アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン

2015年
時間 141分
監督 ジョス・ウェドン

シールド崩壊後、アベンジャーズはトニーのアベンジャーズ・タワーを拠点にしてヒドラ残党の始末を行っていた。だがロキの杖を取り返した時、ワンダに皆が死ぬ夢を見せられたトニーは、それを防ぐために世界を守るための人工知能を開発。だがその人工知能ウルトロンは暴走、アベンジャーズの敵に回り、世界を破滅させようとする。ウルトロンを阻止すべく再び団結するアベンジャーズだが──。

ウィンター・ソルジャーのラスト後でチラ映りした双子が登場。2人はヒドラの人体実験で生み出された改造人間で、ワンダの能力がかなり強力。ワンダはトニーの心を読み、彼なら仲間が死ぬ夢を見たならこう行動する──と読み、わざとロキの杖を盗ませ、半ば操られるようにトニーはウルトロンを作り出してしまうわけです。双子はスターク製の兵器で親を殺され、スタークに恨みを持っている(だからヒドラの実験にも自ら志願した)。彼らがウルトロンを作らせたのはトニーのアベンジャーズに復讐するためだったのですが、それが彼らの思惑も超えて大変なことになってしまうのですね。

アベンジャーズたちがワンダの精神攻撃に苦しむ時、ナターシャの過去が垣間見えるのは視聴者には収穫。バナーとのやり取りも含めてナターシャがどんな過去を背負ってきたかが分かる。前回洗脳に苦しめられたバートンはワンダの攻撃をかわしますが、その代わり別の形で"自分の秘密"を見せてくれます。この2人には単体作品がないので、こういう形で個人的なエピソードを描いてくれたのかな。

都会でのドンパチが多いのでアクションは派手だし、そこも見どころだろうけど、ドンパチを通して揺れ動いていくキャラたちの動向にも興味が向きました。ウルトロン、双子、そして後半登場のヴィジョンなど新キャラたちに注目。アベンジャーズは脇役が別の回で重要な役になることも多いので、ささいな端役にも気を抜くべからず。ブラックパンサーへの布石もあるので注意。

人物関係の整理
トニー・スターク:アイアンマン。
スティーブ・ロジャース:キャプテン・アメリカ。
ブルース・バナー:ハルク。
ソー:雷神。
ナターシャ・ロマノフ:ブラック・ウィドウ。
クリント・バートン:ホークアイ。
ジェームズ・ローズ(ローディ):ウォーマシン。
サム・ウィルソン:ファルコン。
ニック・フューリー:元シールド長官。
マリア・ヒル:元シールド副司令官、今作ではスターク社でアベンジャーズの補佐。
セルヴィグ博士:天文物理学者。ソーを手助け。
チョ博士:韓国の科学者。クレードル開発者(初出/今作)。

ワンダ・マキシモフ:スカーレット・ウィッチ(本編初出/今作)。
ピエトロ・マキシモフ:クイックシルバー(本編初出/今作)。
ヴィジョン:(詳しくはネタバレで)。

バロン・ストラッカー:ヒドラの新首領(本編初出/今作)。
ユリシーズ・クロウ:ヴィブラニウムをウルトロンに流した武器商人(初出/今作)。
ウルトロン:自我に目覚めた人工知能(初出/今作)。

サノス:エンドロールにのみ登場。

<ネタバレ>

トニーがウルトロンを作ったおかげでアベンジャーズも不仲&ワンダの精神攻撃でボロボロになりますが、バートンの秘密のセーフハウスにニックが現れて皆を激励。ウルトロンと組んでいたワンダとピエトロも、ウルトロンの本当の目的を知りアベンジャーズ側に回ります。

ウルトロンはロボットの体では飽き足らず肉体を欲しがり、チョ博士の人工細胞クレードルで体を作ろうとするのですが、ここで思いがけない形で誕生するのが、クレードルの体にジャービスがアップロードされて生まれたヴィジョン。ジャービスはトニーの秘書AIで、アイアンマンからずっと登場しているトニーのよき相棒です。これまでもジャービスいいやつだと思っていたけど、今回も電子レベルでウルトロンと戦ったり、核発射コードのパスワードを変更し続けたりと健気に活躍。だからムジョルニアをさらっと持ち上げられたのね。ヴィジョンが敵か味方か迷っていた皆もこれで一気に納得。ムジョルニア、最高の「心正しさ」の証明機や…。最初の電子戦ではウルトロンに負けたジャービスですが、ヴィジョンとして生まれ変わり、最後の肉弾戦ではウルトロンを倒してリベンジを果たしました。

終盤で旧シールドメンバーが集結してソコヴィアの人々の救助に当たりますが、ウィンター・ソルジャーでヘリキャリアの発進命令に屈しなかった人がいるのを見つけた時、何気に嬉しかった。シリーズが進んでキャラが増えてくると、こういう楽しみも増えますね。今作はこれまでの作品を見てきてこそ楽しめる作品。シールド崩壊後はどうなったのか、ニックはどうなったのか、皆はどうしているのか、そしてこれからどうなるのか、その答になるのが今作。

新しい施設が出来て、トニーは去り(彼なりの責任の取り方と思われる)、バートンも家族の元に帰り、ソーはインフィニティストーンを調べにアスガルドへ、ハルクは行方不明、残ったスティーブとナターシャの元に新メンバーが集結。ということで、新生アベンジャーズの面々は以下の通り(クイックシルバーは残念ながら殉職)。

キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ウォーマシン、ファルコン、スカーレット・ウィッチ、ヴィジョン。

インフィニティ・ストーン

マインド・ストーン。今作のメイン。思考を操る力がある。ロキの杖に仕込まれていた。シールドからヒドラに移り、人体実験に使われスカーレット・ウィッチらを生み出した。トニーが奪還するがウルトロンに奪われクレードルの額に埋め込まれる。アベンジャーズがクレイドルごと取り返し、その体にはウルトロンではなくジャービスが融合してヴィジョンが誕生。ヴィジョンならストーンを預けても大丈夫との判断で、そのままヴィジョンの額に収まることになる。
ソーがワンダの精神攻撃の際に4つのインフィニティストーンを見る。これがラストでソーをアスガルドへ向かわせる。

エンドロールの途中でサノスが登場。ストーンを収める手袋(ガントレッド)をはめ、「よかろう」「私の出番だ」と言う。