タイタンの戦い

タイタンの戦い BD

2010年
時間 106分
監督 ルイ・レテリエ

時は古代ギリシャ。赤ん坊の時漁師に助けられたペルセウスは漁師一家の息子として平穏に暮らしていた。だがアルゴス国と冥界の王ハデスの戦いに巻き込まれてペルセウスは家族を失ってしまう。ハデスは神にたてついた人間に、日食の日までに王女アンドロメダを生け贄に捧げなければクラーケンに国を襲わせると布告。家族の仇を討つためにクラーケン討伐隊に加わるペルセウスだが彼には彼自身も知らぬ出生の秘密があった…。

確か何かの行きがかり上で映画館へ行って見ることになった映画。しかも他に見たい作品があったのに時間的にこれしか選択肢がなかったという状態でしたが、大画面の迫力は楽しめたので良しとした記憶があります(^^;。スカパーのザ・シネマでやっていたので久々に見返してみました。

ギリシャ神話を題材にした映画ですが、メデューサだけでなく巨大サソリも出てくるし、超巨大なクラーケンが町を襲う所なんぞはほとんどギリシャ系怪獣映画。ゴジラと違うのは主人公が半神なので、神のアイテムが色々あって単身で怪獣もといクラーケンを倒せるところでしょうか。神話題材なのでこれはネタバレに相当しないと思って書きますが、ペルセウスは神々の王ゼウスの子どもです。母はアルゴス国の前王妃ダナエ。これに前国王が怒ってダナエと産まれた子どもを海に流すのですが、漁師が見つけてペルセウスは助かったという前提。ハデスに言われるまでペルセウスも知らなかった。しかしペルセウスは人間であることに拘る。拘り過ぎによる問題もなくはなかったけど、そこはアクションを楽しむ作品だと割り切ればいいのか。奥深い話じゃないし。

神話系はキャラが複雑なので整理のためのメモはしておきますね。

主な登場人物
[半神]
ペルセウス:ゼウス(神)とダナエ(人間)の息子。漁師の息子として育つ。
[神]
ゼウス:神々の王。ペルセウスの実の父。ハデスの弟。
ハデス:冥界の神。ゼウスの兄。
[人間]
ケフェウス:アルゴス国王。
カシオペア:ケフェウスの妻でアルゴス国王妃。
アンドロメダ:ケフェウスの娘でアルゴス国王女。
スピロス:漁師。ペルセウスの育ての親。
ドラコ:アンドロメダ護衛隊のリーダー。ペルセウスと共にクラーケン討伐に向かう。
エウセビオス、イクサス:ドラコの部下たち。
[元人間]
イオ:ペルセウスの守護神。元は人間だがゼウスの呪いで歳を取らない。
カリボス:アルゴス前国王のなれの果て。ハデスの部下になる。
メデューサ:髪の毛が蛇で目を見た者は石になる。

元は人間だけど神との関係がアレしたせいで今はクリーチャーという方もけっこう多いので分類が難しいですね…。

<ネタバレ>

人間が神を敬わなくなってゼウスと人間の間に軋轢が生じてたところに、冥界に追いやられて不満だったハデスがつけ込んだという大筋。ハデスの目的はゼウスに取って代わること。人間の心が恐怖だけになれば愛を糧にしているゼウスの力が弱まるので、クラーケンで人間を恐怖支配しようとする。ゼウスは人間を懲らしめるためにハデスの案に乗ってクラーケンを解禁するけど、息子可愛さでペルセウスにはちょこちょこ味方してしまうのですよ。クラーケン討伐に向かうペルセウスにこっそり神の剣を与えたり、ペガサスを与えたり、クラーケンを襲わせたいのか襲わせたくないのか、一貫性のない。でもそのおかげでハデスの陰謀が防がれて、ゼウスは力を取り戻し、クラーケンも倒されて人々もアンドロメダも救われたので結果オーライ?

結局ハデスは、メデューサの首でクラーケンを石にされて力を失い冥界に撤退させられてしまうのですけど、ハデス系ってこういう役回りが多いですね…。神話系の物語では定番なのでしょうか。

ところで、ペルセウスのお相手はアンドロメダかと思ったら、今作ではゼウスが復活させたイオでしたね。イオの尽くし方が半端なかったので、この作品に限ってはこれでよかったと思います。アンドロメダをきっぱり断ったペルセウスも。

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