ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
年 | 2017年 |
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時間 | 136分 |
監督 | ジェームズ・ガン |
仕事でソヴリン星人を怒らせたガーディアンズは追撃されるが、謎の宇宙船に救われる。その船の人物はエゴと名乗り、ピーターの父だと言う。長い間息子を探していたと。ピーターたちはエゴの惑星に行くが、ソヴリン星の女王アイーシャはヨンドゥを雇いラヴェジャーズを襲撃に向かわせる。留守を預かるロケットが彼らと交戦する一方で、エゴの惑星で父の話を聞くピーターだが、そこには…?
これはもう純粋に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編。話の内容はアベンジャーズとは関係ないので、アベンジャーズシリーズは知らなくてもガーディアンズの前作を見るだけで楽しめる作品です。前作で燃えちゃったグルートが挿し木から復活してベビーグルートとなって登場。赤ちゃん(幼児?)なので天真爛漫に動き回って笑いをふりまいてくれます。もちろんガーディアンズの面々の個性あふれる魅力も健在!
ヨンドゥの魅力も爆発。もう主役はヨンドゥか~と言うくらい感動させてくれます。ネビュラも続投ですがサノスは出てきません。そっち方面とは関係ないお話ですし。ソヴリン星の方々もなかなかユニーク。最初だけの登場かと思ったら、かなりしつこくガーディアンズをつけ狙って下さいまして健闘賞ものです。が、何かズレてて可笑しい方々。
今回もガーディアンズが銀河を救うのですが、何からどうやって救うの?については見てのお楽しみということで。余計なことは何も考えずにひたすら明るく楽しいスペースオペラを楽しむべし。
人物関係の整理
[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの5人]
ピーター・クイル:ガーディアンズのリーダー。スター・ロード。
ガモーラ:サノスの養女だが今はガーディアンズのメンバーに。
ロケット:アライグマの姿だが、メカに強い。
ベビー・グルート:前作のグルートの枝から生まれた赤ちゃんグルート。
ドラックス:力の強い大男。真っ直ぐ。
[ラヴェジャーズ関係]
ヨンドゥ:ピーターの育ての親。
クラグリン:ヨンドゥの部下。
スタカー:元ラヴェジャーズ全隊のリーダー。
[その他の方々]
ネビュラ:サノスの養女でガモーラの義妹。
エゴ:ピーターの父。惑星エゴの天人。
マンティス:エゴの世話係。エゴに育てられた。エンパシー能力者。
アイーシャ:ソヴリンの女王。ガーディアンズに仕事を頼むが、電池を盗まれたのを怒ってしつこくガーディアンズを狙う。
<ネタバレ>
前作のラストでピーターが地球人と未知の宇宙人とのハーフだということが分かるのですが、今作でいよいよ父親の登場です。ところがその父親というのがとんでもない存在だった。彼はセレスティアル(天人)で、太古の宇宙から存在し続けた超生命体で、エゴの惑星が彼自身だった。惑星がお父ちゃん!? ピーターがオーブに焼き尽くされなかったのは、天人の血が流れていたからですね。
最初は自分の運命のすごさに目を奪われるピーターですが、このお父ちゃんが実は大変なやつだった…。彼の子どもはピーターだけではなかった。彼には恐ろしい企みがあり、そのためにもう1人天人が必要だった。それで宇宙各地で子どもを作りまくっていたのです。しかし天人の素質を引く子どもはなかなか現れず、どの子も死の運命を辿ることになった。
ヨンドゥの仕事は実はエゴの子どもを回収することでした。だがある時ヨンドゥはエゴの子どもたちの運命を知り、それでピーターをエゴに引き渡すのをやめたのです。ピーターを助けるために。そうだったのか、ヨンドゥ!
ピーターも気付く。母を死なせ、母からの宝物のウォークマンを壊すやつなんか父じゃない。自分を育ててくれたヨンドゥこそ、自分の"本当の父"だ! 惑星エゴから力を得て一時はエゴと同じ力を持つピーターですが、限りある命の普通の人間であることを選びます。ヨンドゥにとってもピーターは息子だった。"息子"を守るためヨンドゥは命をかける。ヨンドゥの宇宙葬は泣いた…。
すぐ側にいる大切な人を見逃さないようにしたい。これからは壊されたウォークマンの代わりに、ヨンドゥがお土産に買ってくれていた300曲入るプレイヤーがピーターの宝物ですね。ガーディアンズがピーターの家族。コミカルだけど心にくるスペースオペラです。
アベンジャーズとの関連
話の内容は全く関連ありません(笑。しかしマンティスがガーディアンズのメンバーになってインフィニティウォーに登場するので、そこは覚えておくべきポイントです。
エンドロールのおまけは豊富です。エンドロールの途中に3回もあります。が、どれもガーディアンズに関わるエピばかり。個人的に面白かったのは思春期?に成長したグルートがゲームオタクになってるエピ。英語では声変わりして「I am Groot」ですが、字幕では「オレはグルート」となっていて笑った。日本語はつくづく語彙が豊富だなあと思う…。「I(アイ)」を「私」「ぼく」「オレ」で使い分け出来ちゃうものね。