アントマン

2015年
時間 117分
監督 ペイトン・リード

とある事情で刑務所に入っていたスコットは出所するも仕事はなく娘の養育費も払えない。友人ルイスの誘いに乗って金持ちの金庫に忍び込んだが金目の物はなく、そこにあったスーツを持ち帰るスコット。だがそれは体を縮小するアントマンスーツだった。実はスーツ開発者のビム博士がスコットを見込んでわざと盗ませたものだった。ビム博士の依頼でアントマンになりミッションに臨むスコットだが…。

これも大好き。何を置いても、「小さくなる」というだけでもワクワクします! 昆虫の大きさになって仰ぐと見慣れた世界が一気にワンダーになる! 小さくなって昆虫の視点から世界を見てみたいと思いませんか? 私は見てみたい! その願いを叶えてくれたワンダーな物語、それがアントマンです。ピム粒子で何たらという話が出てくるけど、小さな世界を見せてもらえるなら理屈なんか何だっていいや(笑。蟻を自在に操れるのもいい!

スコットは会社の不正を告発するために侵入罪を犯し、それで刑務所に入ってました。有能で博士号も持ってるのに、出所者に世間は厳しい…。娘のためにアントマンになる決意をしますが、スーツを使いこなし蟻を操る修行はなかなか厳しい。けど見てるこちら側にはそのワンダーさが面白くてたまらない。蟻さん軍団、お気に入りです。クロオオアリのアントニーも健気でかわいい。

自分の好みでついつい蟻さん軍団とワンダー世界の方に目が行っちゃいますが、駄目お父さんだったスコットの頑張る姿もいいです。本番ミッションと今作の敵イエロージャケットとのバトルもワンダーでいい(小さくなるとプラレールで列車アクションが出来るという…)。スコットの悪友ルイスたちも面白いキャラで楽しい。ファルコンも出て来ます。ウルトロンでファルコン不足だった方は本作で補充を。

人物関係の整理
スコット・ラング:ビム博士に頼まれて2代目アントマンになる。
ハンク・ピム:ピム粒子とアントマンスーツの開発者。実は初代アントマンで、若い時にヒーロー活動をしていた。
ホープ・ヴァン・ダイン:ピム博士の娘。父の起こしたビム・テック社の会長。
ルイス、デイヴ、カート:スコットの悪友3人組。
キャシー:スコットの娘。
マギー:スコットの元妻。
バクストン:マギーの婚約者。警察官。
サム・ウィルソン:アベンジャーズ新メンバー。ファルコン。
ダレン・クロス:ビム・テック社長。イエロージャケット
ミッチェル・カーソン:1989年にビムと決裂、本編でダレンと取引。
ハワード・スターク:スターク・インダストリーズ社長。1989年のシーンに登場。
ペギー・カーター:1989年のシーンに登場。

<ネタバレ>

アントマンになるよう頼むピム博士に「アベンジャーズに頼めば」と言うスコットですが、博士の返事で実は今は「エイジ・オブ・ウルトロン」のクライマックス中らしいということが分かります。時期が重なってたのね。それに、かつてシールドの科学者だった博士は1989年にシールドから脱したいきさつもあり、スタークたちの手を借りたくはないのですね。

ミッションの内容はピム博士の助手だったダレンの野望を阻止するもの。ダレンはピム博士が縮小技術を封印したのが気に入らず、自分で開発を続けヒドラに兵器として売りつけようとします。それこそが博士が恐れていたことで、悪用されないように封印したのにダレンにこんな形で使わせるわけにはいかない。しかし自分はもう歳だ、もうスーツは着られない、誰かに託さないと──。で、スコットがスカウトされたわけですね。

封印したスーツを取り出してスコットに託したのは間違ってはいなかった。それは封印してきた妻の事故の真実も開封することにつながり、娘ホープとの長年のわだかまりを解消することになった。人の心が解きほぐされていくのを見るのは嬉しい。最初は嫌なやつだったバクストンの変化も嬉しい。彼を認められるようになったスコットも。巨大蟻ちゃんは密かにツボです(笑。小さな世界で大バトル、そしてほっこりできるお話でした。

エンドロール途中でホープに「ワスプ」の先進プロトタイプを見せる博士。一度生み出してしまったものを完全に消し去るのは無理。正しく活用することが大切。それが博士の辿り着いた答ですね。

アベンジャーズとの関連

アベンジャーズの新基地でアントマンとファルコンが一戦交える。ラストでファルコンがアントマンを探しているのが分かる。

エンドロール後、スティーブに声をかけるサム。そこにはバッキーが。バッキーを助けたいスティーブに、「ある男がいる」と告げるサム。実はこれは次作「シビル・ウォー」の一場面です。ということで、この続きはシビル・ウォーで!