インモータルズ -神々の戦い-

インモータルズ -神々の戦い- BD

2011年
時間 111分
監督 ターセム・シン

遙か昔天上で戦いがあり、勝者が神となり敗者タイタンは地下深く封印された。紀元前1228年、ハイペリオン王がタイタンを復活させるためにエピロスの弓を探す。ハイペリオンの襲撃で捕まり奴隷にされたテセウスは、同じく捕らえられていたオラクルの巫女パイドラと出会う。テセウスにヴィジョンを見たパイドラはテセウスらと脱走、テセウスは母の仇のハイペリオンと戦う決意を。その頃天上のゼウスたちもタイタンの復活に備えるのだった──。

映画館で見逃してCSで流してくれた時に鑑賞するも、「神様がスプラッタ」しか印象に残らず、どんな話だったかは忘却の彼方へ。たまたままたCSで見る機会を得たので再鑑賞。見直してみた結果は、これではやっぱり「神様がスプラッタ」しか印象に残らなくてもしかたないなあ…でした(^^;。

今作ではギリシャ神話を元ネタにしてますが、ゼウスやアテナなど神々の名前を拝借しただけでお話はオリジナルですね。昔々の戦いで勝った方が神を名乗り、負けた方が地下に封印されたという設定ですが、ゼウスたちも「勝てば官軍」な理由で神を名乗っているところがありがたみが薄いような。取りあえず、負けて封印されたタイタンたちは解放されれば速攻でゼウスたちと戦い出すだろうことだけ覚えていればいいようです。

ということを背景にして、主人公は人間テセウスでしたね(忘れていてすまん~)。作中では村と呼ばれている岩場で暮らしてました。で、テセウスに剣の手ほどきをしている老人が実は…とか、テセウスを馬鹿にした男が上官に叱られて寝返ってハイペリオン側についたりとか、話に動きはあるんだけど、肝心のテセウスのドラマが薄くて印象に残りにくかったようです。

<ネタバレ>

未来を見られるオラクルの巫女なのに、あまりにあっさりテセウスといい仲になってしまうパイドラ。いいのか!? パイドラのヴィジョンに出てきたという理由だけでいつのまにかエピロスの弓を見つけて勇者になってるテセウス。しかし弓はあっさりハイペリオンに奪われタイタンは復活してしまう。

タイタンが復活するまでは人間の手助けをするなと言うゼウスもよく分からない。ゼウスが老人に化けてテセウスに剣を仕込んでいたのはタイタンを復活させないためだったのでは? オラクルの巫女はゼウスとは何の関係もなかったようだし、話も登場人物もバラバラなまま終盤の神vsタイタンになり、神様がスプラッタに。そのスプラッタシーンが、けっこうグロいのに、踊るようなアクションの流れにのった独特な動きで、思わず目が引きつけられる。結果、薄い人間パートが飛んで、神様スプラッタだけが記憶に残ったらしい。

テセウスとハイペリオンにもう少し深みを持たせてくれたらよかったですね。それともタイトルがImmortals(不死・神)だから、人間パートは神様の物語のための添え物だった…でよいのだろうか。テセウスも最後は神様の仲間入りしたし。ラストでゼウスはまた老人に化けて、パイドラとの間に生まれたテセウスの息子に接近。またテセウスと同じように仕込むんでしょうかね、この次の危機に備えて。やっぱりこれは神様の物語、だったのかな。

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