯人のアジトに忍び込ませ、キメラを奪った目的を探り、それを阻止しようとするのだが──。スペイン、オーストラリアを舞台にイーサンのスパイアクションが炸裂する。

のっけからイーサンの危険いっぱいのロッククライミング、いったいどうやって撮ったんだろうと心配になるレベル。高所恐怖症の方は卒倒しないようにご注意を。ところで今回は犯人は最初から分かっているので、そいつとの攻防が中心になりますが、手の込んだ展開でそう簡単にはことは運ばず、細かいひっくり返しも多くて観客も試されてるような感じ。そこにキメラウイルスは感染後20時間以内に特効薬を打たないと駄目という時間制限も加わわるので分かっていても最後までハラハラしてしまう。

今回のイーサン側のメンバーは前回登場したルーサーがもはや相棒レベルで参加。それにヘリ担当のビリーが加わって3人でチームを組んでます。アクションの見せ場も多くて、犯人の元恋人ナイアを協力者にする時もけっこうなカーアクションを見せてくれる。M:Iシリーズ定番?になった吊り下げられて床スレスレで危機一髪!もちゃんとやってくれます。屋上から侵入する作戦もこのためだろうー(笑。ビル内での犯人チームとの大乱闘も目玉ですが、一番の見せ場はやっぱり終盤のバイクアクションかな、犯人とのガチバイク対決は凄い。

キメラを巡る騒動は変装が得意な方々のおかげで「Aと思ったらB!」の繰り返しが多くてそれも面白いのですが、メインがアクションなのは明らかなので、ややこしいことは考えずにアクションを楽しむだけでも十分。犯人が元エージェントでイーサンの代役も務まる人間なので、アクションも相手が次に何をするかの読み合いもほぼ互角でやり合うことになるのでバトルも濃いです。

<ネタバレ>

ネコルヴィッチ博士はキメラウイルスをシドニーからアトランタへ運ぶ護衛をイーサンに依頼する。休暇中のイーサンに替わってアンブローズがイーサンに変装して護衛に当たるが、そのアンブローズが裏切って博士を殺してウイルスを奪う。で、休暇中のイーサンが至急呼び戻されてキメラの奪還を命じられるわけだけど、実は博士は特効薬しか持っておらず、ウイルスは自分の体に感染させて運ぶという算段だった。だから20時間以内にと言っていたのです。つまり、博士を殺してしまったのでアンブローズが手に入れたのは特効薬だけ。

アンブローズは特効薬をバイオサイトの社長に売りつけようとする。ということは特効薬は博士が持ち出したものしかなかったのかな。社長はキメラウイルスを流行らせて特効薬を売ることを考えていた。イーサンはキメラがなくなれば特効薬も価値がなくなると考えてバイオサイトに保管されているキメラを殲滅させることにする。が、アンブローズもイーサンの行動を読んでいてアンブローズ一味vsイーサンの大乱闘となるのですが、ここでイーサンを逃すためにナイアが最後に残ったキメラウイルスを自分の体に打ってしまう。

ここから先はもはやエージェントの任務というよりはナキア助けろ大作戦になって、ナキアといい仲になったイーサンと、ナキアをイーサンに取られて悔しいアンブローズの一騎打ち。熱い戦いだったよ、君たち…。特効薬がタイムリミットに間に合って助かったナキアはこの作戦に協力したことで泥棒歴を消してもらってハッピーエンド。しかしIMFって裏切り者がよく出るのね…。