アイアンマン3

2013年
時間 130分
監督 シェーン・ブラック

アベンジャーズから1年、トニーはまた世界が強大な敵に襲われる不安からアイアンマンスーツ作りに没頭し、スーツのマークは既に40を超える有様だった。そんな時電波ジャックが起こり、マンダリンと名乗る男がテロの映像を流す。友人ハッピーがテロに巻き込まれて重傷を負ったことでマンダリンを倒すと宣言するトニーだが、自宅を攻撃破壊されて危機に陥る。故障した試作スーツだけでこの事態にどう立ち向かうのか!?

これは純粋にアイアンマン単独の作品。アベンジャーズの時系列の中に入ってはいますが、シールドや他のメンバーが関わらない分、トニーへの掘り下げをじっくり行えているので、アイアンマンファンにはトニー物語として十分に楽しめるのではないでしょうか。

トニーはああ見えて弱い一面も持つキャラ。アベンジャーズ戦のトラウマで不眠症になるわ、不安発作は起こすわでスーツ作りで自分を保ってる状態だった。自宅攻撃された時のペッパーの逃し方は「おお!そう来るか!」でしたが、試作スーツマーク42は飛行計画通りに飛んでしまいテネシー州で墜落して故障。いや、飛んだ場所はトニーが調べようと思っていた所だからそれはいいんだけど、スーツは動かず不安がトニーを縛る…。

今作はトニーが不安を克服して自分のアイデンティティーを再確認する話でもあります。もちろん今作ならではのバトルアクションもちゃんと用意されてるので、そっち方面も満足。ウォーマシンことローディ(しかも大佐になってる)も共闘するし、ペッパーにもすごい活躍シーンがあるのでこれは必見。最初のアイアンマンに登場したインセンも冒頭でチラッと出てきますよー。

人物関係の整理
トニー・スターク:アイアンマン。
ペッパー・ポッツ:スターク・インダストリーズ社長。
ハッピー・ホーガン:スターク社の警備部長。
ローズ(ローディ):空軍大佐でトニーの友人。アイアン・パトリオット。
アルドリッチ・キリアン:研究集団エイムのリーダー。
マンダリン:謎のテロリスト。
マヤ・ハンセン:植物学者。
エリック・サヴィン:キリアンの部下。
ハーレイ:テネシーの少年。

<ネタバレ>

スーツが動かなくて困っていたトニーを救ったのがテネシー州で出会った少年ハーレイの一言。
「整備士だろ? そう言ったよ。じゃ何か作れば?」
ハッとするトニー。自分が何者か思い出したトニーは手に入る材料で武器を作り生身で敵のアジトに乗り込む。スーツを奪われたローディと合流し、大統領とペッパーを救いに黒幕のいる船に向かう。この後は息もつかせぬアクションの連続、クライマックスでは作り溜めたスーツ軍団が飛来して大活躍。トラウマの産物だったスーツが豪快に役に立ち、最後はトニーのトラウマ解消を象徴するがごとく花火となって散ります。もうスーツは要らない。スーツがアイアンマンなのではない、トニーがアイアンマンなのだから。

マンダリンはキリアンのでっち上げで、テレビに映ったマンダリンは役者が演じていたものでした。ということで、キリアンが今作の黒幕ですが、昔トニーを自分の研究に誘ってないがしろにされたという過去がありました。純粋な気持ちで始めた研究でも心が捻れると過ちへと変わる。マヤもその罠に落ちてしまったのか。エクストリミスは障害者を救う希望の光になるはずだったのに死の人間爆弾になってしまった…。

エクストリミスを打たれたペッパーも治療で元の体に戻り、トニーも心臓の破片を取る手術が無事成功し普通の体になりました。トニーがアークリアクターを海に捨てたのは、単に要らなくなっただけではなく、スーツに依存する自分からの卒業も表しているかなと思いました。

アベンジャーズとの関連

エンドロール後でトニーの話の聞き手がバナーだったことが分かることと、最後に「トニー・スタークは帰ってくる」という字幕が出るだけですね、今回は。まあこれはトニーの物語ですから。