マイティ・ソー

2011年
時間 114分
監督 ケネス・ブラナー

アスガルドの王子ソーは父オーディンの後を継ぎ王になろうとしていたが、氷の巨人の襲撃で式典が中断された。ソーは父オーディンの命に背きヨトゥンヘイムへ乗り込むが、その傲慢さを咎められ地球へ追放される。力を失ったソーはムジョルニアも持てなくなり普通の人間と同じになってしまう。しかしその裏で弟のロキが謀略を図ろうとしていたのだった──。

マーベルコミックの世界は神様の世界にまで広がっているらしい。と言うことで雷神ソーの登場です。ソーは神様なので最初からソー。なので、今作はやんちゃな若造が一回り大きく成長する物語として描かれてます。ヨトゥンヘイムへ乗り込むソーは阿呆かと突っ込みたくなるぐらい無謀で傲慢で考えなし。お父さんが怒ってお仕置きするのも無理ないですね。

最初はその傲慢さのままで振る舞うので、地球とのギャップが笑える、笑える。ジェーンの車には二度も轢かれるし、その縁でソーと付き合う羽目になったジェーンと研究仲間とのやりとりも可笑しい。ムジョルニアまで「このハンマーを抜こう祭り」になっちゃってるし(笑。ジェーン側の視点から描かれてるので、シールドが悪者っぽく見えるのも面白い。ムジョルニアを発見したコールソンは「謎の物体」の研究のためにジェーンたちの研究データも機器も全部押収してしまうのです。

人物関係の整理
[アスガルド]
ソー:アスガルドの王オーディンの息子。雷神。"死にゆく星の心臓"から作られたムジョルニアを持つ。
ロキ:ソーの弟だが複雑な出自を持つ。王座を狙っている。
オーディン:アスガルドの王。
ヘイムダル:「虹の橋」の番人。何でも見通す目を持っている。
ヴォルスタッグ、ファンドラル、ホーガン、シフ:ソーの友人4人組。
フリッガ:オーディンの妻。ソーの母。
[ヨトゥンヘイム]
ラウフェイ:氷の巨人の王。実はロキと関係がある。
[地球]
ジェーン:天文物理学者。オーロラ観測中にソーと出会う。
セルヴィグ博士:天文物理学者。ジェーンの父と同僚だった縁でジェーンと一緒に研究している。
ダーシー:ジェーンの助手。研究仲間。
コールソン:シールドのエージェント。
クリント・バートン:シールドのエージェント。弓の名手。ホークアイ。

<ネタバレ>

ロキは実は氷の巨人の王ラウフェイの子どもでした。アスガルドとヨトゥンヘイムが戦争をしていた時、捨てられていた巨人の赤ん坊をオーディンが保護し自分の息子として育てていたのです。ソーを妬んでいたロキは出自を知ってオーディンが眠りについたチャンスに王座を自分のものにしようと得意の策謀を駆使。ソーとソーの仲間を葬るため武器庫の番人デストロイヤーまで地球に送りこむ。実は巨人を招き入れてソーの戴冠式を中止に追い込んだのもロキ。なのでラスボスなんですけど、何故か憎めないロキ様…。

ソーは力をなくして地球で過ごすことで傲慢だった自分を反省するようになります。自分より他の人たちという気持ちになれた時、ムジョルニアが飛んでくる。父の追放は意味があった。ソーが「ムジョルニアを持つにふさわしき者」になるための試練だったのですね。謙虚さも持てるようになった時、ソーは真の王の器に。

アベンジャーズとの関連

シールドがストーリーに絡むようになり、ソーがムジョルニアを取り戻しに行く時にホークアイが弓をかまえてコールソンの指示を待つシーンがあります。ただ、この時点ではソーとホークアイとの間に接点はなし。ラストで雷神として復活したソーは押収したものをジェーンに返す条件でコールソンと話をつけます。ここでソーとアベンジャーズのつながりが生まれることに。

エンドロール後、ニックがセルヴィグ博士を呼ぶ。博士の研究を評価したニックはトランクを開けて四角い光る物を見せる。「これはパワーだよ。使い方さえ分かれば無限のパワーを得られる」。ここで博士の横にロキが映る。ロキ、死んでなかった!生きてた!? ロキと博士がつぶやく。「調べる価値はあるな」…で、幕。

この光る物体はいったい!? その答はキャプテン・アメリカに。このことからロキも「パワー」に興味を持ったことが分かりますね。