パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉

2011年
時間 141分
監督 ロブ・マーシャル

スペイン王が永遠の命をもたらすと言われる「生命の泉」を探し始め、イギリス王も対抗すべく今や英国海軍将校となったキャプテン・バルボッサに泉探しを命じる。ジャック・スパロウは昔の恋人アンジェリカと再会したことで、彼女が父と呼ぶ海賊「黒ひげ」の泉探しに巻き込まれることになる。泉の儀式に必要な2つの聖杯、人魚の涙を探し当てて永遠の命を授かるのは誰か──。

パイレーツ・オブ・カリビアンの4作目ですが、ウィルとエリザベスの物語は前3作で完結しているので、新しいキャラ構成で新たに始められた物語です。新しいキャラと言っても、もちろんメインのジャック、バルボッサ、ギブスは続投。ジャックの相手役として女海賊のアンジェリカ、彼女が父と呼ぶ伝説の海賊「黒ひげ」が登場。バルボッサは国に仕える船長になっており、何故あのバルボッサが海賊から英国海軍へ転身したかも興味あるところ。

ただ、前3作のジャックはウィルとエリザベスの物語の狂言回し的な役割で、それ故に独特の魅力が光っていたと思うのですが、今作では本当に主人公になってしまったので、ちょっと柄じゃなかったかなあという感はありますね。ジャックは自分の物語を紡ぐというよりは他人の物語を引っかき回してる方が似合ってる気がするので。このシリーズらしいテンポの面白さはあるので、そこは楽しめるのですが。

今作には新キャラの宣教師フィリップと人魚のセリーナの物語も入っているのですが、この2人がジャックと全然絡まないので、ウィルとエリザベスみたいにはならなかったのが惜しかった。アンジェリカもジャックがああいうキャラだから2人の間には進展も変化も特になく、かといって宿敵になるような関係でもなかったし。バルボッサは良かったです。カツラ姿もなかなかでしたし(^^;、ジャックとの絡みも楽しませてくれる。ポンセ・デ・レオンの船の中とか、スペイン軍陣地でのドタバタは面白かったです。

<ネタバレ>
「予言」が信じられる時代。黒ひげは片足の男に2週間後に殺されると聞いて、それを免れるために「生命の泉」を探すわけです。で、その片足の男というのがバルボッサ。彼は黒ひげにブラックパール号を奪われ、その時に片足も失った。英国海軍に身を投じたのは黒ひげを討つため。念願果たした後は海軍将校の身分はかなぐり捨てて元の海賊に戻ります。最初からそのつもりだったのでしょうね。ちなみに彼は最後にちゃっかりと黒ひげの「アン女王の復讐号」も入手。さすがの手際だ、バルボッサ。

結局、生命の泉を本当に欲しがっていたのは黒ひげだけで、バルボッサの目的は黒ひげ打倒、スペインは異教の信仰をたたき潰すのが目的で永遠の命を求めていたわけじゃなかったというオチ。イギリス王も自身が泉を欲しいというよりは、スペインへの対抗心から動いただけだしね。ジャックの目的も黒ひげからブラックパール号を取り返すことだったようだし。

泉に一番固執した黒ひげが泉を得られなかったという寓話的展開は好きです。あれがジャックの計算なのか、単にいい加減なだけだったのかは分かりませんが、そこがジャックらしいところだし。

陸路がメインで帆船どうしのドンパチがなく、その点では帆船ファンにはちょっと物足りなかったかな。それでも全体としては十二分に楽しめる安定のエンターテイメントです。

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Author:TAEKO
洋画・SFを中心に映画や本の感想をきままに書いてます。ネタバレあり。...more≫

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