トゥモローランド

2015年
時間 130分
監督 ブラッド・バード

1964年のNY万博で少年フランクはアテナと名乗る少女からバッジをもらい未来都市へ招待される。それから数十年後の現代、女学生ケイシーは自分の荷物に紛れ込んだバッジを触って未来都市を見る。バッジの謎を解こうとしたケイシーの前に現れたのは謎のアンドロイドたち。アテナと名乗る少女に窮地を救われたケイシーが出会ったのは歳とったフランクだった。ケイシーは自分が未来を救う鍵だと言われトゥモローランドへ向かうことになるが──?

夢の未来都市。それこそ万博で見たような、子どもの時頭に思い描いていたような、レトロフューチャーな趣きの未来都市がとても魅力的。発明好きな少年フランクはアテナに見出され、未来都市でアテナと夢の日々を送る。ケイシーはバッジを触って未来都市のバーチャル体験をする。ケイシーを襲う黒スーツのアンドロイドは怖いけど、妙に作り物的な演技が見事で(状況にそぐわない表情をしたり、ニッと歯を見せた変な笑い顔を固定させたまま動いたり)、怖いのに笑ってしまう。

ところで。問題の未来都市はどこに? ケイシーが会ったフランクはもう少年ではなくおじさんだった。未来都市へ行ったはずのフランクに何が? そこへ例の黒スーツのアンドロイドたちが乗り込んできて、ケイシーには何が何だか分からないまま逃走アクションになだれ込むのですが、フランクの家がいかにも発明家らしくて面白い。家中が怪しげな発明で満ちていて、敵の襲撃にもいちいち未来的な発明で対応する。どこまで用意周到なんだと突っ込みたくなるくらい超発明のオンパレードを見せてくれます。話の柱ではない部分もやたら楽しませてくれた作品(笑。

ケイシーとフランクを待ち受けていたアテナは未来を救うためにケイシーが必要だと言う。全ての答はトゥモローランドにある? 何処へ行っても湧いて出る変な笑顔の黒スーツ軍団をかわしながらケイシーたちはトゥモローランドを目指すのだが…。

<ネタバレ>
トゥモローランドは別次元に築かれた未来都市。そこへ行く資格があるのは未来を夢見られる人々。フランクもそれでスカウトされたが、「禁断のモニター」を発明して絶望し元の世界に返されてしまった。絶望を抱くとトゥモローランドには居られなくなるらしい。アテナはフランクが去った後、別の理由でトゥモローランドを追放されていた。3人はエッフェル塔の緊急用ロケットでトゥモローランドへ行くが、ケイシーが初めて訪れたトゥモローランドはバーチャル映像で見たトゥモローランドとは違って人気がなく荒廃していた。理由は「絶望」がトゥモローランドを覆っていたからだ。

フランクが作った禁断のモニターは未来を映す。そこには50数日後に人類は滅亡すると出ていた。ニックス総督は人々への警告を行ったが改善せず人類を諦めて絶望することになり、絶望に支配されてトゥモローランドは荒廃したらしい。だがケイシーがそんな未来は信じないと言うと、一瞬だけモニターの映像が「滅亡」から「滅亡しない未来」に変わる。未来を諦めたくないケイシーは「絶望の未来」を信じることが人類を滅亡に向かわせると気付く。「信じる者は救われる」じゃないけど、よくないことばかり考えると実際によくないことが起こり、いいことを考えるといい方向に向かう、ということはあります。それをアドベンチャー形式で見せてくれた作品だったのですね。2匹の狼の話もそういうことだったのかな。餌をやる(信じる)方が勝つという。

絶望の未来は絶望の連鎖が生み出していたものなので、それを断ち切り、希望への連鎖を生み出すことが救いへの道。諦めたらそこで試合終了、未来はやってこない。諦めなければ努力が続き、その先に未来はやってくる。最後にアテナの本心をフランクが知ることが出来てよかった。アテナが追放されたのは、希望を持つ人を探し続けるアテナのプログラムがニックスが囚われた絶望にそぐわなかったからでしょうね。追放されても希望を探し続けて「未来を諦めないケイシー」を見つけたアテナの功労を褒めてあげたいです。

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