タイムライン

2003年
時間 116分
監督 リチャード・ドナー

フランスのカステルガール遺跡で発掘された600年前の羊皮紙に、そこで発掘調査していたはずのジョンストン教授の筆跡が見つかる。教授の息子クリスは発掘事業スポンサーのITCに呼ばれ、教授が1357年にタイムトラベルしたまま行方不明になったことを知らされる。教授を救出するためにクリスと仲間たちは1357年に飛ぶが、そこはフランスとイギリスが100年戦争をしている真っ只中だった。クリスたちは無事教授を見つけて戻ってこれるのか!?

タイムトラベルSF。別の場所へ移動する目的で転送装置を作ったら、何故かその装置が1357年につながってしまったというお話。それも毎回同じ場所、フランスのカステルガールにつながる。それで転送装置を作ったITCは原因調査の目的もあって、カステルガールの遺跡発掘をしてるジョンストン教授のスポンサーになっていたといういきさつ。ITCはこれまにも何人かを装置で1357年に送っていたが、設定された時間内に戻らないと1357年に置いてけぼりになってしまう。教授は何かのアクシデントがあって戻る時間に間に合わなかったらしい。

そこでクリスたちが教授を探しに1357年に行くわけですが、何しろ戦争の真っ只中、さっそく危機の連続。更には捕まって生き延びるために歴史では負けるはずのイギリス城主軍を有利にしてしまったり、死ぬはずだった女性を仲間の1人が助けたりと、歴史改編かも?な事態へも突入。しかし皆さん必死なので、そんなところに気を配る余裕はなく、むしろ「自分をどう生きるか」を主軸にした中世冒険アドベンチャーになっていきます。

舞台がカステルガールに限られてるので壮大な感じはないですが、中世の雰囲気は味わえるし、発掘チームが過去へ行って遺跡と照らし合わせて感動したりとか、発掘で得た城や修道院の知識が役に立ったりとか、細かいところでの楽しみは多し。タイムパラドックスの処理も上手いので悩まずに楽しめる作品。

<ネタバレ>
タイムものでは作中の時間ルールをしっかり決めておくことが大切。それがいい加減だと見る側が混乱します。その点は上手く処理しているのでタイムものとしては良作。今作のタイムルールは「同じ時間軸で過去に移動するが歴史は変わらない」という方式。「壁画を壊したのは誰?未来から来た私だった!」つまり未来人が過去で何かをしても、それは既に歴史に織り込み済みの出来事なので、歴史は変わらない。これが過去に行くことで遺跡の持つ意味が明らかになる、という面白さも生み出してます。ただそれだとレディ・クレアの件はどうなるの?ということになりますが、伝承と史実が異なるのはよくあること。これは「伝承ではそうなっていたけど、実際にはこうだったのね」ということでよろしいかと。イギリスの城が落ちてフランスが勝つのは変わってないし。

棺のオチには素直におおっとなりました。あの時マレクは自分の運命に気付いたのだろう、1357年に残りクレアと共に生きることにする。発掘された棺にはマレクの充実した人生が刻まれていた。歴史嫌いだったクリスも父と一緒に発掘をやるようになりケイトと共に歴史に向き合うようになる。「自分の歴史は自分で作ろう」という歴史にひっかけたメッセージにもなっています。

ちょっと惜しかったのが、いいSF設定がありながら、活用し切れてなかったところ。転送を繰り返すと体にズレが生じるという設定がありながら、主人公たちには全く関係なかったので、そこはもっと上手く生かして欲しかったですね。原作小説があるようなので、小説では上手く使われているのだろうか?

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Author:TAEKO
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