ミクロの決死圏

1966年
時間 100分
監督 リチャード・フライシャー

ベネシュ博士が襲撃され、脳に損傷を受けて昏睡状態に。外科手術が無理な部位のため、開発中のミクロ化技術で医師らを縮小して体内に送り込み、幹部を直接治療することになった。グラントは警護担当で医師たちと共にミクロ化してベネシュの体内に入る。動脈から脳を目指すが、ミクロ化は1時間しか持たない。果たしてグラントたちはタイミリミット内に脳治療して体外へ出ることが出来るのか!?

子どもの時に親と一緒に映画館で見たと思うのですが、それだと公開年と合わない気もするけども(テレビだった?)、見て面白かった記憶があるのは間違いないです。BSプレミアムで流してくれたので録画して懐かしく鑑賞。当時の特撮で頑張って赤血球や白血球や抗体や心臓、肺、脳神経などを見せてくれたので、ワクワクと楽しんだものです。体の中もワンダーな世界!なので、今のCGでも見てみたい。リメイク計画とかないですかね?

ベネシュ博士はミクロ化の限界(60分しか保たない)を越える技術を開発した科学者で、東側から亡命中に襲撃され意識不明になったという前提。冷戦時代に作られた映画なので、医療チームの中にも東側のスパイがいるのではという疑惑も絡んできて、タイムリミットミッションにサスペンス要素も加わり、緊張感ある展開が続きます。

もちろんメインの体内ワンダーも、ただ体内を見せるだけでなく体内ならではの危機やイベントが絶え間なく起こるので、この点は今見ても飽きさせることなくよく工夫されてると思います。ミクロ化の過程も丁寧に段階を踏んで見せてくれるところがワクワク感を盛り上げてくれてよし。66年の特撮なので、潜水艇が玩具感丸出しとか、時々ワイヤーが見えてるよとか、膜の質感が安っぽすぎない?とか、その辺は脳内補完して楽しんであげるべし。

ミクロ化医療チームはグラントの他に外科医のデュヴァル博士、助手のコーラ、医療部長のマイケルズ、艦長の海軍大佐の5人。大佐が開発した潜水艇プロテウス号で動脈に入るが、初っ端からアクシデント発生で静脈に…? 医師たちがイベント発生の度に状況解説してくれるのも知識になってよいです。

<ネタバレ>

ミッション開始すぐに道を外れたり、そのせいで心臓を通らなければいけなくなり鼓動の激しさをどうクリアするか!とか、異物と認識されたら抗体に攻撃されるから注意!とか、潜水艇の空気が漏れたので肺から空気取れるか!とか、イベントが起こり続けるのですが、初めて見た時に一番ハラハラしたのは内耳を通る間音立てるな!でしたね。ああいう状況になったら必ず誰か音立てるに決まってるので、いつ来るか今なのか音来たらどうなるのかと自分も汗出ました(^^;。

問題のスパイはやっぱり最初に疑われてた博士じゃなくて部長の方でしたね。子どもの時は素直に「あの人だったのかー」と驚かせてもらえたけど、大人になって見ると部長やっぱり胡散臭いわと気付く(笑。艦長が助かってよかったです。部長は白血球の見せ場になっていただきました。白血球さん、潜水艇も全部食べちゃったのかな、でもリミット過ぎて大きくなられたら困るから完食いただいたんですよね、きっと。

外でミッションを見守っていた将軍はお飾り要員かと思っていたら意外にも鋭くて、体内チームと連絡取れなくなってからも適切な指示を出したり、グラントたちの脱出ルートを察したり、なかなか味のある人物でした。こぼれた砂糖にやってきた蟻さんを見逃してくれたところにほっこり。甘党の将軍もお疲れ様でした、ミッション終了後は存分にお砂糖入れてコーヒー飲んで下さいね。

映画はグラントたちが目から脱出したところで終わってしまうので、もうちょっと余韻が欲しかった気もしますが、ミッションを取り巻く状況より体内ミッションそのものが主題だったということでしょう。ベネシュ博士は順調に回復して技術貢献してくれたんだろうと脳内補完しておきます。

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