ダーク・シャドウ

2012年
時間 114分
監督 ティム・バートン

1760年、水産業で繁栄したコリンズ家のバーナバスは使用人だったアンジェリークに呪いをかけられ、両親も恋人も失い自身もヴァンパイアにされてしまった。200年後に目覚めたバーナバスはコリンズ家が没落しているのを知り、ヴァンパイアでありながらコリンズ家の再興を目指す。しかし2世紀に渡ってコリンズ家をいたぶり続けたアンジェリークが再びバーナバスの前に立ちはだかるのだった。

公開時に映画館で鑑賞。200年後に目覚めたヴァンパイアのジェネレーションギャップが面白かったですね。ところで2012年公開作品なのに何故作中の年代は1972年なのか。どうせならヴァンパイアにインターネットやスマホをさせても面白かったのにと不思議でしたが、原作のテレビドラマの放映年がその頃だったので、それに合わせたということのようです。

ティム・バートンとジョニー・デップのコンビなので、ヴァンパイアも変わり種。魔女の呪いでヴァンパイアにされた設定なので、人間に戻りたいと思ってる。家族には手はかけないし、怖さはなくむしろ滑稽でコミカル。幽霊も出て来ますがホラー要素は少なめ。コリンズ家の面々も変わった人たちばかりなので、奇妙な味わいを楽しむ作風ですね。

バーナバスの宿敵アンジェリークはバーナバスにふられた恨みで魔女になり、コリンズ家に数々の不幸をもたらす。バーナバスをヴァンパイアにして生き埋めにしただけでは飽き足らず、コリンズ家を没落させ、コリンズ家が開拓したコリンズポートを牛耳るまでになっていた。1972年ではアンジーと名乗りコリンズ家から奪い取った水産会社の社長になっている。女の執念極まれりな感じですが、執念を燃やしたのは彼女だけではなかったようで…。

<ネタバレ>

コリンズ家には現当主のエリザベスと娘キャロリンの他にエリザベスの弟とその息子デヴィッドもいる。デヴィッドの母もアンジェリークの犠牲になっていたが、幽霊となってデヴィッドの側にいた。バーナバスvsアンジェリークのラストバトルで、アンジェリークにとどめを刺したのはデヴィッドの母だった。女の執念は残りますのよ!?

そしてもう1人。200年前にアンジェリークにやられたバーナバスの恋人ジョゼットですが、彼女も幽霊になって復活のチャンスを待ってました。自分そっくりのヴィクトリア(生まれ変わり?)をコリンズ家の家庭教師になるよう導き、200年前を再現してバーナバスに噛ませてヴィクトリアの体で(もしくはヴィクトリアと融合?)ヴァンパイアとして復活、200年かけてようやくバーナバスと結ばれるのです。彼女の執念も十分凄い。

他にも若さを欲してこっそりバーナバスの血を輸血してた女性精神科医とか唐突に狼人間だと判明したキャロリンとか色々あるのですが、あり過ぎて全体が1つの話にまとまりきれず、ややとっちらかった感もあり。取りあえず不幸の源のアンジェリークがいなくなったので、全部燃えてもコリンズ家はこれから再出発よ!ということですかね。海に沈められた精神科医に復活の兆しがあったのは、続きを作るつもりがあったのかな。