ハムナプトラ2 / 黄金のピラミッド

ハムナプトラ2 / 黄金のピラミッド BD

2001年
時間 130分
監督 スティーブン・ソマーズ

前作から9年後、リックとエヴリンは結婚し息子アレックスが生まれていた。3人はエジプトの遺跡から「アヌビスの指輪」を発見するが、それは5000年前にアヌビスに魂を捧げたスコーピオン・キングを蘇らせるものだった。その一方で大英博物館館長と謎の美女ミラがイムホテップを復活させ、アヌビスの軍を手にするため指輪を狙ってくる。指輪と共にさらわれたアレックスを助けるためにリックたちは「失われたオアシス」を目指すのだった。

映画館で見てなくて、テレビでも見てなくて、今回CSで見たのがもしかして初めてだったですかね…。前作から9年後ということで8歳の息子が加わって探検一家の大冒険!になっているのですが、何か色々スケールアップしてます。冒頭の5000年前のスコーピオン・キングパートは歴史大作みたいな出だし。俯瞰からわーっとぶつかり合う大量の軍勢どうしの大合戦はロード・オブ・ザ・リングにも負けてないぞっ。

結婚でエヴリンに少し落ち着き?が出た代わりに、アレックスがいいかき回しキャラに。遺跡の柱のドミノ倒しは前作ママのオマージュ?(^^。親の冒険に付き合わされて育ったせいか、なかなかに度胸があって、さらわれても物怖じせずにイムホテップやロックナーと渡り合うし、頭もいいし。彼らもアレックス相手だと調子が狂うようです(笑。エヴリンの兄も相変わらずいいキャラでコミカル掛け合いに一役買ってくれてる。前作で友?になったアーデスは今作もかっこよくクール担当。

CGは時々カクカクすることがあるものの(合戦シーンに予算取られた?)、水の巨大顔とか飛行船とかラストバトルのピラミッドとか変化に富んでて楽しませてくれます。終盤のスコーピオン・キングは全身CGで頑張りましたが、顔だけ実写に差し替えた方がよかったのでは…と思った…。

<ネタバレ>

エヴリンがセティ1世の娘ネフェルティティの生まれ変わりだった!? エヴリンが前世の夢を見始めたことから始まった今回の冒険。指輪を狙う賊共が押し入った時、エヴリンがブラック・ウィドウ(アベンジャーズ)みたいな立ち回りを披露したので、いつのまにそんな武術を身に付けたの!?と驚いたけど、これ多分武芸をたしなんだネフェルティティの動きですよね。

謎の女性ミラはアナクスナムンの生まれ変わりで、エヴリンとミラは前世で因縁の仲だったらしい。2人とも一度死んで「死者の書」で前世が蘇ったため、ラストはリックvsイムホテップの隣でエヴリンvsミラの3000年越しの決着!バトルに。エヴリン、かっこいい!

しかしスコーピオン・キングを片付けた後、ミラに逃げられてしまったイムホテップは可哀相だったな…彼の全てはアナクスナムンへの愛!だったのに。アナクスナムンの愛を得られなかったと覚悟した時、潔く自ら死の世界へ身を投じたイムホテップに漢を見た…。純愛の男、イムホテップに安らぎあれ。スコーピオン・キングをふり返った時、リックと一緒にお声を揃えて下さった貴方のお顔は忘れません~。

CGが時々カクることはあっても、冒頭&終盤の合戦シーンは迫力あったし、イムホテップ様のお株がラストで爆上げされたこともあって、私には今作も面白く楽しめる作品になりました。