ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

2014年
時間 122分
監督 ジェームズ・ガン

地球出身のトレジャー・ハンター、ピーター・クイルは宇宙海賊ラヴェジャーズのヨンドゥを出し抜いて謎の球体「オーブ」を手に入れる。だがザンダー星と敵対するロナンもオーブのパワーを狙っていた。ピーター、サノスの養女ガモーラ、賞金稼ぎのロケットとグルート、妻と娘の仇を討ちたいドラックスの5人が、ロナンの野望に立ち向かう。

この作品、大好き! 最初に見た時の印象は、初めてスター・ウォーズを見た時と似た気持ちでした。宇宙を所狭しと駆け巡るスペースオペラ! エイリアンいっぱい! 惑星いっぱい! 宇宙船ファイト! ああああ久しぶりだよ、この感覚! 爽快、痛快、気持ちいい、全編に渡る笑いの止まらないユーモアテイストもたまらない。やっぱり私はこういう作品が好きなんだな(笑。

のっけからキャラが立ちまくりで、主人公のピーターはもちろん、ロナンを裏切るガモーラ、アライグマなのにメカに強くて口は悪いが根はいいやつのロケット、「アイアムグルート」しか言えない樹木人間のグルート、力は強いがどこかズレてるドラックス、誰も彼も印象強烈で見た瞬間からもう目が離せない。彼らの魅力で物語にもぐいぐい引きずり込まれ、気がついたらすっかり私もガーディアンズ・オブ・ギャラクシー世界の住人!

脇を固める布陣も主役陣に負けず劣らずの濃い方々ばかりで、海賊なのに憎めないヨンドゥ、ガモーラの義妹ネビュラ、ノバ軍の方々、そして「アベンジャーズ」のエンドロールにチラと映ったサノスの姿も本編内で拝めます。サノスはガモーラの義理の父である等、サノスに関する情報も出て来ます。「ダーク・ワールド」のエンドロールで映ったコレクターも作中に登場。

聞き慣れない惑星名もいっぱい出てきますが、そんなのを一々覚える必要はない。ただただピーターについていって、彼と一緒に冒険を楽しめばそれでいい。「考えるな、四の五の言わずに見ろ!」系の作品なので、楽しんだ者勝ちです。地球のアベンジャーズとはまだつながりがなく、独立した1本の作品としてまとまっているので、マーベル未見の人にもおすすめ。スペオペ好きな人にも。

人物関係の整理
[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの5人]
ピーター・クイル:9才で地球を離れヨンドゥに育てられた。自分で「スター・ロード」と名乗る。
ガモーラ:サノスの養女。最強兵器として育てられたが、サノスと取引していたロナンを裏切る。
ロケット:アライグマの姿だが、メカに強く荒っぽく見えても根はいいやつ。Oh~Yeah~ダダダダ最高!(笑
グルート:「アイアムグルート」しか言えないが、ロケットのいい相棒。天然。
ドラックス:ロナンが妻と娘の仇。力の強い大男。
[ラヴェジャーズ]
ヨンドゥ:宇宙海賊ラヴェジャーズのリーダー。ピーターの育ての親。実はファンシーグッズ好き。
[ザンダー星]
イラニ・ラエル:ノバ軍指揮官。
ローマン・デイ:ノバ軍の一員。ピーターを逮捕した縁でザンダー星の危機にピーターたちと共闘。
[ロナン側の人たち]
ロナン:クリー星人だがザンダー星を目のかたきにしており、クリー帝国がザンダー星と平和条約を結んだのが気に入らず暴走。
ネビュラ:サノスの養女でガモーラの義妹。
サノス:タイタン人。
[ノーウェア]
コレクター:宇宙の珍しいものを集めている。

<ネタバレ>

「考えるな、見ろ」系の作品なので、ノリと勢いで突っ走れてしまえるのですが、クライマックスではホロリとする所も。母が亡くなる時「手を握って」と言われたのに握ることが出来なかったピーター。その後悔で母が死の間際に渡したプレゼントを開けることが出来なかった。だが、オーブを手にして焼き尽くされそうになった時、「手をつかんで」と叫ぶガモーラの声が母の姿と重なった。あの時つかめなかった手を、今度こそこの手をつかむ──ザンダー星を救ったのはピーターの母への思いと仲間とのつながり。全てが終わった後で、26年越しにやっとプレゼントを開くピーター。ピーターの心のつかえがとれた、ジンと来るシーンでした。

アベンジャーズとの関連

インフィニティストーンの1つである「オーブ」が話の中心になってます。インフィニティ・ストーンが6つあることと、その詳しい説明も本作で行われます。これは今後のメイン敵となるサノスと関わってくることなので、今はまだ地球とは関係なくても、これも本筋の1つ。

インフィニティ・ストーン

オーブ。球体。強いパワーを持ち、普通の人間では触れるだけで焼き尽くされてしまう。その代わり制御出来たら一撃で惑星を滅ぼせるほどの力を出す。廃墟惑星モラグでピーターが入手。ピーターはオーグの価値を知らず、コレクターに売ろうとしたが、ロナンに奪われる。ロナンから取り返した後はザンダー星のノバ軍に預けられた。

エンドロール後、壊れた部屋の中(使用人のカリーナがオーブに触れて爆発した)に座り込んで、コレクションの犬に舐められたり、しゃべるアヒル(ハワード・ザ・ダック)にからかわれたりするコレクターが映る。

キャプテン・アメリカ系が好きな人には作品タイプが違いすぎて戸惑うかもしれませんが、ガーディアンズたちを好きになれば、彼らさえ出てくればもうストーリーなんか何でもいいわ!的に楽しめちゃう作品です。ここまで好みのツボにハマりまくってくれた映画も久しぶり。